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紙の本
中世のなかに生まれた近世 (講談社学術文庫)
著者 山室 恭子 (著)
【サントリー学芸賞(第13回)】後北条、武田など東国の大名が発給した文書は、はんこを捺した「印判状型」。一方、毛利や大友ら西国の大名は「非印判状型」。戦国大名たちの膨大な...
中世のなかに生まれた近世 (講談社学術文庫)
中世のなかに生まれた近世
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商品説明
【サントリー学芸賞(第13回)】後北条、武田など東国の大名が発給した文書は、はんこを捺した「印判状型」。一方、毛利や大友ら西国の大名は「非印判状型」。戦国大名たちの膨大な文書を分析し、信長、秀吉、家康という天下人の支配の本質にせまる。【「TRC MARC」の商品解説】
後北条、武田、今川、上杉など東国の大名が発給した文書は、はんこを捺した「印判状型」。一方、毛利や大友、島津ら西国の大名は「非印判状型」。前者は官僚制的で強力な支配、後者は人格的でゆるやかな支配だった。戦国大名たちの膨大な文書をあざやかに分析し、そのうえで信長、秀吉、家康という天下人の支配の本質にせまる、刺激的な歴史学、登場!
判物(サイン)から印判状(はんこ)へ
人格的支配から官僚制的支配へ
諸大名が発給した膨大な文書の解析から、東国と西国
の支配の違いを明らかにし、天下一統の内実に迫った、スリリングな歴史学!
後北条、武田、今川、上杉など東国の大名が発給した文書は、はんこを捺した「印判状型」。一方、毛利や大友、島津ら西国の大名は「非印判状型」。前者は官僚制的で強力な支配、後者は人格的でゆるやかな支配だった。戦国大名たちの膨大な文書をあざやかに分析し、そのうえで信長、秀吉、家康という天下人の支配の本質にせまる、刺激的な歴史学、登場!
この本で私は、ひとつの旅をしてみようと思っています。中世の末、各地に割拠してとりどりの個性を競いあった魅力あふれる大名たち、そして彼らのなかから頭角をあらわして中原に覇を唱えた天下人たちを、かたはしから訪問してみようという、欲張りな旅です。(略)ここから、彼らが遺した文書をせっせせっせと蒐集し、それをもとに試行錯誤をくりかえしながら特徴を析出していくという、たいへんだけれど心楽しい作業の日々が始まりました。はたしてその成果やいかに。中世から近世へと時代が大きくうつり変っていく、その躍動の熱気を首尾よくつかまえることができるでしょうか。――<本書「序」より>
※本書の原本は、1991年、吉川弘文館より刊行されました。【商品解説】
目次
- 序
- 一 東国の大名たち
- 後北条氏
- 武田氏
- 今川氏
- 上杉氏
- 佐竹氏
- 小括
- 二 西国の大名たち
- 毛利氏
著者紹介
山室 恭子
- 略歴
- 1956年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。文学博士。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。専攻は、日本史。主な著書は、サントリー学芸賞を受賞した本書のほかに、『黄金太閤』(中公新書)、『黄門さまと犬公方』(文春新書)、『江戸の小判ゲーム』(講談社現代新書」)など。
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