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商品説明
幻獣に乗って大地を駆ける女、気球で飛ぶ異界の一行、小さな宇宙船で星を渡る少女、夜空を身に映す鳥の群れ…。想像力がすべて絵として立ち上がったような、夢を写し取る超絶的ボールペン画集。【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
ボールペンが紡ぐ夢
ジュンク堂書店大阪本店さん
本書は小林系が2010年から2014年までに描きためたスケッチブックを本にしたものである。ボールペンと少しの筆ペンで描かれた世界は、見る者を幻想へと誘う。
疾走する少年は閉ざされた空間を突き破り、ボールペンによってひかれたどこまでも続く道を行く。小さな宇宙船に乗った少女は、星々を飛び回る。気球に乗った異形の集団は神出鬼没だ。様々な物語が数ページごとに切り替わり、時に混ざり合う。断片的な構成に、つかみどころのない夢をみているかのような気分にさせられる。そうしてその夢は最後の数ページの展開によってぎゅっと収束される。そんな全体を流れるストーリーが心地よい。
また絵1枚1枚も魅力的である。私が特に惹かれたのは、ワンピースを着た女性が広げた真っ白なシーツに、真っ黒な犬がじゃれつくページである。ワンピースと犬の黒、シーツや背景の白、というスケッチブックとボールペンのみで造られた2色の対比が美しい。
ボールペン画という表現、1枚1枚の絵、紡がれた物語、と多面的に楽しむことが出来る。それぞれをじっくり味わうもよし、全体の雰囲気に夢見心地で浸るもよしの一冊である。