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アベノミクスによって景気は回復していると言われるが、見通しは不明。
デフレは「良いデフレ」「悪いデフレ」はなく皆「デフレ」。
インフレは経済セ成長を伴う「良いインフレ」と伴わない「悪いインフレ」がある。
インフレになっても経済成長を伴っているかは別で、ここでアベノミクスの評価が分かれる。
国家破産(ハイパーインフレ)になった時に起こるのは、
1金利の上昇
2円安
3インフレ
最初の時期は預貯金で十分だが、さらに進めば
1国債ベアファンド
2外貨預金
3物価連動国債ファンド
*世界市場に投資 上場MSCI世界株
さらにさらにすすめば、
FX、金融先物オプション取引、株の信用取り引き
で辛酸を守るとともに、利益を得る。
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国家破産がもし起きたら、、、のために書かれた1冊。
この人の小説はおもしろかったと思って読んでみましたが、やっぱり金融のことは理解できず。
覚えているのは、朝起きたらいきなりお金が紙くずになってるなんてことはなくて、緩やかに悪化していくということでしょうか。
国際価格の下落(金利の上昇)→円安→インフレと進むようですが、今がそうでないことを願うばかりです。
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限られた資金をマイホームの頭金にするか、金融市場で運用するかはそれぞれの判断ですが、マイホームの購入というのは、特定の不動産物件にレバレッジをかけて全資産を投じるハイリスクな投資だということは理解しておく必要があります。次に述べる「破滅シナリオ」が現実化した場合は、変動金利で住宅ローンを組んでいると資産のすべてを失う可能性があるからです。
資産の大半が固定資産だと、財政破綻のような経済的な混乱を前になす術がなくなってしまいます。不動産を売却して現金化しようとしたら何ヶ月もかかりますが、ネット銀行に口座があればクリックひとつで預金全額を外貨に両替できます。流動性の高い金融資産はどんなものにも投資でき、そのときどきの経済環境にあわせて最適なヘッジが可能になるのです。
日本ではずっとカジノ合法化が議論されていますが、それ以前に、すでに金融機関がFXという巨大な賭博場を運営しているのです。
資産運用に成功する黄金率は、「金融機関が熱心に勧誘するウマそうな話はすべて無視する」ことです。
金融機関の営業マンは歩合制で給料が決まりますから、彼らが売りたいのは顧客に有利な商品ではなく、自分が儲かる手数料の高い商品です。この十数年で金融テクノロジーが急速に進歩し、いまでは個人投資家に有用な金融商品がたくさんありますが、こうした商品は金融機関の儲けにならないので営業マンは顧客に教えたがりません。彼らは善意のボランティアではなく、最後は顧客の利益を度外視して会社(と自分)の利益を最大化することを選びます。自分の資産を守る方法は、自分で見つけなければなりません。
投資の世界では、感情だけで動くひとは「カモ」と呼ばれます。日本という国の経済的なリスクが顕在化したときに、感情でしか考えられないひとたちが真っ先に犠牲になっていくでしょう。
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この人の著作も出来・不出来の差が激しいが、今回はなかなかよかった。
日本の破綻、終末論というのが一定の人気を博しているが、仮にそうなったとしても普通の人にはすることもないし、慌てる必要もない、というごもっともな意見。ただ、正論なだけにつまらない、この内容を本にして出そうというのはやはりそれなりの見識と自信の現れか。著者も言うように、日本人の平均(中央値)の流動性資産は所詮、退職金の1500万程度。そのうち500万を株に回して10%の利益があっても50万。定期預金で2%もらうとして10万。差額の40万は、はたして取りに行く価値のあるリスクか?ほとんどの人にとっては普通預金で十分。いわゆる「危機本」に右往左往する前に、ゆっくり考えてみる必要がある。
まず、国債の発行が限界に達すると、金利が上昇する。金利が上昇すると、そのごく初期には通貨は高くなるが、裁定が働き、長期的には安くなる(円安)。
・国債ベアファンドであるJGBS(レバレッジ1倍)とJGBD(3倍)が使える。先物はロールオーバーにコストがかかるし、限月の際に利益が出ていると税金がかかるなど不利な点も多い。
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憲法解釈的には有り得ないが、預金の口座封鎖が実行されれば資産運用など意味なし。国外の銀行に口座を持たない限り、預金は没収され円の価値は目減りしてゆく。
株式投資で目減りさせるくらいなら、普通預金で十分なのだそうだ。レベル低いが、貯金せよと解釈した。
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日本の国家財政を(1)成功(2)同様(3)失敗の3つのストーリーに分けてそれぞれの対処法をわかりやすく提示してくれている.
