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紀伊國屋書店新宿本店で購入しました。
(2013年6月29日)
読み始めました。
(2013年8月28日)
あー、勉強になります、この本。
よく編集してある。
(2013年8月30日)
お薦めします。
(2013年9月1日)
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宇宙論発展のおさらいから,自身の業績であるインフレーション理論の紹介,人間原理の解説。口述筆記らしく,読みやすい。人間原理はやっぱり哲学だなぁ。科学はどこまで有効なんだろう。
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この手の本を最近よく読んでいますが、似たようなタイトルの本が多く、ちゃんと記録していないと間違えて同じ本を買ってしまいそうです(笑)。実際ブルーバックスの同じ本を二度買ってしまったことあります...そんなこともあって少しでもなるべく読書記録を残すようにしています。
著者は「インフレーション理論」などを提供した宇宙論などを専門とする東大教授の佐藤勝彦さん。インフレーション理論とは著者とアラン・グース氏が提唱した、宇宙誕生直後(ビッグバンの前)にに起きた急速な膨張だそうです。著者が宇宙論の研究を始めた当時は宇宙論と素粒子物理学にはあまり接点がなかったそうですが、著者は益川さんの「ワインバーグ-サラム理論を使えばいいんじゃないの?」といったアドバイスなどから素粒子物理学を適用するようになったそうです。
本書の主題となる「マルチバース」。超弦理論などではカラビ=ヤオ空間に多数の膜宇宙がつながっている世界観を提唱しているそうで、その多様な宇宙の可能性は10の200乗あるとのこと。壮大な世界観ですね。著者はここから仏教の「三千大千世界」という世界観を想起します。昔からよく仏教と物理学の類似性はよく指摘されていますが、こんな最先端の理論でもまた類似性が出てくるのですね。仏教というのは不思議な宗教です。
それにしても宇宙論の世界ではこんな壮大な議論が行われているのですね。非常に興味を持ちました。少しでも理解に向けて近づいていきたいところです。しかしながら、カラビ=ヤオ空間といった言葉からしてわからない。先は長そうです。Wikipediaを見ると、カラビ=ヤオ多様体とは、”どこでもゼロにならない正則 n-形式が存在する”などの条件を満たすコンパクトな n-次元ケーラー多様体だそうです。1次元の楕円曲線などの高次元版だそうで、こういわれると多少イメージが沸きます。ケーラー多様体なども勉強していきたいところです。
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もっと図があったほうがわかりやすいと思う。わかり易さや内容の細かさを考えると、村山斉さんの著作の方が好みかな。
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さとかつさんの本、久しぶりに読んだ。こういう本読んで、宇宙やりたくなる学生増えるといいね。“できるかぎりシンプルで美しい究極の法則を探し出すことが、物理学者の重要な目的であり、研究を進める動機”ってとこなんて、いいですね。まあ、楽しめる。
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夏は宇宙でしょ。大空の星々を眺めながら宇宙の果てに思いをはせる。しかし本書を読むと「夢」は物理に。
少年のころ、「宇宙の果てはどうなっているんだろう?」と考えていたら眠れなくなった。たしか小学4年生ぐらい。月にアポロが着陸してテレビに釘付けになった。
宇宙の果てはどうなっているのか?は未だに少年の頃と同じ思い。
本書はその答えの可能性を提供してくれる。
まず我々の宇宙が生まれて137億年は定説だけど、宇宙の果ては137億光年ではない、というのに驚愕した。
我々が見ているのは確かに137億光年から来る宇宙の光だが、もちろんそれは137億年前の光。この137億年でその宇宙の果ては、当然ながら広がり続けている。で計算によると420億光年先まで広がっているんだそうだ。
そしてその先にあるのは?
マルチユニバース。つまり少しパラメーターの違う複数の宇宙が存在している。その数10x10の118乗以上??
しかし人類が生まれたのは偶然ではなく必然、という哲学的な考え方を物理学者がしているのは驚き。それもロジカルに。
つまりそれだけの数の宇宙が存在すると、人類が生まれる条件をもった宇宙も一つぐらいある、というわけ。
で、それらは多次元(4次元以上)なので3次元の世界にいる我々には観測することが出来ない。
ちょうど水平線の先がどうなっているか見えないように....。
という創造を超えた理論物理学のお話です。
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どうやらビッグバン以前にインフレーションがあったことは間違いないように思う。
そしてインフレーション理論によると、理論的帰結として
宇宙は一つ(ユニバース)ではなく、
たくさん発生する(マルチバース)ことになるようである。
相変わらず宇宙の話は面白い。
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難しかった。
何冊か宇宙関連の本を読み、ある程度は知識が身に付いたと思っていたが、トンデモなかった。
マルチユニバースについての解説がメインなのだが、
宇宙の始まりについても非常に細かく解説している。
ここが難しかったのだが。
人間原理という考え方は非常に面白いが、
著者と同様、これを認めては科学の進歩は止まってしまうし、認められるべきではないと思う。
本筋とは無関係だが、かのホーキンス博士が議論を活発化させるために敢えて反対陣営に付くことがあるという逸話は面白かった。
やはり天才の頭の中は常人には計り知れない。
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【異次元】
考えれば考えるほど楽しくなる!
