紙の本
がんばりゃ良いってもんじゃない。
2015/03/01 21:24
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:thanatos - この投稿者のレビュー一覧を見る
頑張ってはいるけど、結果が出ない。周りの期待に答えられていない。
そんな時、その頑張りは、自身で決めたことか、周りから刷り込まれて、あたかも自身で決めたことのように思い込んでいないか?今一度考え直す必要性を著者は強調していると思います。
「結果はどうあれ、努力することはすばらしい」という考えは、
一神教でいうところの、「無条件で神を信じなさい」というものと同等、
洗脳の前提条件の一つです。
しかし、努力が不要ということではなく、
・誰が決めた目標に対する努力か?
・努力した結果だれが一番得をするか?
など穿った考えを踏まえたうえで、自身で納得した上で、楽しく実行できるか?
自身が努力をしていると意識しなくてすむようにお膳立てできればベストですが、
なかなかそうはいきませんよね。
著者の考えを理解することにより、理不尽な努力の強要でも割り切って対応できるような気がします。文中にもあるように、「生き辛い世の中です」。少しでも明るく楽しく過ごせるように読んでおいても損はない本だと思います。
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投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
本音で生きていれば努力などしなくても知らず知らずのうちに自分の思うような人生になる。本音ではないことをしようとすれば努力が必要になる。努力してできることはたかがしれている。この本に書かれていることには共感しました。
紙の本
読む機会があってよかったです。
2017/09/27 20:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で努力が重視されるようになった背景についての指摘にとても説得力がありました。その危うさについても、無意識にそういうものだと思っているものもあり、はっとさせられました。
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努力は人をダメにする。日本人の努力。報われないのは社会のせいじやない。才能はつぶされる?目的を設定し、戦略を立てて、実行するのが本当の努力。才能を見つける。努力しない努力をする。楽する。
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脳科学者の視点から、「無駄な努力」「頑張りすぎていしまう原因」をわかりやすく解説。日本人は不安を感じる力が高く、努力し続けてしまうらしい。現代は多様化しているし、作者によれば、日本はそこまで格差社会ではないようだし、力を抜いて生きるのもいいかと思う。
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「いつか成功できる、などというのはくだらない幻想です。」まぁ東大医学系のドクターまで出てる人が言ってもね。無駄な努力があるのは認めるが、楽しい事だけして生けていけないのもまた事実でしょう。
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努力は信仰しないタイプなので、真新しい内容というよりは共感することが多かった。
無駄な努力の怖さの警鐘本。
我慢を重ね努力し続けることが美談のように語られるが、その先には何もなく後悔と憎悪を生む危険性すらある。
自分の特性を見極め、得意なこと好きなことを伸ばすことがいかに大切か、人生に大切なのは楽しむこと自分を幸せにしてあげることと説いている。
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前々から思っていたことが、ガッツリ書かれていてうれしかった。
私は昔から、自分の気持ちが苦痛を感じるといてもたってもいられない性分でした。といってもすぐにあきらめていたわけでもなく、やらなければいけないことの中にささやかなプチ楽しみを見出すことは必ずやっていましたが、特にしんどいのを我慢して努力する・・・ということは、振り返ってみればあまりやってこなかったなと。
そして今までずっと思っていました。「苦痛を感じながら我慢してする努力で得られるものって何なんだろうな。目標を達成するなら楽しみながらすればいいやん」
この本を読んで、それでいいんだとあらためて思えたことが嬉しい。
ただし、本書では「我慢すること」自体は否定していません。ちゃんと我慢のできる人はIQが高いということも書かれています。
楽しみながらする我慢は、結局楽しみなのよね。
そしてもうひとつ。「遊びは脳の栄養」と書かれていたこと。
これまで歴史を勉強してきて思っていたことがあります。
「国や権力者レベルのものが、市民の『学びたい』『遊びたい』『おしゃれしたい』『美しいものをみて感動したい』という思いを押さえつけるようなことをしたら、滅びる」
江戸時代の質素倹約の改革なんて、江戸時代めっちゃ長いのに2年やそこらで破綻してるやん。太平洋戦争中に至っては上記に加えて食べる楽しみまで奪われていました。案の定、そうしむけた権力者たちは滅びました。
本文でもありました。
「ヒトは努力よりずっと遊びが必要な生き物」
その通りだなと思いました。
読んで得た結論
・同じ努力するなら楽しく、正しい方向に努力する。
・頑張っても得られないものを得ようとするよりも、自分の持てる才能をさらに生かすための努力をするのが〇
思えば今回の中野さんの本は、脳科学っぽくないというか、だからこそ楽しんで読めたというのもあります。
あと、「おわりに」は必ず読んでほしい。「つらい努力の結果、得た成功っていったい何?」について考えさせられます。
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[図書館]
読了:2017/8/17
努力中毒を否定しているわけだが、その先どこへ行けばいいのかがいまいち理解しきれなかった。
p. 132 努力が報われないのは決して社会の構造のせいではない、今ある構造を壊すのではなく利用する工夫をすべきだと述べてきました。
→これ、「脳・戦争・ナショナリズム」の二人に言ってあげれば?
