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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2011.9
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/343p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-08-760629-4
文庫

紙の本

母をお願い (集英社文庫)

著者 申 京淑 (著),安 宇植 (訳)

駅で行方不明になった母。目撃情報からは母らしき人物の哀れな姿も浮かびあがるが、それ以上の手がかりはつかめない。家族は当たり前のように母から注がれていた愛情と、自分の人生に...

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母をお願い (集英社文庫)

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商品説明

駅で行方不明になった母。目撃情報からは母らしき人物の哀れな姿も浮かびあがるが、それ以上の手がかりはつかめない。家族は当たり前のように母から注がれていた愛情と、自分の人生にかまけて母を二の次にしていたことに気づき、母の不在によって初めてその存在の大きさに思い至る。長兄と長女、夫、失踪した母親自身の視線から再生されるそれぞれの人生と無垢の愛。韓国初の世界的ベストセラー小説、ついに日本へ。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー18件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

いてくれて、つくしてくれて当然だった人の突然の不在に戸惑う人々

2011/12/04 18:27

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本に出てくる家族の母(オンマ)の様子からある人を思い出します。
Kさんという母の小学校時代の同級生ですが、戦前まで日本にいて韓国に戻りました。
それでも小学校の同窓会があると、飛んできて母と再会。
その招きで母と2人で韓国に行ったことがあります。
Kさんはこちらが恐縮してしまうくらい、面倒見がよくて、帰りには持ち切れないほどのお土産をくれました。
家族でもなんでもない、大昔の小学校の同級生のために。
そして3年後、Kさんが亡くなった、と知りました。母は「あの人は働き者だったから・・・」
 
 ある家族の母(オンマ)が行方不明になった。
オンマは、夫と一緒にソウルにいる子どもの家に来る途中、混雑した地下鉄の駅で夫の手を
離してしまった瞬間に電車のドアがしまり、オンマは荷物もなにもなくホームに取り残された。
あわてて次の駅で降りて夫が引き返しても、オンマの姿はない。
それ以来、行方不明になってしまったオンマ。

 残された家族は、建設会社の重役となった長男、作家として成功した長女、薬剤師として
働きながら3人の育児をしている次女、そしてその下の末弟。
ビラを作り、新聞、インターネットにたずね人の広告を出し、懸賞金もつけることにした。
しかし、オンマの行方はわからない。
社会的には成長、自立、成功した子どもたちがいきなり行方がわからなくなった母(オンマ)を
探しつつも、オンマを思うことで自分というものを見つめ直す。
そして人と人のつながりというもののもろさと危うさが慎重に、かつきりりとした緊張感たっぷりの立体的な描写でもって
浮き彫りにされる。
 
 各章が、長女、長男、夫、そしてもう一人の別の女、となっていますが、語り手はいつも外にいる。
長女はあきらかに作者自身を投影していると思いますが、「あなたのオンマは・・・」という「あなた」
という誰かの語り。
そして長男は、「彼のオンマは・・・」という「彼」
夫は、「あんたのかみさんは・・・」という「あんた」
そして、最後の章は「あたし」という一人称で家族全員を描きますがあくまでも「別の人」です。

 後悔先に立たず、というのが家族の最初の気持です。
そして、どんなにオンマが「いつもいて当然な人」だったかがいなくなって、しかも行方がわからない
生きているのか死んでいるのかすらわからない宙ぶらりんの状態が続き、強力なオンマの存在感が家族の胸のなかに
広がっていく様子が描かれます。

 相手の顔を見ないで17歳で結婚したオンマ。
ろくに学校も行けなかったぶんだけ、自分の子どもだけでなく「子どもへの教育」にしがみついたオンマ。
いつでも家事、料理だけでなく畑仕事、副業、なにもかも「当然のこと」として地べたをはいずり回る
ように自分が着飾ることなく働きづめだったオンマ。
父はふがいなく、浮気をするわ、家をふらりと出ていくわ、病気になれば世話してくれて当然に
文句を言いながらも夫の後をついてきたオンマ。
ソウルで息子たちと同居して世話になることを嫌がり、病気を心配してもお金がかかるからと病院には
決して行かなかった頑固なオンマ。
やさしいだけでなく、しつけにとても厳しくて、決して子どもたちを甘やかさなかったオンマ。

 子どもたちは、働きづめの母の 背中を見て育ったのですが、同時に新しい世代として「そういう苦労はいやだ」という
反面教師にもなっていることに気がつかなかった家族。
母からすれば、苦労ではなく「当たり前」なのですが、子どもたちには「苦労」としか映らない生活。
オンマのようにはならない、とそれぞれの道を言っても、なにかあるとオンマに相談していた子どもたち。
長男が「オンマのことを皆が思いだすのは、罪悪感なのだ」とつぶやく。

 家族がオンマがいなくなったのに焦り、だんだんお互いのせいにして、いがみあうようになり、
そんな時、ふがいない夫であった父が「全部、わしの罪だから」と言う。
自分の世話を焼いてくれる人、面倒な事をやってくれる人、そんな人が自然だったりすると
それを有難いと思う気持は薄れ、「当たり前」になってしまうという万国共通の人間のエゴ。
別に家族でなくても、人が集まるところ、こういった「なれあい」が生じる。
オンマはその家族のエゴの犠牲とも言えるのですが、また、別の人がオンマに語るように
「あんたは、忙しく子育てする間に子どもたちに鍛えられてきたじゃないか」

 家族というと「絆」という言葉が出てきたりしますが、その絆というのは実は目に見えないものだ、
ということがこの物語でよくわかるのです。
そして、エゴがすすんでいく現代の世代、古いしきたりや生活を頑なに守り、新しいを受け入れられない親の
世代の間にある深い溝をある一家の出来事で語ります。
「家族だから」や「家族なのに」という言葉は両刃の剣です。
血のつながった同士だから、赤の他人には出来ないこともできるけれど、「家族」という牢獄に閉じ込めて
都合のいいように事を運ぼうとするときにも使われる言い回し。
特にエゴの強い人は「自分勝手」を「家族」という言葉をすりかえ、振り回し、家族を抑圧する。

 絆というわかるようで、実態は不確かで、「絆」なのか「都合がいい」なのか、という人間の感情と
エゴというものに堂々と正面から向き合った小説です。

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2011/12/07 11:46

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2012/01/28 19:52

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2012/02/12 10:08

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2012/04/03 02:05

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2012/04/29 17:00

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2012/08/27 23:32

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2014/12/11 20:23

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