ボクらの日本一周どんぶらこ きびだんごを配って四千里

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投稿者：佐々木　なおこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

読後、著者略歴のところを読んでいて、ふと、気づきました。
１９８１年８月２６日　岡山県倉敷市生まれ。えっ！今日は８月２６日、まさにどんぴしゃ！まずは、石井達也さん、３０歳の誕生日おめでとうございます！！！！なのですよ～。（＾－＾）

「みなさんはじめまして。
今回、日本一周の旅で出会い、縁あった人達に『きびだんご』を配りながら旅に出た石井達也です。相棒の則武昌樹と共に２００９年の９月～１２月、およそ３カ月、クルマでの二人旅をしたわけですが、全国各地で様々な人と出会い、また様々な経験をさせてもらいました」プロローグはこう始まります。

カンボジア旅行に出かけて現地の人の優しさに触れ心を動かされた石井さんが、あらためて「日本の良き文化」を見つけたい思い、相棒と二人日本一周の旅に出かけるところから、この本は始まります。旅先で出会った人たちに岡山名物の『きびだんご』を配り、交流を深める…。この旅行で出会った人は４００人を超え、渡されたきびだんごも３００個を超えたそうです。

読みながら、まるで一緒に日本一周をしているかのような気持ちになり、若者二人につられて、笑ったり、どぎまぎしたり、ありがたいなぁ～としみじみ思ったり。
最後まで一気に読んでしまったほど、すこぶる面白かったです。

なにしろ、日本のあちこちで出会う人がすばらしくユニークぞろい。そうしてその人たちの発する言葉が、なんとも心に響く！例えば、日本６周をしているおっちゃんが「視点を変えるのはタダ！」と言う。北海道は富良野にある万華鏡ミュージアムの館長さんが「看板なんていらない」と言う。富士山五合目で出会った人、日本一周を断念したことがあるその人が「あなたと出会えてよかった」と目を見て言ってくれた。それぞれの詳しいエピソードは、本をじっくり読んでもらうとして（感激します）、読後がほんと嬉しくて元気が出るような一冊、でした。

日本一周から帰って来た二人、たくさんの想いを胸に改めて日本のことがとても好きになり、次に「ヨノナカシラナイコトダラケ」と妙な悟りを開いて、なんだか笑ってしまったそうです。
そうして、二人のゴールを迎えた地元の友だちから渡されたプレゼントは、なんと世界地図！
旅の終わりはもうすでに旅の始まり、なのですね。