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商品説明
一揆の思想と行動原理は、現代のソーシャル・ネットワークに通じている! 新進気鋭の歴史学徒が、一揆の本質を解明し、混迷する現代社会を生き抜くための新しい「ソーシャル・ネットワーク」のあり方を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
呉座 勇一
- 略歴
- 〈呉座勇一〉1980年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。同大学大学院人文社会系研究科研究員。博士(文学)。
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書店員レビュー
一揆と聞いて思い起こすのは学生時代の日本史の授業で
ジュンク堂書店池袋本店さん
一揆と聞いて思い起こすのは学生時代の日本史の授業で習った竹槍をもって年貢の取り立てをするお上に実力行使にでる、というあれ、ぐらいのイメージしかないかと思う。こういったイメージは、戦後歴史学の基本的スタンスが「マルクス主義的歴史学」だったため、一揆史を「階級闘争の歴史」として研究してきたことによるところの影響だろうと著者は言う。
しかし、一揆は被支配階級が支配階級による搾取の拒否としての闘争ではなく、むしろ1960年代に盛んに行われた学生運動でよく見られた政治運動の基盤となるような「人との連携」の一つのパターンとして見た方が一揆としての本来の実態に近いと著者は言う。一揆の思想と行動原理は現代のSNSに通じるとか。
一揆論を読んでも実生活には何の役にも立たなさそうと思われるむきもあるかもしれないが、この本は実は今を生きる上でのヒントがたくさんつまっていて、歴史好きでなくてもすんなり読める。
なるほど過去は最良の教科書である。
(評者:ジュンク堂書店 池袋本店 森)