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「分析力を武器とする企業」の続編。武器とまではしないけど、駆使したい企業向けの内容。単純な分析・データ礼賛ではなく、分析の使いどころや、向かない分野まで言及されていて、バランス感覚が良い感じ。
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前著に続いて読了。前著よりも幾分、分析力を駆使する企業たるために「大切にすべきこと」と「どのように根付かせるか」という事について語られている。
特に新たな発見があるわけではないがそれぞれのテーマについて綺麗にまとまっており、「うまく整理されているなぁ」という感想が残る内容だった。
おそらく、本著に書かれている課題感を実際に解決すべきフェーズにいる人にとっての“ロードマップ”として今自分・自社がどこにいるかを確かめるための本としては機能するに違いない。
ただ、残念ながら本著を読んでも実際の企業に対して変革のイメージが持てないのは、その内容が“実践に基づかない理論”に留まっているからではないだろうか。
いずれにしても読み手を選ぶ本であり、今の私にはあまり即効性の無いものであった。
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分析力を駆使するにはどうしたらよいかという、Howについて書かれた本。
具体的なステップではないが、何が重要であり、どのように考えると分析力を駆使できるのかがかなり明確に書かれているので、ポイントをしっかり理解することができた。
分析系コンサルティングを実施する際には必読の一冊。
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時間軸(過去、現在、未来)×(既知、未知)で分析で何ができるか表現したところはなるほどと思った。例えば、現在・既知だったらアラート、現在・未知だったらレコメンデーション。分析の目的を考える上で、参考になるフレームワークだ。
分析でカギを握るのがDELTA(D:データ、E:企業レベルでの取り組み方、L:リーダーシップ、T:対象、A:アナリスト(人材))だというモデルも優れていると思う。だが、結局のところ分析の成熟度が上がるにつれて、局所的なものから企業横断的なものが必要になってくるという話で、論調が単調になり、若干飽きた。
『BI革命』はこの本の影響を受けているように感じた。時期的に原著かもしくはダベンポートの前著に影響を受けているのかもしれないが(まさか逆の影響関係ってことはないだろう)、日本的にわかりやすく解説してくれているので、さらっと読むのであれば『BI革命』の方がおすすめ。
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データを分析し、事実に基づいて意思決定することは、とても大切なことではある。だが、ことはそう簡単ではない。最初から分析的に進めてきた企業ならともかく、そうでなければ、豊富な経験や勘に基づいた意思決定で、運良くうまくやれていた実績もあるだろうし、なんといってもその方が意思決定が早い。また、日本では、牽引力の強いリーダーを求める傾向が高く、個人に責任を押し付ける文化が根強く、事実に基づいて分析的に意思決定をするところからは遠いところにあると考えられる。そんな状況の中で、社内の誰もが分析に協力的とは限らない訳だが、"急いてはことを仕損じる" だ。発展の段階を理解し、順を追って進めてゆくことが大切で、"分析力を駆使する企業" の文化を細分化して、解説しているのが本書だ。
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第一章 分析力を生かす
■ 第一部 分析力を支える五つの要素 - DELTA
第二章 データ - これがなければ始まらない
第三章 エンタープライズ - サイロ化を打破する
第四章 リーダーシップ - DELTA のカギはここにある
第五章 ターゲット - 分析のツボを探せ
第六章 アナリスト - 希少で貴重なリソースを賢く使う
■ 第二部 分析力を組織力として維持する三つの秘訣
第七章 分析を業務プロセスに組み込む
第八章 分析文化を根付かせる
第九章 分析環境を継続的に見直す
第十章 分析力開発途上企業が直面する四つの課題
第十一章 分析の究極の目的はよい意思決定である
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分析力に関するフレームワークをDELTAと定義している。
Dはデータ、質の高いアクセス可能なデータのこと。Eはエンタープライズ、組織を取り上げての取り組みのこと。Lはリーダシップ、分析の知識を備えたリーダのこと。Tはターゲット、分析対象を戦略的に絞り込むこと。Aはアナリスト、分析のできる人材。
理解はできるが、実践するのは、厳しいのかな。
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ITや統計に優れたプロフェッショナルばかりがアナリストではなく、8割を占めるのは、分析で知ったことを営業に生かすマネジャーなど、分析を理解し日々の業務に反映するアマチュアたちである。そうした文化をどう社内形成していくかも、企業が分析力を武器とするための大きな要素である。
毛色の違う例でいえば、映画俳優ウィル・スミスは2008年に「最も稼いだ俳優」に選ばれたが、最初の出演作を決めるときからして興行成績を分析したのだそうな。すなわち、ヒット作は全部特殊効果を使っており、9/10は人間も含めて生き物に特殊効果を使っているおり、8/10はその上でラブストーリーであることがわかったので、『インデペンデンス・デイ』や『メン・イン・ブラック』に出演し、ヒットをとばした次第。
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まだ読んでる途中ですが、面白い。データ分析を武器にする企業が発展して行く過程が丁寧に解説されている。
必要な五つの要素(データ、エンタープライズ、リーダー、ターゲット、アナリスト)
