紙の本
指輪物語の前章
2015/11/29 18:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちのこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れたファンタジー作品の始まりの物語。
映画化された際、1作目を観たあと続きが気になり読みました。
映画もいいですが、やっぱり原作も読みごたえあります。
紙の本
まああの
2021/08/27 06:26
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投稿者:くろい野干 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全開の訳があまりにもナニなので改訂改変されたもの
「ナンタルチア訳」版より若干濃い。
G・マクドナルドの関係とか、作者が大昔に書いた詩の全文掲載!!とソレに対する複雑な作者のスタンス、など濃くてよい。
Ogreとかはそろそろオーガーにしてもいいんぢゃないかと思った。「鬼」は、NHKの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」のラストで「にこにこぷん」の皆さんと良い子が歌ってた1980年代ならともかく、これにインスパイアされてファンタジー関係の設定がある程度の皆さんに共有されて、ビルボを祖としてハーフリングな皆さんがBurglerだといふのが浸透/流通してゐる昨今で、OGREを鬼はあのー
Edward. Hugessen. Knatchbull-Hugessenが「エドワード・ヒュージセン・ナッチブル=ヒュージセン」
ヒューゲッセンて言ってくんないとあのー
これの作者が、ジニアスな方向に頭の巨悪い人だと言ふのは他の資料でも一応解るのだが、えー。
ホビットの耳が、耳が、てふか個々の作品世界でエルフって本書参照なんか。
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実は児童版も家にあったりもしたのですが、
『指輪物語』と揃った装丁で並んでいたのでつい。。
久々に読んだら結構忘れていることも多く、それなりに新鮮さも。
ドワーフもてんこもりで、ドワーフ好きにはたまらないかも、、?
裂け谷(Rivendell)やゴクリ(Gollum)など、
『指輪物語』ともリンクする内容もあちこちに。
で、ドラゴン退治やエルフにドワーフ、ゴブリン等々、、
古今のファンタジーのスタンダードがいろいろと詰まってるなぁ、、とあらためて。
『ロードス島戦記』のシューティングスターのモデルは、
スマウグそのままな感じですしね、、巣穴の描写とかも含めて。
今から映画が楽しみで仕方がないのですが、全部で3部作とは、、
物語がどう分けられていくのかも、気になっています。
ガンダルフ視点の物語が、もうちょっと増えるのかな、なんて。
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まだ、途中だけど…
映画のホビットに合わせて新版をだすなら、映画に合わせて訳してほしいかな。
ただでさえ、登場人物が多いのに、訳で名前変わっちゃってるし!
それが、予想以上にイライラ。
トーリンが、トリン。
みーんなーがなくなっちゃったよ。
グローインもグロイン。
で、スロールが、トロールになっちゃったよ。トロルでてきたら、ややこしい感じ。
子供向けにカットされてるほうが、ましだっただろうか…(T ^ T)
これで、読みはじめてるならいいけど、
岩波少年文庫版でホビットの冒険→ロードオブザリング→評論社の指輪物語→映画ホビット→原書房ホビット
の順にきてると、めっさ微妙。
映画は、ものすごくよかった…映画の訳は瀬田さんの訳を重要視してるんだね…
指輪物語の追補編ばっかり読んでしまう。
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映画を見て、来年まで待ちきれないので原作購入。
指輪物語も全巻読んだが、やっぱり原作を読むと昔ながらの善きファンタジーだなぁと思う。
ゴラムの「いとしいしと」が原作では「愛し子チャン」なのも面白い。
あと、注釈の多さにはビックリ。
ストーリーの感想は下巻で。
