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- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/03/16
- 出版社: メディアファクトリー
- サイズ:19cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8401-4377-6
紙の本
空間的思考法 世界が認めた、現役東京大学大学院生の頭の中!
著者 三井 淳平 (著)
日本人で初めてレゴ社から認定プロビルダーとして選出された著者が、空間的思考法に辿り着くまでの道程を、これまでの成長過程や経験をさかのぼりながら解説する。作品集、アニメ監督...
空間的思考法 世界が認めた、現役東京大学大学院生の頭の中!
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商品説明
日本人で初めてレゴ社から認定プロビルダーとして選出された著者が、空間的思考法に辿り着くまでの道程を、これまでの成長過程や経験をさかのぼりながら解説する。作品集、アニメ監督・河森正治との対談なども掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
三井 淳平
- 略歴
- 〈三井淳平〉1987年生まれ。兵庫県出身。東京大学理科一類入学後に東大レゴ部を創部。作品制作等における社会貢献により東京大学総長賞を個人受賞。レゴ社が認めるレゴ認定プロビルダーに選出される。
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紙の本
物事を平面的ではなく、さまざまな距離や角度から多面的に見るクセをつけることの重要性
2012/03/24 09:22
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
,日本人初の「レゴ認定プロビルダー」に選出された東大大学院生の本。現役東大生をうたった本にはよくありがちな「合格テクニック本」や「勉強本」ではない。レゴ・ブロックでさまざまなものを造形する方法から、創造性をつちかうエッセンスを抽出したものだ。
「空間的思考法」とは、著者自身のコトバを借りれば「物事を多面的なものであることを前提として、状況や情報を的確に読み取り、やるべきことを自分の頭でしっかりと考え抜くための力」(P.182)ということになる。
グラビアで紹介されているレゴによる作品集は、これはすごいなあという驚きだけでなく、見ていてじつに楽しい。三次元の立体構築物のレゴを二次元の平面写真で表現することにはそもそもムリがあるのだが、見る側がイマジネーションを働かせながらアタマのなかで多面的に見ればいいわけだ。
そういえば、自分も子どもの頃はよくレゴをつかって、何かをつくっては壊しを繰り返していたなあ、と思い出した。著者がふつうの子どもとは違っていたのは、レゴにのめり込んだことだろう。それだけの違いだが、その違いは大きい。
著者が本文に書いてあることは、できる子はみんな同じだなあと感じながら読んだ。基本は、「好きこそものの上手なれ」である。「遊びが学び」といってもいい。とくべつに変わっているわけでも、とんがっているわけでもなく、のびのびと育った男の子という感じがでていてひじょうに好感を感じた。
とくに面白かったのは、スペシャルコンテンツ1河森正治×三井淳平(=著者)の「空間的レゴブロック思考対談」。1960年生まれのアニメーション監督と1987年生まれの、世代的にいえば親子ほど違う二人が語る内容が、お互いに響き合い、ひじょうに重要なことはいつの時代でも重要なのだということが伝わってくる。多面的なものの見方で重要なのは、なんといっても現地で現物を見るということ。いまのような時代だからこそ、それを徹底すべきなのである、と。
スキルやノウハウばかりを求めがちの現代日本人であるが、ほんとうに重要なのは多角的に見るという「ものの見方」とそのための「マインドセット」なのだということを示してくれる内容の一冊。著者と同世代の若者にも親世代にもすすめたい。