紙の本
なるほど、これが文章を書くコツか
2011/03/25 20:14
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:グリーンドルフィン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで文章を書く時は、何となくカッコつけて、横文字とか難しい漢字を散りばめておけばハクがついていいんじゃないかと思ってました(浅はか)。でも全然違うですね。わかることが第一条件。論理が明確で要旨がきちっと伝わればいい。特にビジネス文書においては、カッコよさげな外見より、相手を説得させるに「伝える」ことを最大限に意識するほうがいい。そのためには「コツ」が必要。それがまさに「わかりやすく」書かれている。この値段ですから、超お買い得な一冊です。
紙の本
人気みたいです
2012/07/29 12:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジョニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすく、要点が整理されており、役に立つ本だと思います。社で回覧したら、帰って来なくなりました。人気なのかな。
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今日ご紹介するのは、タイトルにもあるように、たった100ページで構成されている文章術の本。
ページ数が少ない分、無駄な要素は限りなく少なく、本全体が「文章術のまとめ」のような仕上がりでした。
また、著者の酒井先生のプロフィールが「東京大学大学院理学系研究科植物学専門課程博士課程修了。現在、東北大学大学院生命科学研究科・准教授・理学博士。専門分野は進化生態学」というだけあって、本書も雰囲気的にはアカデミック。
内容的には論文やレポート、卒論等の執筆に特に適しているようですが、「ビジネス文書・個人的な情報発信の文書までを対象に含めている」とのことなので、私たちビジネスパーソンにとっても有意義であることは間違いありません。
私の場合は、「耳イタイ指摘」の連続だったワケですが。
せっかく本文がタイトに詰まっているので、本エントリーも「短めにわかりやすく」を意識してみたく。
まず、「わかりやすい文章を書く意義」について、本書ではこう例えています。
文章を書くということは、文章という乗り物に情報を載せて読者に届けることである。乗り物の性能(わかりやすさ)と、その文章が載せている情報の価値は別物だ。
つまり、どんなにすごい情報も、乗り物の性能が低ければ(わかりにくければ)読者に伝わることはない、ということ。
読者に確実に届くように、可能な限り性能の高い乗り物に載せてあげようではないか。
なるほど、納得。
◆さて、それではどうすれば「わかりやすい文章」が書けるのか?
本書では「文章全体としてわかりやすくする方法」と「一つ一つの文をわかりやすくする方法」に大きく二つに分けて展開しています。
最初に「文章全体としてわかりやすくする方法」から。
■1.無駄な情報を削る
■2.一度に一つの話題だけを扱う
2.1.一つの章では一つの大きな話題だけを扱う
2.2.一つの段落では一つの話題だけを扱う (中略)
■4.原則として、前の文の要素を次の文の話題とする
■5.読者が待っている情報を与える (後略)
結構細かいので割愛しましたが、これらのテーマの1つ1つについて、それぞれ例文(悪例も!)を提示し、細かく解説しています。
ちなみに、複数の話題が入り込んでいないかどうかを見分けるコツは、「その段落の初めの方と終わりの方の文を読み比べること」だそう。
◆次に「一つ一つの文をわかりやすくする方法」。
■1.一つの文で、一つのことだけを言う
1.1.無駄な情報を削る
1.2.複数の情報を次々とつなげない (中略)
■2.語順:重要な要素を先にする
2.1.その文の扱う話題を先にする (中略)
■3.語と語との修飾関係を明確にする
3.1.長い修飾語を先に、短い修飾語を後にする
3.2.短い修飾語を先にするとき、その後ろにテンをうつ (後略)
いやもう私の場合、思い当たるフシがあり杉なんですがw
特に、1.の「無駄な情報」という点��は、「そう言えば」とか「なお」「ちなみに」あたりに続く文章は、結構怪しいモノがありそうな(怖くて読み返せませんw)。
また、3.の修飾関係については、書いてる本人は「そのつもりで読んでしまう」ので、気がついてないことも多い気がします。
◆酒井先生曰く、「わかりにくい文を書いてしまう最大の原因は、推敲をおろそかにしてしまうこと」なのだそう。
頭に浮かんだ文がわかりやすいとは限らない。だから絶対に、思い浮かんだ文を書いて終わりにしてはいけない。「わかりやすいか」という意識を持って読み直すことが非常に大切である。
私自身、文章のリズム感を意識することはありましたが、「わかりやすいか」という点については、心もとないというか、正直なところ意識しておりませんでした。
ただ、その結果、上記で言うところの「乗り物の性能がよくない」ことになり、自分の考えや、本の魅力が伝えきれなかったら、それはそれで残念です。
もっとも、どの記事も大抵夜中に睡眠時間削って書いているので、ついつい妥協してしまうんですがw←言い訳
◆なお、本書は前後に該当部分や具体例がある場合に、「(3.3.3項参照;p.45)」のように、いちいちリファー表記があるので、あまり速読には向いていない点にはあらかじめご了承頂きたく(そもそも100ページの本を速読する必要があるか、という話しもありますが)。
さらに、推奨されている文章も、セールスコピーやキャッチコピーのような「惹き込む文章」とは違いますので、セールスページ等には不向きだと思われ。
それでも、「わかりやすい」「誤解をまねかない」文章というのは、ことビジネスシーンでは必須です。
オンオフで言うところの、オンタイムの文章術の指南本としては、かなり秀逸ではないでしょうか。
第1章 文章術の前に
1.1 読者のために,あなたのために,わかりやすい文章を書こう
1.2 文章の理解とは
1.3 記憶の仕組み
1.4 わかりやすい文章とは
第2章 文章の構成要素
2.1 文章の構成
2.2 章・段落
2.3 文
第3章 文章全体としてわかりやすくする術
3.1 骨格を練る
3.2 無駄な情報を削る
3.3 一度に一つの話題だけを扱う
3.4 何の話をするのかを前もって知らせる
3.5 前の文の要素を,次の文の話題とする
3.6 読者が知らないであろうことは説明する
3.7 重要なことから述べる