わたしも宇宙は無数とまではいわないが、ひとつではないと考えています。
人類が生存しているから、宇宙に存在する物理定数が人間の都合の良い値になっているという逆説的に考えることができるかもしれませんが、これは確率の問題ではないでしょうか。
知的生命体が存在する確率が非常に低いため、逆説的な考え方ができるのかもしれません。
しかし、仮に知的生命体が存在する確率が高くても、人間に都合の良い値もありえるのであって、考え方としてはおかしいと感じます。
宇宙はたくさんあって、その中で知的生命体が存在する宇宙は今観測できている宇宙ではないでしょうか。
考えれば考えるほど奥が深すぎます。
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読み終わったものの2割も理解してないと思う。
ただ、宇宙に人類のような知能を持った生き物がいることによって初めて宇宙が認知される。
みたいな文があってそこにシビれた。
科学って面白い。
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本書のタイトルは「宇宙は無数にあるのか」で、それは決して間違いではないけれど、どちらかというと「この宇宙は人間に都合よくデザインされているか」の方が近いような気がする。
内容としてはまず駆け足で宇宙論や物理学の歴史を追い、主要な発見や重要な法則などを紹介していく。その中で同時に新しい疑問などが提示されていくのだけど、そう言った謎の部分を含めて、どうもこの宇宙が、人間が(生命が)誕生するのに都合よくできている、文中の言葉を借りるならば、「ファイン・チューニング」されているように見える、という点に焦点が絞られていく。
文中で「宇宙を支配する6つの数」という本を紹介して、少しでも値が違えばこの宇宙に生命が誕生しなかった物理法則について解説している。しかしそれらがなぜ今の数値になったのか解明されておらず、どうしてそのような値になったのか、そしてこの宇宙が人間に都合よくデザインされているのかを、「人間原理」や「多宇宙(マルチバース)」という物を使って迫っている。
迫ると言っても、物理法則が解明されていない以上、あくまでスタンスの違いを説明するのに終始している。
詳しくは本書を読んでただくとして、結局この宇宙が特別なのか、それともありふれているのか、ということに話は収束していく。
「マルチバース」とはこの宇宙以外にもいくつもの宇宙が存在する理論のことである。幾つもの説があり、それによって宇宙の初期条件や物理法則のとる数値が、全く別物になる確率が高いのか、それとも比較的同じものになりやすいのか、という違いがある。
「人間原理」とは簡単に言えば「今現在人間が存在してこの宇宙を観測しているのだから、人間が存在できるように初期条件や物理法則ができていて当然だ」という考え方。
当然といえば当然という感じもするが、これには幾つもの捉え方があり、賛否両論ある。
何が正しいのかはまだ解明されていないが、いずれにしても多宇宙という考えはおそらく間違いなさそうだし、非常に興味深く、興奮させられるものがある。
また著者の物理学者としての強い信念にも感銘を受けた。
氏の本はどれをとっても難しい題材を読みやすく、わかりやすく解説している。もちろんそもそも難解なものに関しては容易に想像しづらいものもあるが、それでもその特別な才能と配慮にはいつも感心するのである。
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読みやすいけど、ちょっと難しいところもあったり。インレーション理論を少しは理解できたかな。今いる宇宙だけでなく、色々な宇宙があると想像すると、ちょっとワクワクしちゃいました。ワクワクの理由はうまく説明できませんけどね。
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宇宙論の概要を大まかにまとめてくれていて、それがとてもわかり易い。インフレーション宇宙の提唱者だけに、その部分が一番面白かった。特にインフレーションの過程で、その不均一さにより、計算上はたくさんの小宇宙(マルチバース)が発生することになるというくだりを読んで、マルチバースに関する認識があらたまった。重力の起源と話題になったヒッグス粒子の発見は、真空の相転移の存在を説明することのほうに大きな意味があることもよくわかった。マルチバースといってもいろいろな考えに基づくものが多数あり、どれも興味深かった。
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[ 内容 ]
宇宙はひとつしかないのか。
実は近年、物理学の世界では、宇宙はユニバース(単一の宇宙)ではなくマルチバース(多重宇宙)であると言われている。
このマルチバース理論によって、宇宙創成や量子力学などが抱える様々な問題の辻褄が合い、宇宙論は飛躍的な発展を遂げたのである。
では果たして、どのような宇宙が存在するのか。
また、「宇宙が人間にとって都合よくできている」という人間原理は本当なのか?
宇宙の起源に迫る「インフレーション理論」を提唱し、宇宙論研究を国際的にリードする著者が、不思議な多重宇宙の世界を解説する。
[ 目次 ]
第1章 宇宙はどこまでわかったのか
第2章 まだ解明されない宇宙の謎
第3章 人間に都合よくデザインされた宇宙
第4章 インフレーション理論
第5章 マルチバース
第6章 人間原理をどう考えるのか
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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文系には少し難解だった。宇宙が無数にあるという自分的には一番ホットなテーマ。
観測できない別の宇宙を科学者が今後どのように切り開いていくのか楽しみ。重力波で別の宇宙と通信できる可能性はあるというのは夢が膨らむ。