p. 156 子どもを持たない人々が、子どもを持つ人々のことを「勝ち組」と思い、自分たちのことを「負け組」と感じている限り、これは続きます。
p. 201 ミラーニューロンの働きにより、本を読むと実際にその人の思考や体験を自分の脳の中に作ることができる。
日本人に不安な人が多いのは、セロトニントランスポーターが少なく、セロトニンを分解するMAO-Aの活性がたかい人が多いから。
先のことを不安におもう人は努力中毒になりやすい。
p. 227 女性がマタニティマークをつけていると攻撃の対象となるから危険だと言われ、つけないことをすすめる助産師さんさえいるといいます。
こんな種は、生物として狂っています。次世代を育む行動が妨害されれば、その集団はいずれ滅びる。
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セロトニントランスポーターの密度が濃い人は日本人で2%、欧米人は30%。
多いと楽観的、少ないと慎重、悲観的
前頭前野が厚いほど、意志力が持てるが、半分は遺伝で決まる(母乳を、長い間与えられた子)。人工乳は、タスク処理が早くなる。
前頭前野を厚くする→自制心を鍛えるためのトレーニング、相手の気持ちを忖度できる力、目先の利益を捨てて将来のより大きな利益を選択できる力を鍛える→囲碁や将棋などはよい
小説を読むと手軽に多くの体験をしていることになる。その人の本を読むことで、その人の思考回路を作ることができる
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努力は自己陶酔であり、目的と方法を間違えれば意味の無いな事。頑張るのは構わないが、それをひけらかし振り回すのは野蛮と言い切るのは爽快だった
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方向性や目的を間違えて 努力している人は確かに多いですよね。学校&教育自体が もう そうだし。
受験勉強だって 大学合格という目先の目的以外は 内容無いしね・・・
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エビデンスがはっきりしないところがあるので学術的かどうかはわからないけれど、最近読んだ『ファスト教養』とかぶるテーマがあり、こちらの方がわかりやすい。昔から努力至上主義みたいなものに嫌悪感はあったので、言語化してもらったようで好感がもてる(だからといって説が正しいかは別なんだけど) 子どもがいくつか発達検査を受けていて、得意不得意はある程度客観的にわかっているんだけど、健常者もそういうのが受けられるといいなと思ってしまう。正しい方向に努力するために自分を正しく知りたい。
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手っ取り早く自分を変えたいと思ったら、理想とする人物の振る舞いを、徹底的に細部に至るまで真似していくと言うのが一番の近道。
人間の脳には、ミラーニューロンがあると言われていて、まさに他者の思考や感覚、つまり認知をコピーすることができるから。
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具体的な解決策があまり提示されてない気がする。
ちゃんと調べたり確認したりせず、具体的な根拠がない話もちらほら…。
例えば本田圭佑が文集に書いたのはミランの10番ではなくセリエAの10番なのだが、こんなちょっと調べればすぐ確認とれる話ですらミランの10番を背負うという目標を書いていたそうですと事実確認をせず伝聞で書いてしまっている。
最近ケントギルバートの本とかでひたすら出処を提示してるのを読んでたからか、気になってしまった。
特に目からウロコも落ちなかったので途中で読むのをやめた。