紙の本
『求めない』に続く、『受いれる」
2020/09/06 14:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
加島祥造さんの『求めない』を読んでいた頃は、まだ加島さんはご存命でした。
老衰で亡くなられたのが、2015年のクリスマス。
当時、新聞で訃報を知った時の何とも言えない気持ちは今も覚えています。
久しぶりに手に取ってみた加島さんの著書。
『受いれる』。
彼の語りかけるような言葉に、読みながらも、顔がほころぶ。
ちょっと引いてみますね。
受いれる
すると
自分の心が
意外に広いと気づく
心が広いから
受いれるんじゃないよ
受いれると
広がるんだ
生きた言葉として伝わるような、
そんな感じだ。
はじめにのところでは、
あなたの中にある
「はじめの自分」と
「次の自分」の話ですと紹介されている。
本来の自分である「はじめの自分」と
社会生活の中で懸命に生きている「次の自分」
このふたつのバランスを取ることが、日々の安らぎにつながる。
日々の安らぎを導く、加島さんの言葉がなんともやさしい。
大の字になることが、
「はじめの自分」を蘇らせる方法である、と書いてあった。
そうして、
いくら歳を重ねても、
人は「はじめの自分」を呼び起こすことで
命のエネルギーにつながると。
全ページ音読してみて、さらにこの一冊を深く感じ取りました。
紙の本
おすすめです
2016/03/06 15:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honsuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の気持ちやまわりの「変化」とは受け入れ難く大変辛いものでしたが、「受入れる」ことで自分の気持ちがウソみたいに柔らかくなり楽になれました。心に余裕ができます。自分が楽しみになります。そして自分が「変化」できます。この本に出会えてよかったです。
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本は必要なときに必要とする人の手元にやってくる。そんなことを感じさせてくれる詩集。「自分で変えられるものは変えていく。自分で変えられないものは受けいれる。」(P.178)。少々近視眼的になっていたかもしれないな。
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久々に、書店で発見。
即購入。
らしい詩の数々。
少し、心のゆがみが矯正されました。
時に詩集は必要です。
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自分を受け入れるって、結構難しい。
でも、それができた時、周りの事も受け入れられるようになるのかな。
すぐに受け入れるが出来なかったとしても、それを意識して生きていくことが大切なのかも。
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穏やかに、切々と心によびかけられるようで
静かにしみわたる内容でした。
受いれることは、時には残酷で厳しくて、辛いことだけれど
そうすることで、自分の原点にたちもどることができるのなら
心強いことだと思う。
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努力は報われる。夢はかならず叶う。基本的にはそうだと思うのだが、努力ではどうにもならないことも人生には起こりうる。そんなとき「あきらめる」のではなく「うけいれる」ことができればきっと新しい道がひらける。そんなことを考えていたとき、この本が目に入った。調べると作者は加島祥造さんという90を超える人生の大先輩。アメリカ文学や中国の老子などにも造詣が深く、多くの本を出されている。2015年12月に老衰で亡くなられたので遺作となる。ほんとうにいろいろなことをご経験された方なんだろうと思う。この本は詩集らしい。タイトルが『受けいれる』じゃなくて『受いれる』だったのでどうしても気になった。
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受けいれる。言葉としては決して難しくない。この本でいう社会を受けいれる事は難しくなく気持ちは別として大人としてできないと暮らしていけない。ただ自分を受けいれるというのは本当に難しくそこにギャップが大きくなりすぎて精神を病んでしまう。
自分で変えられるものを変えていき、自分で変えられないものは受けいれる。
心安らかにそんなふうにできるようになりたい。
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五郎太石でいればいいんだよねっ!
無理にいれると溢れるし
抑えつけると裂ける。
私の一升枡には
一升しか入りません。
ふと
羨ましくなって真似してみたり
ふと
自身を無くして評価を求めてみたり
ふと
不安になって比較嫉妬してみたり。
違う。
私には
私の役割があるんよね。きっと。
だから
まずはそんな自分を
正面から受け入れて。
そこから
今の自分に出来る事を
やっていこう。
今ある幸せ感じて感謝して
これからの出会いや瞬間を
大切にしていこう。
きっとさ
私が『求めない』ことが
やってきた時に
あーだこーだともがくより
『受けいれる』ことが
最初の一歩かな?と。
そんなことを思いながら
またまたこの本に救われる
朔日です。
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P20
たっぷり喜んで生きる人は
悲しみや怒りを
受いれる
たっぷり生きる人は
死を受いれる
受いれない癖のついた人は
喜びも受いれなくなる
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P60
そのままゆくことだ
谷の水も流れに
したがってゆくことだ
やがて
思いがけず
広い野に出るよ
P69
人の中には
ふたりの自分がいる
「はじめの自分」と
「次の自分」(社会の自分)
P187
寂しさと恐れは
過去や未来にとらわれた
自分から来るのです。
自分をいまのまま受いれるとき
自分はいまの命を生きている。
はじめの自分につながっているのです
P188
はじめの自分こそが
「受いれる」ことの
ほんとうの意味を知る
P188
いくら歳を重ねても
人は「はじめの自分」を
呼び起こすことで
命のエネルギーにつながる
---------------
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社会的な自分の前に存在するはじめの自分に還ることが重要。
ちらっとしか書いてなかったがいまここを感じ過去未来にとらわれないことも必要。
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自然の流れを受いれるのは
柔らかさにつながることだ
今、わたしは弱っています。心身共に。
決定的なダメージがあった訳ではないのですが、著者の加島祥造さんが「さいごに」に記されていたように、「表面上は、仕事もし、人と談笑したが、心はどこかに浮いたまま」なのです。
そんな時に何気なくこの本のどこでも好きなページを開くと何故かとても必要と思える言葉があって、文字通り受いれてくれたり、慰めてくれたり、励ましてくれました。
自分の心のダメな働き、それは外からの脅迫で「社会の自分」がつくったものだから、そのダメな自分を「はじめの自分」が受いれる。
よくわからなくても、よくわからないまま、自分なりに受いれて、やすらぐ。
挫けそうになる度に繰り返し繰り返し本を開く。
そして自分なりに何とか少しでも落ち着く。
必要なときに、必要な本を自分が選んでるのか、神様が出会わせてくれてるのかは分からないけれど、やはり読書は私にとって最良の友だと改めて思えました。
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2012年初版。「求めない」を読み、こちらも読んでみました。1時間かければ、じっくり読めます。「求めない」と同様で枕元に置いて、就寝前や起床時に読むのに良い感じです。2冊を読んでみて、著者の人となりを知りたくてネットで調べました。豊かな商家に生まれ海外留学、大学短大で教鞭をとり、その後妻子をおいて、一人で田舎暮らし。若いお手伝いさん達に囲まれて、外国人の女性と交流を持ち、かなりモテた方だったようです。そんな方が「求めない」や「受けいれる」を書いていることに納得しました。きっと、多くのことを求めて、そして受け入れ難いことを経験して、さらに周りの方々にもそのような思いをさせて、その結果、この境地に達したいと考えられたのかと思えました。私も受け入れて求めない人生を送れたらと思います。
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加島氏の「求めない」が好きで、こちらも期待。
「受け入れる」具体的な方法、考え方が平易に書かれているので読みやすい。
人の心は四季と同じ様。
「求めない」の方が言葉のチョイスが優しくて癒される。
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自分で変えられるものは
変えてゆく
自分で変えられないものは
受いれる
簡明きわまる原則だ
でも
役に立つ智恵だよ