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ギリシャ棺の謎 (創元推理文庫)
盲目のギリシャ人美術商ハルキスの葬儀が厳粛におこなわれた直後、遺言書をおさめた鋼の箱が屋敷の金庫から消えた。警察による捜索が難航する中、クイーン警視の息子エラリーが意外な...
ギリシャ棺の謎 (創元推理文庫)
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商品説明
盲目のギリシャ人美術商ハルキスの葬儀が厳粛におこなわれた直後、遺言書をおさめた鋼の箱が屋敷の金庫から消えた。警察による捜索が難航する中、クイーン警視の息子エラリーが意外なありかを推理する。だが、捜査陣がそこで見つけたのは、身元不明の腐乱死体だった―“国名シリーズ”第四作は、若き名探偵が挑む“最初の難事件”にして、歴史に残る傑作である。【「BOOK」データベースの商品解説】
ギリシャ人美術商の葬儀が行われた直後、遺言書をおさめた箱が屋敷の金庫から消えた。エラリーが意外なありかを推理するが、そこで見つかったのは腐乱死体だった−。エラリー“生涯最初の難事件”登場! 国名シリーズ第4作。【「TRC MARC」の商品解説】
ギリシャ人美術商の豪邸で起きた小箱の消失に端を発する難事件は、若き日の名探偵エラリーを極限まで追いこむ強固な謎をはらんでいた。〈国名シリーズ〉最大級の傑作登場!【商品解説】
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ミステリの王道をゆく佳作
2019/09/28 06:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KTYM - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラリィ・クイーン奇跡の1932年(本作の他に「エジプト十字架の謎」「Xの悲劇」「Yの悲劇」を発表)の作品。国名シリーズの第三弾となりますが、時系列的には最初期に設定され、エラリィ・クイーンが活躍する最初の事件となります。
画廊を営むギリシア人が死亡、書き換えられたばかりの遺言状がなくなっていることが判明する。そして、ギリシア人画商の棺桶からは、別人の腐乱死体が発見される。。。
警察と共にエラリィ・クイーンも捜査に乗り出しますが、画商の遺産相続とレオナルド・ダ・ヴィンチの幻の名画を巡り、事件は混迷を深めます。そして第二の犠牲者が。
若きエラリィ・クイーンは狡猾な犯人の術中にはまり、一度は膝を屈することになります。得意になって披露した推理が根底から覆されてしまいますが、屈辱に耐え真相究明に取り組む姿が印象的です。後年の名探偵は、この時味わった挫折を糧にして誕生するのです。
事件が二転三転する中で、最後に明らかになる真犯人にはびっくり。露ほども疑いませんでした。これといった大トリックはないものの、随所に巡らせた伏線を手繰り寄せ、論理の力で全体像をくみ上げる手腕は見事です。
本格ミステリの王道をゆく佳作だと思います。