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前作に引き続き、雰囲気がとても好きな作品。
装丁も綺麗であり、文章もきれいです。
死生観?の考察も前作と同様にあるのですが、今作も難しいです。
しかし、文章が綺麗なのでなんか不思議な感覚になりました。
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『Void Shaper』の続編。
若き侍・ゼンは、旅先の村で用心棒を務めることになる。
竹の石、という稀なる宝を持つ村は、それを狙う何者かに狙われていた・・・。
というストーリー。
剣豪小説なのに哲学的なところは変わらず、前作に劣らぬ出来栄え。
相変わらず色恋にはにぶいゼンにときめくー。
今回のヒロイン、庄屋のお嬢様ハヤも、森ヒロインらしくって好評価。
回りくどく自分を信じる云々の話はなるほどと思いました。
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一作目が心の成長がテーマだとすると、本作は技術の成長がテーマとなるでしょう。
命をかけた戦いなら、それがたとえ一瞬で勝敗が決する戦いだったとしても、道場で木刀を使った鍛錬しているだけでは得ることができない体験ができることは想像に難くありません。ゼンが一夜にして成長を遂げたのも当然でしょう。
ゼンがどのように成長して行くのか、更に楽しみになりました。
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森センセイの剣豪小説シリーズ2作目。
ゼンの素朴さが、いかにも時代物的なまったり感をかもしだしてるのかな。良い雰囲気です。
しかし一方、剣戟シーンはスルドク映像的なのね。動きがすごく目に浮かびやすいです。
初手から怪しげだった人はやはり悪い人でしたし、トリックが「バカミスかー!?」みたいな感じでしたけど、まあ、森センセイだけど本格ミステリじゃないから、そのへんはいいよねw
まだつづくのかなー。
続いて欲しいなー。
続くよね、ゼンはまた旅に出たんだから。
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山村にある庄屋の持つ宝「竹の石」をめぐるお話
剣術しか知らないゼンが、他の事を素直に吸収していく姿。
そのまわりの人々の距離感が好き。
竹林の静謐な描写も素敵。
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前作に続きゼンさんのモテ男ぶりが錯乱ww
やっぱり侍って潔い真摯そしてひたむきだなーと。私たちにもこうなれるはず。常に己の死と生と向かい合いそれを受け止める器ももちあわせている。今回は、ちょっとだけ、森博嗣らしい推理も組あわさっていて、進む時間もゆっくりに感じた。それだけゼンさんが色々なものと向き合って進んでいるからなのだろうか。
どっちにしろ、こういった森博嗣の世界観はすごく好きです。考えるということと、変化をし続けるということの先に待っていることを私も見極めたい。
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【レビュー】著者の武士道もの(?)のシリーズ2作目。前作よりもストーリー性は増したけれど、しかし淡々と森節が綴られていたと思う。
この作家さんの作品はどんなに期待していなくても、たとえ読後どんなにガッカリしても次作も読んでしまうから不思議だ。今作も新鮮さという意味だけで何時の間にか読了に至ってしまった。シリーズ後半で盛り上がってくることを期待して、きっとまた次も読んでしまうのだろうなぁ。
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待ってました!ヴォイド・シェイパの続編。
ゼンが考えていることは、私が考えることに似ている。
自分とは何か、生きるとは何か、考えるとは何か。
到底答えのでない問題である。
私はやっぱり森さんの作品がすきだ。
次作で、ゼンがどこへ行きつくのかとても楽しみ。
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四角い本です。装丁も角張っているし竹林に囲まれているし。登場人物もかっちりした人達だし。
そんな雰囲気ですが推理小説の展開が面白い。
主人公のゼン少年の素朴な視点にもドキリとさせられます。
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二作目。
シリーズ名は何なんだろうなぁ?
前作同様、淡々と匂いの無い作品です。
そういう意味ではやはり『スカイ・クロラ』に似ているかな。
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He who had made himself master of the art of living was the Real man of the Taoist. At birth he enters the realm of dreams only to awaken to reality at death. He tempers his own brightness in order to merge himself into the obscurity of others. He is "reluctant, as one who crosses a stream in winter ; hesitating as one who fears the neighbourhood ; respectful, like a guest; trembling, like ice that is about to melt ; unassuming, like a piece of wood not yet carved ; vacant, like a valley ; formless, like troubled waters. "
To him the three jewels of life were Pity, Ecomomy. and Modesty.
The Book of Tea
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剣の達人に山中で育てられ、世間や常識に疎いお侍・ゼンさんのお話。話中で、主人公が森氏と同じような思索をしている(当たり前といったら当たり前なんだろうけど)ことが、侍という設定とギャップがあって面白い。
シリーズ2作目だそうで。1作目を読んでなかったので読みたい。装丁も凛としてきれいで、スカイ・クロラシリーズを彷彿とさせる。
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今作は旅の途中で立ち寄った村の庄屋にて用心棒を依頼される物語で、ひとつどころに長く留まり人と深く関わるためか「ヴォイド・シェイパ」よりもより「物語」っぽさを感じました。
そして、旅を始めた頃よりもゼンが旅に慣れ、人に慣れ、世間に慣れたことで複雑なものを得る半面、新しいものや知らないものに触れたときの素直な反応は、綺麗なものがゼンにはまだあることが分かり嬉しく思いました。
装丁も相変わらず美しいです。惚れ惚れ。
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森博嗣、新境地かな?
読むほどに、深いテーマに足をすくわれそう。
でも、いい。
哲学っぽいかなぁー。
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シンプルな言葉ばかりなのに、どうしてこんなに綺麗なのだろう、と思わず何度もため息が。竹を見ると、竹の石のことを思い出すことになりそうです。きっと、世の中の色々なものが竹の石なのでしょう。意味って何だろう、価値って何だろう。考え始めると頭がいっぱいになってしまうけれど、面白いなぁ、人って面白いなぁ、と改めて感じたのでありました。