紙の本
予想以上のおもしろさ
2015/03/26 16:07
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネス界の大家がこぞって推薦文を書いているということで手に取りましたが、予想以上のおもしろさです。なぜ完璧なイノベーションが成功することが少ないのか。それはイノベーションを受け入れる側を考慮していないからだ。まず製品を取り巻く環境を1つの生態系(エコシステム)と捉える。そして最小限に再構築し、段階的に付加価値を加え成熟させる。考え方も分かりやすく、なおかつ電子書籍やiPodなどの豊富な事例を交え丁寧に解説しているので素晴らしい出来となっている。
紙の本
ビジネスモデルとあわせてエコシステムも
2016/01/05 09:16
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投稿者:ITA - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業を分析するにも戦略を描くにも、ビジネスモデルを可視化することは有効だ。ただしこれからは一社だけが市場に対峙するのではなく、複数社がエコシステムを形成し価値を創造していく時代である。そのエコシステムに主眼を置いた稀有な本。この観点での議論が発展し、フレームワーク、ツールがもっと出てくることを期待したい。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11488981081.html
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アライアンス推進におけるステークホルダー事の利害考慮の必要性や完全なバランスを追い求めすぎる事への警鐘は納得。アメリカ節全開の文調はやや長いかな。
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新規事業での失敗の原因としてエコシステム(生態系)の視点が不足していた事がわかったが、仲介者へのメリットをどう実現していくかは難しい。価値設計図はツールとして有効かもしれません。
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プロジェクトの成功には、関係するすべての参加者の役割と貢献を明確にした価値設計図を事前に描くことが重要である、と言うのがキーメッセージである。こうして要約すると、「何だ、あたりまえじゃん」という身も蓋もない表現になるが、要は広角レンズで世界を眺める際に、どこまで画角を広げるべきか、その範囲が決定的に重要であり、その答えを豊富な実例と共に分かりやすく提示しているのが本書の価値である。
ソニー電子書籍の失敗や、i-podの成功要因の分析など首をかしげたくなる箇所も多いが、基本的な考え方は奇をてらったものではなく、実ビジネスにすぐに応用できそうだ。
一読の価値あり。
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企業側として画期的な新製品がなぜ世間に受け入れられなかったのか、また何故後発のipodやiphoneが市場を席巻できたのか。エコシステムという観点から説明しています。要は生産者、消費者ばかりに目が行きますが、中間業者がどうやって利益享受出来るかが、鍵になるのですね。勉強になります。
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チャールズ・ダーウィンいわく、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」しかし企業にあてはめるとこれでは不十分。自社だけでなく、エコシステム全体で変化に対応に対応できないとイノベーションは失敗する。iPhoneはなぜ最初から強かったか?それは次世代のiPodという位置づけで誕生したから。Apple社だけでなく、サプライチェーンに属するエコシステム、さらにはユーザーまでも変化に巻き込んだ歴史的好例と言える。
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i-pod、電気自動車、電子書籍などの先進的な製品/サービスはプロダクトの優劣よりもエコシステム全体を俯瞰して戦略を練らなければ失敗する可能性が高い。
まず、エコシステムにはイノベーションに付随して必要な二次的な発明の必要性があるかどうか、イノベーションをフォローする他のプレイヤーがどう動くかという部分が有る。前者を含めた成功確率は、それぞれの発明の成功確率のかけ算となるため、実は直観より成功しづらい。後者のうち決定的なフォロアーが、一つでも動かない場合はそこがボトルネックとなり成功確率を決定する。
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先行者優位に関する示唆が興味深く、アップルの戦略のうち「待ち」にフォーカスしたのも珍しい。
説明も極めて単純、簡素でわかりやすく、教え上手な印象の本。
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価値設計図、コーイノベーションリスク、アダプションチェーンリスク、リーダーシッププリズム、切り離す・組合わせる・再配置・追加・減らす、最小限の要素によるエコシステム・段階的拡張・エコシステムの継承。
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いいモノを最初に作ったのに売れない、逆に後発で機能も普通のモノが爆発的に売れる・・・
一体なぜだろうか?
これまでの説明では、消費者のニーズに的確に応えたとか、デザインとか、おもてなしとか、企業の商品企画・開発力にその原因を帰するものが多かった。
しかしこの本では、それだけでは不十分だ、死角がある、と説く。
タイトルのワイドレンズは、文字どおり、広い視野でシステムを捉えること。自社のリソースだけでなく、顧客の手に届くまでの全ての関係者について、どんなメリット、デメリット、リスクがあるのか、誰がリーダーで、どの順番でやるのかを考えることを指す。いわば、プロジェクトマネジメントのスコープを顧客を含んだ全体に広げる考え方である。
関係者を洗い出すだけであれば、バリューチェーン分析など既存のツールでも良さそうなものだが、この本で紹介されているツール、フレームワークは、関係者との協業関係構築、仮説検証しながらエコシステムを成長させるプロセスなど、他の考えでは死角になりそうな、社会的、動的な側面を考慮しており、使えると感じた。
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この手のイノベーション論の著作は数多く出ていますね。正直食傷気味ではありますが、本書は具体例として登場している商品・サービスが比較的身近で新しいので、ちょっと興味をもって手にとってみました。
本書で著者が提唱している基本コンセプトは「イノベーション・エコシステム」。
戦略を成功させるためには、自社のイノベーションを管理するだけでは十分でなく、イノベーション・エコシステムを管理することが一番重要であるとの指摘です。理論だけではなく、その理論を実践に活かすためのいくつかのフレームワークやツールも紹介しており、なかなか面白い内容でした。
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第1部 エコシステムの全体像を捉えるワイドレンズ
第2部 エコシステム内のポジションを決める
第3部 ゲームに勝つ
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なぜある商品が売れるようになったのか。どのように販売することをデザインすることが望ましいのかが多くの事例から分かります。日本企業が元気になるためのヒントも隠されています。