ただし、途中の金融商品は自分には敷居が高く、読み飛ばしたが・・・.
著者のように論理的に今後の予測を立ててくれるとリスクがきちんと理解できるので、漠然とした将来の不安が軽減される.
流動資産と固定資産を分けて考えることなどは初歩的なことであろうが参考になった.
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楽観、悲観、破滅の3つのシナリオごとに展開される。漠然と不安を抱えるのではなく、しっかりと知識武装したうえでどうすべきかを考えて実行していきたい。平たい表現なので読みやすかった。
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決して日本の国家破産を煽る本ではなく、
万が一の万が一に日本の国家破産が起こるとしたら、
どのような資産設計・投資戦略をとれば、
われわれは生き残っていけるのか?
をテーマに具体的に解説している本。
著者は橘玲で、まぁ最近の本はだいぶ内容がかぶっている感も否めないけど、
目先を変えたコンセプトで飽きさせずに読ませてくれるので全然悪くない。
日本が財政破綻する際には必ず、
・金利の上昇
・円安
・インフレ
が起き、日本は大混乱に陥いる、、、
そして・・・
という具合に話は進んでいきます。
当面は実は普通預金が一番良い選択肢なんだとか、
それで日本の破綻が見えてきて
さすがに金利が上がってきたら色んな金融商品にも手を出してみたら?
みたいな感じで、
内容的には、経済初心者でも大丈夫なくらいわかりやすく、
日本が破綻していくステージごとに有効な投資戦略ってのを解説しています。
読んでて
なるほど、フムフム。実践的で勉強になります。
ただし全体を読み終わって、
一番印象に残ったのが、
30歳の、家族も車も家も持ってない若造が
投資だ何だ考えても無駄だな~ってことが一番だったかもしれない。(なんと元も子もないww)
本の中に書かれているのですが、
一般的な40歳のサラリーマンの資産構成ってのは、
不動産:純資産2000万円(家を持っている場合)
人的資本:1億3000万円
ということらしい。
要するに40歳からの残り20年のサラリーマン生活で得られる、
給料の原資となる自分の労働力こそが、実は最も重要な資産となっているそうだ。
いわんや
30歳の自分の資産構成なんて、
90%以上が人的資本となっていることで間違いない。
※日本のサラリーマンの場合、この人的資本の価値の源泉が、
会社の終身雇用保証とイコールになってしまっていることが往々らしい。とても悲しい現実。
※その場合、今の自分が取るべき最適戦略は、
投資なんて忘れて朝昼晩、社畜となって会社のために駆けずり回り一日でも早く出世することだ。
(あたらずもとおからず。現実になおさら悲しくなる。)
もし、日本が破綻していくことを考えるんだったら、
今の仕事先が潰れても資本価値が毀損しないほどの、
日本に依存しないグローバルのスキルを身に着けていくしかないということになるのでしょう。
一方で
65歳の定年後の男性の資産構成を比べてみると、
金融資産:1500万円
年金:3000万円
不動産:2000万円
となっているそう。
つまり、40歳で1億円以上あったトータルの資産価値は、
6000万円まで減っている分、
なんとか貯め込んだ金融資産(貯金)と、
住宅ローンを払い終わった不動産価値という、
人的資本ではなく目に見える資産が貯まっている。
ここのステージになってようやく、
投資の巧拙がその後の人生に大きな意味をもってくる。
下手なことすると日本の破綻は自分の死と
イコールになってしまうかもしれないのだ。
まず年金制度が破綻すれば資産の半分は吹っ飛ぶし、
仮に大きくインフレになれば金融資産も大きく目減りする。
不動産も金利が上がれば価格が下る可能性が高いようだ。
そして、そんな自分自身の人的資本はほぼ0円だ。
投資で失敗しても労働市場で挽回することはできない。
リスクだらけで恐ろしいとしか言い様がない。
ということで、
この本はまもなく定年を迎える日本の中高年が手にとるべきなんだろうね。
橘玲の実際の読者もそのへんがボリュームゾーンなのかもしれないがどうなのでしょうか?
