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商品説明
「終戦派」はなぜ「継戦」を容認し、「継戦派」はなぜ「終戦」を受容したのか。第二次世界大戦末期の日本の政治史を、戦争終結研究の観点から分析。戦争を終わらせることへの苦悩を膨大な史料から実証的に描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鈴木 多聞
- 略歴
- 〈鈴木多聞〉1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。同大学大学院総合文化研究科学術研究員。博士(文学)。
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紙の本
「聖断」に至るまで
2021/09/01 16:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mt - この投稿者のレビュー一覧を見る
8月15日の終戦に至るまでの政治過程を、東条内閣の時期から追った力作。和平派が継戦派に、継戦派が和平派にと二転三転する複雑な政治状況を丁寧に解きほぐし、昭和天皇の「聖断」まで描き切る筆致はグイグイと読ませる力がある。原爆投下とソ連参戦が与えた影響など、論点が別れる部分についても著者なりの評価を冷静に下しているのではないかと思う。また、全体を通して天皇の持つ影響力や政治力の在り方も印象的。天皇自身の胸の内で、軍部の継戦能力に対する期待よりもアメリカへの信頼が上回ったとき、敗戦が決定的になったのだ。良書。