第4章 一つ一つの文をわかりやすくする術
4.1 わかりやすい文を書くための心構え
4.2 一つの文で一つのことだけを言う
4.3 語順:重要な要素を先にする
4.4 語と語との修飾関係を明確にする
4.5 掛かり受けの関係を確認する
4.6 漢字とカナの混じり具合
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なんか違うんだよな。細かすぎる。雛形として挙げられるこの形式とこの形式とどう違うというのか。親切なんだけど、そんなに大事だろうかという瑣末なアドバイスが多すぎる。ビジネス用ではなく、テーマを持って、論文を書かなきゃいけない大学生あたりを対象に書かれているもので、例文も、面白おかしく親しみやすいようにしようという工夫はわかるが、しょせん教室内でしらけるセンセの冗談レベル。読んでいてこんなに眠くなった本は珍しい。
(続きはブログでhttp://syousanokioku.at.webry.info/201107/article_3.html)
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タイトル通り、分かりやすい文章の書き方を分かりやすく解説。研究者を含め、もの書きを生業とする人には必須の作法かと。
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思っていたのと違う内容でした。
小論文や論文を書く時には参考になるのかも。
タイトルの割に、読みやすい文章ではなかった・・・。
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分かりやすい文章の書き方について書いてある本。
分かりやすいのかもしれないが、面白みが無い文章なので読了できず。
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卒論の序論・考察を書くのに役立ちました。
テーマやデータに関係のある内容をとにかく説明すればいい訳ではなく、自分の伝えたいことに合った内容のみを盛り込む必要があるのだと気付かされました。
特に役に立ったところメモ。
・回答の概要を述べてから細部を説明する
・次に来る文の位置付けを教える
・重要なことから説明する
・長い修飾語を先に、短い修飾語を後に
・漢字とかなの混じり具合
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文章は短く纏める。 ひとつの分に主語があり、その回答がある。 そうすることで分かりやすい文章になる。 また、ひとつの主語を形容するときは、句読点により、文節を分ける。 それでその主語の形容が明確になる。 また、文章を完成した後に読み直しを行うことである。 推敲することで無駄な文節が見えてくる。 一文節に一目的に絞れば読み手に明確に理解が出来る。
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1章 文章術の前に ★★★★☆
2章 文章の構成要素
3章 文章全体としてわかりやすくする術
4章 一つ一つの文をわかりやすくする術
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2015/02/05 21:03
文章を書く機会が増えてきたので、勉強のために読んだ。
本の内容は、どのようにして文章を構成するか、どのように文章をつなぐか、ということが具体例を示しながら書いてある。特に、悪い具体例を構成していく流れが理解しやすい。
この本を読んですぐに文章が上手く書けるわけではないので、手元に置いておいて構成やチェックリストを確認するようにしたい。
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正直、細か過ぎる…(ーー;)「私にとっては」。
でも、著者が本書で述べていることを実践すれば、分かりやすい文章になることは確かだ。本書のエッセンスは「利用したい」と思った次第。
タイトルと内容にギャップを感じるのは私だけだろうか…
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ものすごくわかり易くて、短くまとまっていて素晴らしい。
主に、3つの部分に分けて自分では租借。(1わかり易い文章とは?2わかり易い文章の構成 3わかり易い文の作り方)
・わかり易い文章とは、読み手が理解できる。理解しやすい。読み手のワーキングメモリーを意識している。
・相手の知らないことは、説明してあげないといけない。
・構成
1前情報
2扱う話題
3回答への論理
4回答(の言い換え)
5後情報
※扱う話題の後に、解答を持ってきて、その後、解答への理論(説明)でもよい。適せん、選ぶ。
1前情報
2扱う話題
3説明
4後情報
・わかり易い文
>短文にする。
>あんまり短文を続けすぎるとリズムが悪くなるので時々続ける。
>一つの段落に一つの話題
>一つの文章には、主語と述語が一つ、と基本的に考える。
>前情報で、相手の「既有知識」を活性化させ、その後の説明がわかり易く処理させるように手助けする。
>一つ一つの文の流れ
・主題→主張 主題→主張
・主題→主張→(主張を受けた)主題→主張 ex.OOとはXXである。XXは△△である。△には□□と。。。
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100ページの分量だけに、よけいなことは省かれ、ポイントを押さえた内容です。
思えば、理系の学生などはきちんと文章の書き方を教わる場面が少ないようです。(自分もそうでした)普段から読書量が多かったり、文章を書くことが好きな人は自然と「読みやすい文章」を考えながら書くクセがつきます。しかしながら、文章に触れる習慣が少ない中で論文を書け、と言っても、読みやすい、伝わりやすいものは書けないでしょう。
この本にある文章術もすべてマスターしようとすると無理があるので、まずはひとつでもふたつでも身につけばよいと考えたほうがよいのかも。
あとは常に読み手を意識しながら考えることでしょうか。
個人的には、つい、だらだらと長くなってしまう文章が多いので、適度に短く分けることを意識しょうと思います。
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非常にわかりやすく書かれていた。初めの一冊に良いと思う。100ページなのてそれ程量がないのも良い。
文章は何処でも使えるし、これを覚えておく事はこれから何処でも通用すると思う