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紙の本
半熟卵のエンジン (講談社BOX)
著者 歩 祐作 (著)
誰もいない朝の屋上。小さな公園の大きな猫。机の隅に書かれたらくがき。姉ちゃんと食べた、ひみつの夜食―誰もがとおりすぎる、切実だった「あの頃」を新鋭・歩祐作が鮮やかに切り取...
半熟卵のエンジン (講談社BOX)
半熟卵のエンジン
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商品説明
誰もいない朝の屋上。小さな公園の大きな猫。机の隅に書かれたらくがき。姉ちゃんと食べた、ひみつの夜食―誰もがとおりすぎる、切実だった「あの頃」を新鋭・歩祐作が鮮やかに切り取る短編集。【「BOOK」データベースの商品解説】
誰もいない朝の屋上。小さな公園の大きな猫。机の隅に書かれたらくがき。姉ちゃんと食べた、ひみつの夜食…。誰もがとおりすぎる、切実だった「あの頃」を鮮やかに切り取る短編集。【「TRC MARC」の商品解説】
大学受験を控えて勉強に追い詰められた「おれ」のささやかな楽しみは、普段は喧嘩ばかりしている姉ちゃんが作ってくれる、美味しい夜食だった。どんぶりにのってふるふると揺れる半熟卵は、未来を予感してふかす、僕のエンジンのようで……。
表題作「半熟卵のエンジン」ほか、だれかに話すほどでもない、でも、自分にとっては大切だった場所、記憶。
青春時代の、触れたら壊れてしまいそうなエピソードを丁寧に切り取った短編集。
【収録作品】
「うつせみ」:学校に馴染めない僕の避難場所。それは屋上にある、掃除用具を入れるロッカーの中だった。しかしある朝その現場を思いがけない人物に見つかってしまい――。
「笑い猫キック」:公園にある、にやにや笑いの猫の置物に真剣勝負を挑む女子高生の私と、おませな小学生・オトヒコくんとの日々。
「夕陽のすみで待っていた」:誰も使っていない教室の机に書いた落書きから、不思議な文通がはじまって……。
「鈴どろぼうと金の秋」:お調子者のクラスメイトから、「毎週金曜日だけ付き合ってほしい」という謎の告白を受けた私は、彼に協力することにして――。
「半熟卵のエンジン」:大学受験を控えた「おれ」に、ある晩から姉ちゃんが、夜食をつくってくれるようになって――。【商品解説】
収録作品一覧
うつせみ | 7−43 | |
---|---|---|
笑い猫キック | 45−82 | |
夕陽のすみで待っていた | 83−113 |
著者紹介
歩 祐作
- 略歴
- 〈歩祐作〉1993年生まれ。「ティーンズライフ」で第12回講談社BOX新人賞Powersを受賞、デビュー。
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