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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/09/17
- 出版社: 講談社
- サイズ:19cm/293p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-219126-5
読割 50
紙の本
なぜなら雨が降ったから
著者 森川 智喜 (著)
ある雨の日「Yuregi Detective Office」の表札がある部屋の前で、女の人が一人で煙草を吸っていた。「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」「そうよ」「...
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商品説明
ある雨の日「Yuregi Detective Office」の表札がある部屋の前で、女の人が一人で煙草を吸っていた。「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」「そうよ」「探偵さん…ということですか?」「そうなるわね」「すごいですねえ。あの。探偵さんってことは、推理とか、するんですか?」「まあね。あなた、もしかして最近、新しく靴を買ったんじゃない?」史上最短、デビュー2作目で今年度本格ミステリ大賞受賞。天才モリカワによる前代未聞の名探偵、登場!春夏秋冬、そしてまた春―雨女探偵が出会う5つの事件!【「BOOK」データベースの商品解説】
前代未聞の名探偵、登場! 春夏秋冬、そしてまた春。雨女探偵・揺木茶々子が出会う5つの事件。注目の若手作家・森川智喜が贈る連作探偵小説。『エソラ』『小説現代』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
野崎は高校を卒業し、アパートの三○二号室で一人暮らしを始めた。ある雨の日、「Yuregi Detective Office」と看板がかけられた二〇二号室の前で女の人が一人で煙草を吸っていた。
〈探偵さんか? それとも、依頼人さん?〉
野崎はつい一言、
「あの、もしかしてここの事務所の方ですか」
と尋ねた。
「そうよ」
「探偵さん……ということですか?」
「そうなるわね」
「すごいですねえ」
何がすごいのかは分からないが、珍しい職業というものは、その存在だけで何やらすごいように思えるものだ。
「あの。探偵さんってことは、推理とか、するんですか?」
野崎は、冗談めいた質問を投げた。探偵ってどんなお仕事なんですか、という質問でもよかった。少々掘りさげたかったのである。
問いを受けた彼女は、煙をくゆらせつつ、答えた。
「まあね」
そして、なんでもない調子でつけ加えた。
「あなた、もしかして最近、新しく靴を買ったんじゃない?」
なんとゆかしき“ホームズ流!”
かくして大学生の野崎と、雨女探偵・揺木茶々子(ゆれぎちゃちゃこ)の探偵活動がはじまる。
読むと中毒になるモリカワミステリ、どうぞご堪能あれ。【商品解説】
目次
- 第一話「雨女探偵」――「エソラ vol.15」
- 第二話「てるてる坊主」――「小説現代2013年12月号」掲載の「雨女探偵の夏」を改題
- 第三話「雨天決行」――書き下ろし
- 第四話「雪女探偵」――書き下ろし
- 第五話「狐の嫁入り」――書き下ろし
収録作品一覧
雨女探偵 | 5−62 | |
---|---|---|
てるてる坊主 | 63−114 | |
雨天決行 | 115−174 |
著者紹介
森川 智喜
- 略歴
- 〈森川智喜〉1984年香川県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。「キャットフード」でデビュー。「スノーホワイト」で第14回本格ミステリ大賞受賞。
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