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商品説明
約450点におよぶ戦後保育の研究者・実践者・行政の証言と史料を振り返り、これからの保育を展望する。1は、戦後の出発点の思想、カリキュラムの思想、集団保育の思想など、戦後の保育思想の潮流をたどる。〔栄光教育文化研究所 1997年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
戦後の出発点の思想、カリキュラムの思想、集団保育の思想、
保育の権利の思想、新「要領」新「指針」の思想、そして、
平和の思想。
本シリーズの特色
①保育制度の大きな転換点を迎えた今、これからの保育を展望する手がかりとして、戦後保育の研究者・実践者・行政の証言と史料を、約450点精選しました。
②保育のこれまでのあり方を多角的に捉え直すために、保育の思想・方法・制度をはじめとするテーマごとに、シリーズ全体を構成しました。
③各巻は、項目別・年代順にわかりやすく編まれ、章ごとに概説とまとめを付していますので、社会の変化に伴って発展を続けてきた戦後保育の全体像を見渡すことができます。
推薦します!
先人たちに学び、未来に豊かな展望を
無藤 隆(白梅学園大学子ども学部教授)
今、我が国の幼稚園・保育所の保育体制は大きく変わろうとしている。それは何より、幼保を合わせた認定こども園が制度として確立したこと、すべての幼稚園・保育所を含めて、基本的には基礎自治体の監督下に入るようになったこと、さらに、すべての保育(幼児教育)関係の施設・事業に対して、国と自治体の補助が行われ始めたこと、といった変化によるものである。
これらの改革が、保育の量的な拡充のみならず、質の改善さらに向上に、計画通りつながるのかは、今後の国・自治体・各園の努力次第であるに違いない。しかし同時に、私たちがいかにして、先人による開拓の労苦と成果、またそこでの考察と提言に学ぶかに掛かっているのではないだろうか。なぜなら、現在の改革がその最上のところに向かおうとするならば、それは何より、これまでの幼稚園と保育所の優れた実践の成果を統合していくべきところにあるからである。
日本の保育は、世界的に見ても高い水準を先駆的に実現してきた。それは、明治以来の歴史を受けつつ、本シリーズで記述されるような戦後の実践者とそこに関わる研究者の協働のたまものである。さらに言えば、必ずしも十分に実現していない、あるいは一部の園や地域で実践されるのみで、広がりを持たなかった多くの試みがあったであろう。それらの実践の厚みを大切にしつつ、またそこでの志と芽生えをどう受け継ぎ、どう発展させていくかが、現在の大きな課題なのである。
歴史は常に現在との格闘であるに違いないが、それは先を展望する意味でも、過去に学ぶことにより豊かになる。ここに、私を含めて多くの保育(幼児教育)に関わってきた人間が改めて学ぶことの出来る財産があるのである。その時宜を得た、本シリーズの刊行を喜びたい。
【商品解説】
目次
- 第一章 日本の保育に影響を与えた海外の保育思想
- ◇日本の保育に影響を与えた海外の保育思想について◇
- [1 近代における乳幼児保育の発見]
- [2 フレーベルの貢献]
- 第二章 近代国家の形成と保育思想
- ◇近代国家の形成と保育思想について◇
- 第三章 蘇生する幼児保育―戦後期―
- ◇蘇生する幼児教育―戦後期―について◇
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