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映画の前に予習。前に読んだ瀬田版とはまた違う訳だけど、映画の訳とも名前とか微妙に違うみたいね。個人的には、ゴラムをゴクリと訳した瀬田版のセンスが、中つ国を古い物語っぽくしてて素敵だと思うけど、こちらの訳もすんなりと読めるので問題ないかな。
それにしても映画ホビットは3部作ってことは、どこまでなのかな?単純な分量で考えると、ワシくらいだろうか。せいぜい前後編くらいで、シンプルなので良かったのにと思いつつ。年明けには観に行ってみよう。
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「ホビットの冒険」の文庫版です。岩波版とは訳者が異なりますが、原語を意識できるこちらの方が現在の自分には好み。ただ、子供の頃読んだ岩波版への思い入れは消えませんけどね。資料的にも充実していて素晴らしいです。
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ホビットの新訳。以前は瀬田氏のホビットの冒険で何度も何度も読み返していて、今回映画が公開にあわせ、本書も出版したんだろうなと思います。
瀬田氏の訳と比べると独特な言い回し、語りがなくなって、読みやすくなった印象を受けます。ただ、瀬田氏の独特なニュアンスが好きだったため、やや違和感がある点も多くあります。
本書の訳も、原文は読んでいないため、わかりませんが、原文の書き方により、ところところ変わった印象をうけることもあり、読むのに苦労することもあります。
しかし、物語、世界観、人物ともに一級品であり、上質な物語にひたることができます。
そして、本書は、何より註釈も多いのも非常に魅力的で、ファンは一層楽しめることができるのではないでしょうか。〔逆に、多すぎて読みづらいと感じてしまうかと〕
映画でいえば、第一部を少し超えたところまでです。
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映画が思いの外楽しかったホビット。原作も読んでみたくなり、本を手に取った。映画化されると、たいていの作品は原作の方が詳しくてよかったと思うのだが、本作は映像で見た方が迫力があって良かった。
そもそも映画はドラゴンの元に辿り着く前に終わっており、上巻の2/3くらいまでの内容。そしてそこまでの記述は案外呆気なく書かれている。また、原作では多少不自然さを感じる部分が、映画では自然にアレンジされていた(ビルボの冒険に出るきっかけの部分など)。
分厚い本だが、最後の1/4は脚注。映画の復習のためにも、読んでみると楽しい一冊。
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指輪物語を過去に読んだ時に
ホビットの冒険も読みたいと思いつつ
なぜか今まで読んでいなかったので購入。
1回目はじっくり読まず、思い切りで読んだので
正直なところ、下巻途中で上巻の内容を
忘れていた!ということになりました。
上巻は冒険要素はそれほど多くない気がしました。
訳のことで色々言われている作品ですが
いろんな人の訳を読んでみたいし、自分でも
原書を読む機会があればチャレンジしてみたいです。
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指輪物語の方を読んでないのでそちらも読みたいな。本著は、とても読みやすいが、それと同時に独特な言い回しであったと思う。ジョーク調とでも言えばいいのかはよくわからないが、悪い感じはせず、むしろクスッと笑えるから読んでて楽しかった。主人公たちがピンチの時にも言い回しが変わらないものなので緊張感はそんななかったかな笑
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文庫ではなくハードカバーのほうを読みました。「指輪物語」より以前に書かれたトールキンの児童小説。ですが、大人でもワクワクしながら読むことの出来る良質のファンタジーです。
フロドのおじであるビルボ・バギンスの最初の冒険はドワーフと魔法使いガンダルフに誘われてでした。指輪を見つけた経緯。妖精王たちとの出会い・・・。
読み終わってみると、もう一度指輪物語りを読みたくなってきた。
やっぱり、トールキンはファンタジー界の神様みたいなひとです。
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上巻読み終わるまで知らなかったんだけど、この本2/3くらい注釈なのね…わたしはそこまでマニアじゃないからなぁ。