と、つらつらと書きましたが。
面白く読めてお勉強にはなる相変わらずのクオリティであることは間違いないので
★★★★
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タイトルはおどろおどろしいが中身はまとも。
1.国家破綻は急には起きない。ゆっくりと進む。
2.当面は普通預金で十分。
3.破綻が進んできても、手近な金融商品(国債ベアファンドなど国債の下落をスワップする商品、FXなど円安をヘッジする商品、日経平均オプションなど株価下落をヘッジする商品)で十分
4.海外投資をするとしても、ネット銀行の外貨預金で十分
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・楽観・悲観・破滅のどのシナリオでも普通預金が最強
・日本経済が破綻しても、手近にある金融商品だけで
資産のかなりの部分を守ることができる
・海外投資するにしても、ネット銀行外貨預金のみで問題ない
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この手の本は多く出ている。そしてどの本もこれといった明確な回答はない。
MSCIという聞きなれない言葉。
http://www.ifinance.ne.jp/glossary/index/ind020.html
勉強になった。
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橘玲( @ak_tch )氏著。
守るべき資産なんかないけど、金利、株、不動産、為替等のいい勉強になります。
現状把握にもいいと。
橘玲さんのフォロワー、1万人以下とは…
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【知識として必要】
日本が国家として破産することが、ありえなくもないような状態になってきたと感じます。知識として、知っておく必要のあることが書かれています。
本書の中で株式等の「売り」から入る説明はすばらしいです。いままで「売り」から入るイメージがつかめていませんでしたが、すーと胃の中に入るような感じで理解できました!
今、アベノミクスでインフレ策が講じられています。しかし、経済はどうしてもやり過ぎてしまいます。ちょうどいいところでは終わらないものです。
株価も○○ショックが発生したら、必要以上に下がります。下がり過ぎます。それが買い時ではあるのですが。。。
インフレもちょうどいいところでやめることができません。行き過ぎてしまいます。経済は基本的に効率的に動いているのですが、ときどき集団心理的な感情的な動きを見せます。不思議です。
だからヘッジをしておく必要があるのですね。(←自分で納得)
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「リアルすぎて怖い」そんな近未来小説から物語がはじまります
その最悪の状況(ミニ)を考え、その中で最善の行動(マックス)を提案しているのが今回の内容です
「あとがき」には本書のメッセージが書かれています
①日本の財政がたとえ破綻に向かっているにしても、当分は金融資産は普通預金で持っていればいい。
②日本の財政が破綻したとしても、手近にある金融商品だけで資産のかなりの部分を守ることができる。
③たとえ「海外投資」をする必要があるとしても、ネット銀行の外貨預金でじゅうぶんだ。
今回の作品も橘玲ワールドが満載で著者の言葉の使い方がたまらなく好きで文中で書かれている投資手法を真似することはなくとも関心ある中身です
コラムではわかりづらい金融の話題も難しい言葉や難解な数式を用いない著者の解説は頭に入ってきます
疑問点をいくつか・・・。
文中では「国債ベアファンド」が登場していますが[長期的に減価していく仕組み]のリスクを書かれていますがもうひとつ[高コスト]という問題もあります
右肩下がりのファンドを買い待ちするのはまったくおすすめ出来ません
文中にもあるように宝くじを当てに行くようなものです
もうひとつコラム9では世界市場に効率的に分散投資する方法として「上場MSCI世界株」を紹介していますが説明のところで
『「上場MSCI世界株」は円建てで取引されていても、すべての資産が外国株で構成されています。』
・・・とありますが実際の「上場MSCI世界株」は投資対象の大半が現物株ではなく指数先物中心の運用を行なっています
新たに登場するiシェアーズのETFがJDR(日本型預託証券)形式で東証に上場したのでそちらも大きな選択肢となりそうです
つくづく金融商品は日進月歩なんだな・・・と思い知らせれます
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これからの経済見通しを著者の考える3つのシナリオ(楽観、悲観、破滅)を想定し、日本の国家破綻に備えるための方法が記されている本。
楽観、悲観シナリオでは預貯金が有効だとしています。
財政破綻は国債暴落により金利上昇し、地価や株価の下落、住宅ローン破産、企業倒産、失業率の増加などが予想され、対策をすべきとの主張です。
「日本の国家破産」については、随分前から沢山の著者が指摘していますが、それらの著書に現実的で具体的な対策が記されていることは少ないと思います。この本はタイトルのとおり「マニュアル」であり、分かりやすく書かれています。ただ、私が思うに、このような対策ではなく、外貨を生み出す何か(米国株や海外の収益不動産など)を手に入れるほうが良いと思います。簡単に出来るかどうかは別ですが。