1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:京 - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学者に聞いたと銘打っているがエッセイであり各先生の人間性が出ている印象を受ける。内容は浅いが読み物としては悪くない、そんな感じの本である。
紙の本
子どもの難問
2017/04/26 20:36
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のいろいろな問いに答えていていいと思います。
自分が考える以外の問いもあっておもしろかったです。
投稿元:
レビューを見る
幸せって何?哲学って何?など、まさに哲学の基本のような問いに哲学者が二人ずつ答えてくれる本。
いやー子どもには読めないのでは。哲学の「よくわからないところ」はそのまま、残っている気がする。
一人に三、四ページしか割かれていないのが残念でした。でも、哲学のみずみずしい文体は少し好き。
投稿元:
レビューを見る
哲学者とは、回っているドーナツの穴を見て、それが回っているかどうか考えてみる人、という定義にすごく納得。
だから通勤電車で読むと、すんなり頭に入ってこないんだな。
そういうこと考える気分じゃないから。
投稿元:
レビューを見る
好きな哲学者の名前を何人か見かけたので衝動買い。
「子ども」とあるだけに内容はきわめて平易だけど、決して浅くはない。哲学的な発想や論理のエッセンスが詰まっていると思う。
「哲学」というツールが、「思考する」ということにいかに有用なのかがよくわかる一冊。
投稿元:
レビューを見る
知人からの紹介で読みました。
どの「問い」も素敵で、「対話」でもっと深めたいと思いました。
読み進むにつれて、「私も私の考えていることを表現したい」と思うようになってくるところが、私にとってのこの本の一番の魅力でした。
「問い」に感謝!の一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
「なぜ人は生きているの?」「なぜ勉強しなければいけないの?」といった、子どもがよく大人に聞きそうな質問がたくさんつまった本でした。
大人は子どもにたくさんの問いを投げかけられても、その問いにはなかなか答えられない。「なぜ勉強しなければいけないの?」と聞かれても、困ってしまう。勉強するのが当たり前だったし、勉強しなければ生きていけないと思っていたからだ。だから、子どもに聞かれても困る。しかし、そうした問いに答えられない大人が、はたして大人といえるのだろうかとも考えました。そうした悩みや疑問を解消し、ちょっと立ち止まって、普段は疑問に思わないことを不思議に思い、考えるためにはとても刺激になる本です。
はじめは戸田山和久さんの話が聞きたくて、本書を購入しましたが、多くの哲学者の方々の考えに触れ、読みたい作者の幅が広がりました。哲学の難しい語り口調ではない本書は、作者が紹介しているように大人も子どもも読める内容となっています。
個人的には、「人は分かりあうことができないの?」という問いの答えには、深く考えさせられるものがありました。
投稿元:
レビューを見る
子どもがするような答えのない難しい質問について哲学者が答えるというもの。読み物としてはおもしろかったけれど、子どもに実際に答えることができるような噛み砕き感や分かりやすさはなく、あくまで大人が大人同士で楽しむものとしての1冊という感は否めず。元々そういう主旨だったのかな。
投稿元:
レビューを見る
よかった。考えさせられた。特に、「なぜ生きているんだろう?」が、今のわたしにぴったり。
またしばらくして読んだら、そのときの悩みを晴らすことに導いてくれそう。哲学っていいな。
投稿元:
レビューを見る
「哲学者って、何をする人なの?」の問の答え。
戸田山先生の答えにココロくすぐられました。ムツカシイはなしではなく、かろやかに答えてくださります。思わずほほえんでしまいました。
入不二先生の答えも身にしみるお言葉で、心にとどめようと、あらためて感じました。地平線がうきでたようです。
どんな人になりたいか…それはどういったことを行為したことの結果そういう人になると思います。この本は、なんどもよんで実践したいとふりかえり、たちどまり、考えてゆく道標のようです。
投稿元:
レビューを見る
素朴で根本的な問いかけ、それが「子どもの難問」だ。
問われた哲学者は、それをさらに噛み砕き、問題を発している原因や本質まで丸裸にした後、受け手がうまくキャッチできるよう加減しながら、懇切丁寧に答えを投げ返す。
わたしも「テツガクシャ」になりたい。
そう思わせる一冊。
投稿元:
レビューを見る
科学でなんでも分かっちゃうの?悪いことってなに?自分らしいってどうゆうこと?といった子供からの素朴な疑問に、哲学者の先生たちが回答するQA集。
ついつい目の前のことで手一杯になってしまいがちな毎日。そんな忙しない日々のなか、少し立ち止まって今の自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる本。子供の素直な「?」は大人にとっても超難問だが、一つ一つ真摯に受け止め丁寧に回答している様は、“大人対子供”ではなく、“人対人”という尊重し合った関係が見て取れる。1つの質問に対し2人の哲学者の方がそれぞれ回答しているからこそ、多様性は勿論、各々の個性が光り考えることの面白さを感じた。
勉強しなくちゃいけないの?幸せってなんだろう?の土屋賢二氏の回答、哲学者って何をする人なの?の戸田山和久氏の回答が特に印象的。YesかNoといった明白な回答ではないものの、質問者に寄り添い一緒に考えるような柔らかい姿勢はお手本にしたい。
投稿元:
レビューを見る
一つの質問に2つの回答。
どちらかを支持するもよし、そこから自分なりの答えを見つけるも良し。
うだうだ考えていたことにスッキリ答えをもらえるかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
これは、多分子ども(小中~中学)向けの哲学の本なんだろうけど、そもそも、子どもってこういう本読むかな、この答え読んで納得するかな(理解できるかな)、という根源的な疑問は残る。
ただ、いろんな哲学者が答えているので、この本の中のいくつかの答えには、納得したり、ハッとさせられたりするかもしれない。
大人だって、こういう疑問を日頃考えたりしないものだから、自分なりに考えてみるのもいい。
個人的には最初の「大人とは何か」という問いに対する熊野純彦の答えに激しく同意。
大人って、大切なものを喪失し、喪失したことを受け入れた人のことだと、本当にそう思う。
「頭が良いとはどういうことか」に対する中島義道の答えも良かった。
また機会があったら読み返したい。
投稿元:
レビューを見る
四谷大塚発行の雑誌に連載されたもの。一応、中学受験を目指す小学生が対象になっているようだ。で、子ども向けにわかりやすく書かれているかというと、そんなこともない。専門用語などは使わないようにされているが、話の内容は単純ではない。どこからか、いったい何が書いてあるんだろう、これはこの質問に答えていることになるんだろうか、などと思いイライラしながら読んでいた。そうしていたら、最後から二つ目のテーマで、「哲学者って、何をする人なの?」という質問があった。たぶん、小学生はそんな質問はしないと思うけど。そこで戸田山さんはこう答えている。「テツガクシャは、まあまあ、そんなに急いで考えることないじゃん。もうちょっとゆっくりいこうよ、と言います。そしてそのことは世の中を健全に保つためにはすごく大事なことだと思います。」そう、そうだった。何でもわかりやすいのがいいわけではない。頭の中に「分からなさ」を飼っておくことが大事だったんだ、ということを思い出し、本書の本当の意味が分かったように思いました。