話はやっぱ面白いです。でもどうしても映画観ちゃったからその映像が先行しちゃうので、下巻が別の意味で楽しみ。
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KiKi が子供時代に出会った「ホビット」の日本語版は瀬田貞二さん訳の岩波書店のハードカバー本でした。 その後、長じてから原書房から山本さん訳の「ホビット―ゆきてかえりし物語」が出た際にこの「ゆきてかえりし物語」というフレーズに惹かれて(実際、原題・・・・かどうかははっきりしないけれど KiKi が持っている英語版 には There and Back Again という副題がついている)、読んでみようかと何度も思いました。
でも、結局長々とこの本を購入せずに(ついでに図書館で借りて読むこともせずに)きたのはひとえにこの「翻訳」に関して芳しからぬ評判を耳にしていたからでした。 そしてその芳しからぬ評判の中でもっとも KiKi の読書意欲を削いでくれちゃったのは、会話文の翻訳のところで「ナンタルチア」とか「サーラバイバイ」という一世を風靡(?)したかもしれないけれど死語と化しているように感じられる言葉が出てくるというお話と、ゴラムのセリフの中の "My Precious" が「僕チン」となっているというお話でした。
KiKi は辛うじて「ナンタルチア」は何気に記憶にあるものの「サーラバイバイ」はよくわからなかったし、"My Precious" の「僕チン」に至っては「何故そうなる??」と疑問符だらけ(ゴラムの "My Precious" は自分のことを言っているケースと指輪に呼びかけるケースがあるのに僕チンではその二重人格的な異様さがよく伝わってこない気がした)で、全体を読まずして「あとは推して知るべし・・・・」みたいな気分になっちゃって敬遠してここまできてしまいました。
でも映画化のおかげで比較的手を出しやすい文庫本も出たことだし、「ナンタルチア版」からは改訂もされていると聞いていたし、さらにはこちらのサイトで「ナンタルチア」や「サーラバイバイ」はともかくとして、情景描写なんかのところでは瀬田版よりも正しい翻訳になっている部分も多いということを聞きかじっていたこともあり、今回購入→読書という流れになりました。 さらに言えばトールキン・ファンの KiKi にとっては嬉しいほどの重厚な注釈(この上巻では本文246ページに対して、注釈が96ページ!)があるのも魅力でした。
ま、てなわけで注釈をいちいち参照しながら読み進めていたので上巻だけを読了するのに結構な日数がかかってしまったのですが、前評判から恐れていたほどには読みにくい訳ではなかったように感じました。 「ナンタルチア!」は消えて「驚き、桃の木、バナナの木」となっているのには結構笑えました。 「サーラバイバイ」は相変わらず・・・・・・。 「僕チン」は「愛シ子チャン」に変更されていて「僕チン」よりはいいけれど瀬田さんの「いとしいしと」のセンスにはちょっと及ばないかなぁ・・・・という感じでしょうか?(苦笑)
上巻全体を読んでの感想としては、子供に薦めるなら、そして「古の時代のお話なんだよ」という雰囲気を味わいたいなら瀬田訳の方がなんのかんの言ってもやっぱり上をいっているかな・・・・と。 更には、映画(の字幕)で使われる固有名詞のほとんどが瀬田訳に準じているようなので、そういう面での混乱を避けるなら、さらには「ホビット」→「指輪」を一連の物語として読むなら統一性という面でも瀬田訳の方が混乱しないで済むだろうなと感じました。
一方で、原書を片手に英語のお勉強を兼ねて読書するなら山本訳には見るべきところが多いと感じました。 これを特に感じたのは物語冒頭でガンダルフがビルボを訪ねてきた際の最初の挨拶のところです。 瀬田訳ではビルボが「よいお日和を」と言うことになっている(これはこれで名訳だと思う)けれど、この山本訳では原文をそのままカタカナ書きした「グッドモーニング」となっています。 原文そのままのカタカナ書きとは何事だ!と憤慨されていらっしゃる方も世の中にはいるようだけど、KiKi にはなまじ「よいお日和を」と綺麗な日本語にしちゃうよりは情景がアリアリと目に浮かびました。
この "Good Morning"、私たち日本人は「おはよう」の意味だと学校では習うけれど、イントネーション次第では「おはよう」という挨拶という以上に「ごきげんよう(はい、さようなら)」というような意味になることもあるわけで、そこを茶化してのユーモアあふれる会話をトールキン先生は描いています。 そんな英語文化がより切実に伝わってくるのは、翻訳も何もしていないけど、単なるカタカナ書きの「グッドモーニング」の方が勝るなぁと感じたりもするわけですよ。
