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紙の本
聖ユルゲンにて・後見人カルステン 他一篇 (岩波文庫)
抒情的な短篇「みずうみ」で知られるシュトルム(1817‐1888)だが、後期に至るにつれてその作品は次第に叙事的・写実的となり、現実を直視する眼差しを強めていった。悲恋の...
聖ユルゲンにて・後見人カルステン 他一篇 (岩波文庫)
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商品説明
抒情的な短篇「みずうみ」で知られるシュトルム(1817‐1888)だが、後期に至るにつれてその作品は次第に叙事的・写実的となり、現実を直視する眼差しを強めていった。悲恋の物語「聖ユルゲンにて」、父と息子の問題を扱った「ハンス・キルヒとハインツ・キルヒ」など、ままならない人生に葛藤する人間の姿を描いた3篇。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
聖ユルゲンにて | 5−74 | |
---|---|---|
後見人カルステン | 75−187 | |
ハンス・キルヒとハインツ・キルヒ | 189−306 |
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シュトルムの深い眼差し
2017/04/29 11:02
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『みずうみ』で有名なシュトルムが人間の葛藤を深く描いた作品集。
被後見人である青年の遺産を父親が横領したばかりに、恋人との別れを余儀なくされる薄幸の女性を描いた『聖ユルゲンにて』。駄目人間とわかっていながら息子に貢ぎ続けてしまう父親の悲哀を描いた『後見人カルステン』。心の行き違いから息子の破滅を招いてしまう父親の悲劇を描いた『ハンス・キルヒとハインツ・キルヒ』。
三編とも読むのが辛くなる物語だが、人間の生々しい葛藤に惹きつけられる。『後見人カルステン』などは現代社会にも通じる父親の姿が描かれ、共感を覚える。人間に対するシュトルムの深い眼差しを感じることができる一冊。