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商品説明
GE、パナソニック、3Mの歴史的生成、企業理念および事業部門と経理・財務部門との関わり、経理・財務部門の組織構成や人材育成、経営危機での対応などを包括的に調査し、効果的な企業会計システムの構築を提案する。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 第1章 企業会計システムへの期待と課題
- 第1節 問題意識
- 第2節 企業文化と財務価値向上
- 第3節 価値創造エンジンと会計情報
- 第4節 財務価値向上と経理・財務部門
- 第5節 まとめ
- 第2章 GEの企業会計システム
- 第1節 GEにおける企業会計システム構築のプロセス
- 第2節 GEバリューと人材育成制度
- 第3節 GEファイナンス
著者紹介
昆 政彦
- 略歴
- 〈昆政彦〉米国公認会計士(イリノイ州)。住友スリーエム株式会社及びスリーエムヘルスケア株式会社取締役財務・情報システム・総務担当。早稲田大学商学研究科非常勤講師。グロービス経営大学院教授。
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紙の本
効果的な企業会計システム
2012/01/25 19:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ありばば - この投稿者のレビュー一覧を見る
実務経験豊富なグロービスの経営大学院教授による新著と聞き実物の確認前にBK1で購入した。こう言う分野の本には当たり外れが大きいため、無駄金も覚悟しての購入だったが、厳しい言い方ではあるものの高額なためやや期待外れであった。一読後のいい点悪い点は以下の感じだろうか。
<良い点>
本書は会計、とくに企業の経理部門による管理会計の統制を多面的に分析しようとした本である。全くの初心者がGE、パナソニック、3Mの歴史からはじめて内部の管理会計を組織・運用を中心に理解するには分かりやすい。米国公認会計士や外資企業を渡り歩いた筆者の経験で、過去の自分の実務の感覚を簡潔にするとこういう文体になるんだろうな、という個所はいくつかあった。ただし、筆者の感覚についてより細かく明文化し、それを基準にして本書での3企業のサンプルがどのように分布しているかを相対的に説明できればもっと良書になったのではないかと惜しまれる。
<悪い点>
印象としては参考文献の内容に偏りがみられる感じがある。自分が他大学のMBAコースに通学した経験から言うと、本書がグロービスの授業の教科書・副読本として利用される場合の使い方が難しいのではないかという気がした。教授の新著として彼の考えを掴むには好著かもしれないが、企業理念から管理会計の統率方法が導かれる部分はいまいち納得感が少ない。管理会計である以上、具体例で説明することが求められる題材なのに、サンプル企業数も実務紹介も少ないので、読者にはほとんどイメージができない。筆者が米国公認会計士であり、かつシカゴMBAのわりには論考の軌跡が曖昧な箇所が多すぎる。学生の聞き取りレポートのボリュームを増やした程度の収穫しかなかった。
また、申し訳ないが、類書を多読した経験から言うと中身に比べてやや高額である。3000円台前半が妥当ではなかったか。私が大学院生だったならば、生協で一読してから自分では買わずに図書室に入荷されるのを待った可能性が高いと思う(笑)。類書で言うと、大津氏の本の方が参考になるのではないか。