まあ、KiKi 自身の「馴染み」という点でも、「指輪物語」との連続性という点でも、そしてさらには川や山などの名付けのセンスという点でも瀬田さん訳の方が評判がいいのはよくわかるのですが、瀬田訳でよどみのない日本語だけどこれはいったいどんな情景なんだ?と頭に映像が浮かばないようなシーンを山本訳で読むと「なるほど・・・・」と思うところも多いです。 さらにはそこにあたる部分を英語で読んでみると「山本センセイの勝ち~!」となることも多々あるということがわかっただけでも、こちらを購入して読んでみた甲斐があるというものです。
会話部分はどこか品のある瀬田訳に対し、ちょっと悪乗り気味の山本訳という感じです。 でも、原文を読んでみると子供向けのこの「ホビット」という作品の持つカラーはより山本訳に近い(ちょっとハチャメチャなエンターテイメント風)だと思うんですよね。 だからこそ流行語になった「ナンタルチア」とか「サーラバイバイ」が使われているのはよくわかる・・・・・(苦笑) 言葉の持つイメージみたいなものは確かにそれらの流行語にこそあったりもするわけですから。 ただ、「翻訳の賞味期限」みたいなものを考えると、これはちょっといただけない戦略だったかな?と思わずにはいられません。
さて、この本がオススメできる最大の理由はトールキンの自筆の挿し絵がふんだんにしかもカラーで掲載されているところだと感じます。 但し地図は別です。 まずこの上巻には地図が載っていません。 地図の話をしている場面であってさえも・・・・・。 (具体的にはビルボの家の居間のシーンとエルロンドの館の2か所) 一応、下巻の方には「荒れ野の地図」も「スロール(こちらの本ではトロール)の地図」も二色刷りで掲載されているのですが、地図の話をしている時に同じ上巻の中にその絵がないのは不親切だなぁと感じました。 そして、その���巻に掲載されている地図にも不満が残るのは、地図上の文言が全て日本語になってしまっているところです。
もちろん日本の読者に対するサービスなのはわかるけど、「荒れ野の地図」はともかくとして「スロール(こちらの本ではトロール)の地図」の月光文字はやっぱりルーン文字じゃないと雰囲気がぶち壊し・・・・・と感じるのは KiKi だけかしら?? こういう冒険ものにはやっぱり神秘性は必要で、「これはいったい何が書いてあるんだろう??」と思わせるところにも大事なポイントがあるのになぁ・・・・・とちょっぴり残念な気分になりました。
このスロール(こちらの本ではトロール)の地図、本来ならビルボの居間でみんなが眺めた時には月光文字の部分が見えず、エルロンドの館で初めてそこに月光文字があることがわかり、そこで文字が読めるというしかけになっています。 先日このエントリーでもお話したようにトールキン先生はこの地図の装丁について「スロールの地図(物語の中で月光文字が浮かび上がることになっている地図)を製本後に糊付けで加え、その裏面には光にかざして見た時に見えるように月光文字(アングロサクソンルーン文字)を配したいと願った。」というほど拘りをお見せになった地図なんですよ。 それなのにその月光文字部分が日本語で、しかも地図上の他の文字よりも大きなフォントで書かれてド~ンと載っちゃったらトールキン先生が意図したものとは大分変わってしまうのに・・・・・・・と思わずにはいられません。
ま、何はともあれ、まだまだ物語は前半戦。 下巻から闇の森に突入するビルボたちの珍道中をこのまま読み進めていきたいと思います。
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借りたもの。
『指輪物語』に比べると文体が子供に語りかけているようで、童話のようだ。
ビルボ・バギンズがふとした事から、平和なホビット庄から引っ張りだされ、ドワーフ達と共に竜退治の旅に出る。
ビルボのドワーフやトロルとのコミカルなやりとりが面白い。
ゴラムとの謎々大合戦は勉強?になる。
『指輪物語』翻訳初版の訳より読みやすい。
文庫でありながら、注釈の充実ぶりに感嘆。
イギリス文学のオマージュや関連を指摘。この物語を深く味わえる。
映画化記念に一読の価値あり。
イギリスコメディアン・マーティン・フリーマンがビルボ・バギンズを演じるのも納得。