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商品説明
江戸時代後期の戯作者である馬琴の描く「南総里見八犬伝」は、室町時代末期が舞台であり、後年の史実を下敷きにした部分も少なくない。昭和生まれの著者が、平成の現代の八犬伝の風景を探訪する歴史散歩。【「TRC MARC」の商品解説】
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著者/著名人のレビュー
「南総里見八犬伝」を通読した…
ジュンク堂
「南総里見八犬伝」を通読したことはまだない。簡単なダイジェスト版なら子供の時見たが、所々現れる名場面が頭に残るのみだ。本書は放送作家出身ならではの巧みな語り口で舞台になった関東のあちこちを探訪する試みだ。
実際本書によって知らされたことは多い。ただのお話と馬鹿にしていたが、登場人物は虚実さまざまで、里見義実は無論のこと安房統一に登場する安西・金余(神余)氏から滸河(古河)公方・関東管領の両上杉氏・巨田(太田)道灌・長尾景春・千葉自胤と家臣の馬加(まくわり、現幕張)氏や粟飯原(あいはら)氏、北条長氏(つまり早雲)と武田信昌など初期関東戦国史に通じていなければここまで網羅できまいという徹底振りだ。里見氏に不可欠な槍大膳こと正木氏についても扇谷家重臣・河鯉(川越)氏出身として里見氏に帰属することで登場させる。
各地での物語舞台探しは実に面白い。行徳の旅籠屋・古那屋が那古出身という設定だがそもそもは粉屋から採ったという分析は正しいだろう。600ページ超で2千円弱というお得なもの。本書片手に探訪はいかが。ただし館山城の鯱は折れてしまったらしいが。
黒書店員 D