発展の五段階( 要素に欠落あり、部門レベル、戦略、全社レベル、会社のコアコンピタンス)
大事なのは、すべての要素をバランスよくステップアップさせること。大企業はインフラ整備に終始しがち。
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良本。先日の本の続編。分析力を持つ企業へと至る成熟5段階をDELTA軸(データ/エンタープライズ/リーダシップ/ターゲット/アナリスト)にて具体的に示す。
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データを組織としていかにうまく活用するかを網羅的に論じている。
目から鱗、みたいなものがあるわけではなかったが、とにかく今の我々が目指している方向性にぴたりと沿っているような内容。
ただ、そこからさらに進め、人の勘や経験をどうやってより高次に融合させて行くか、というところまで本当は行きたい。その前提となるデータの活用に関しては良い指南書。
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分析を企業の中で活用して行くことの意義、及びどのように浸透させていくかについて述べている本。
抽象度が高い(概念的である)ため、どちらかと言えば経営陣が読むのに適した本だと思いますが、分析の必要性や有用性を理解したい・させたい現場の人たちが読んでも価値のある本だと思います。
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記載されているが、以下に尽きる。
ファクトベースの意思決定:「分析を使って、事実に基づくよりよい意思決定をするための本」
また、分析力を支える要素 DELTA(Data, Enterprise, Leader, Target, Analyst)を通して、第1ステージから第5ステージまでどのようにステップアップしたら良いかが書かれているのが参考になる。
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最近何かと話題のビッグデータ。
たくさんあるデータを分析し、新しいビジネスに繋げることが望まれるが、
実際には出来ていないところが多い。
「とりあえず集めてみたけど、何をすればよいか分からない」
そういった声が多いそうだ。
本書は、分析力がある企業は強いとの視点で書かれているが、
読んでみて改めて感じたのは、
目標意識が高く、現実と向き合う企業が強い
ということ。
目的の結果が得られるかにまい進することが出来るため、
「何をすればよいか?」と露頭に迷うことが無いし、
解析した結果がたとえ悪くても真摯に受け止め、
対策を講じることが出来るからデータ解析する人たちも
やりがいを持って仕事を続けることが出来る。
上記のように一体感を持った企業が増えると良いですね。
流行りにのらず、まずは何のために集めるか?から考えたい。
少しずつ、かつスピード感を持って取り組むことが大切。
印象に残った内容:
・探究なき決定は下す価値が無い
・分析で出来ること
1. 変化の激しい時期や困難な時期に事業のかじ取りを助ける
2. 成功の要因を明らかに出来る
3. 多くの業務プロセスで新しい発見、国立的な実行、価値の拡大を
実現でき、全体としてIT投資のリターンを高められる。
4. コスト削減と効率改善を実現する
5. リスクマネジメントに寄与する
6. 意思決定の質を高める
・組織の分析力を支える要素:DELTA
D(Data):
自社にしか無いデータを見つけよ。
全社で統一すべきデータ(識別子)は何か見つけよ。
E(Enterprise):
常に個ではなく、チーム、会社としての視点を持って行動せよ。
会社として最も投資すべき分野に注力せよ。
L(Leadership):
データに基づく意思決定を意識せよ。
率先垂範であれ。
分からない者を見捨てるのではなく、教え・気づかせよ。
上記を実現するためのコミュニケーション力を高めよ。
T(Target):
顧客価値の向上に繋がる分野をターゲットにせよ。
恐れずに実験せよ。
A(Analyst):
チャンピオン、プロフェッショナル、セミプロフェッショナル、
アマチュア、どれが良いとかは無い。
上記4タイプのアナリストを適材適所に配置せよ。
※ちなみに私が目指すべきはセミプロフェッショナル。
・ターゲットを決めるときは、大きな枠組みで考えること。
・プロフェッショナルとセミプロは出来るだけ現場の近くに配置すべきだが、
反面、アナリスト同士の距離も近いことが望ましい。
このジレンマを解消する組織づくりが重要。
・分析を業務プロセスに組み込むときに遭遇する困難な課題
1. どこから手をつけたらよいか分からない
⇒着手すべき箇所の特定から分析を開始する
2. 重要なデータが入手出来ない
⇒分析が如何に効果があるかを啓発する
3. 分析���ロセスを組み込むことを理解してもらえない
⇒相手の理解度に合わせて説明し続ける
4. 分析担当者のトレーニングに時間がかかる
⇒時間がかかるのはやむを得ないので、早期から教育に取り組む
5. 分析基盤を作っても使ってもらえない
⇒質の高いフィードバックを得られるところから段階的に導入する
6. 終わりが見えない
⇒終了の目標値を決めて取り組む
7. 外部とどこまで共有したらよいか分からない
⇒プロセスは共有し、コアとなるアルゴリズム、モデルは共有しない
・分析文化が根付いた企業の特徴
1. 事実を求める
2. パターンを発見し、根本原因を見つけようとする
3. 出来るだけ詳しく分析する
4. 常にデータを探している
5. 否定的な結果も認める
6. 分析結果を意思決定や行動に反映させる
7. 現実的な姿勢で臨む
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分析で答を出す六つの問題 ―
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P84330.html
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分析の文化のない企業で分析を根付かせるにはどうしたら良いのか?についてこれでもかというほど明瞭に書かれていた。