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商品説明
放送作家の立花が大井町駅で電車を降りた直後、車両が轟音とともに爆発した。爆弾が仕掛けられていたのは、直前まで立花が座っていた座席だった。数日後、都内で再び爆発事件が起きる。被害者は池上昭次。彼は立花が三十四年前にイラクで出会った人物と同姓同名だった。まさか、自分たちは中東のテロリストに狙われているのか?その恐るべき想像は的中しているのか。物語の舞台は一九八〇年のイラクに飛ぶ。実体験に裏打ちされた、迫真のリアルサスペンス!【「BOOK」データベースの商品解説】
イラン・イラク戦争開戦の瞬間、運命の歯車が狂い、巨大な悪意を生み出した−。現代日本、2人の男が爆弾によって狙われる。彼らの共通点はイラク。犯人は中東のテロリストなのか。舞台は1980年のイラクに飛び…。【「TRC MARC」の商品解説】
放送作家の立花は、番組の収録に向かう東京都内の電車の車中で、いつもと同じ席に座っていた。すると、近くに座っていた女性が携帯電話を席に忘れて降りていった。立花は慌てて女性の後を追い、携帯電話を手渡した。停車中の電車に戻ろうとするが、タイミング悪く発車してしまう。その数瞬後、電車が爆発した。混乱する人々の中に大怪我をした女性を見つけ助け起こそうと近づくと、爆発した座席が見えた。そこは直前まで立花が座っていた座席だった。
その数日後、都内で再び爆発事件が起きる。被害者は池上昭次という男性だった。彼は立花が三十三年前にイラクで仕事をしていた際に出会った人物と同姓同名だった。まさか、自分たちはテロリストに狙われているのか? 果たしてその恐るべき想像は的中しているのか。舞台は一九八○年のイラクに飛ぶ――
■目次
第一部 テロルの口笛
第二部 一九八○年の黒歴史
第三部 恩讐の果て【商品解説】
目次
- ■目次
- 第一部 テロルの口笛
- 第二部 一九八○年の夢
- 第三部 恩讐の果て
著者紹介
西川 司
- 略歴
- 〈西川司〉1958年北海道生まれ。脚本家、小説家。ラジオ、テレビの脚本構成、児童小説、刑事小説など、ジャンルを問わずに活躍。著書に「連鎖告発」「恩讐」「鷹狩り」など。
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電子書籍
壮絶バイト体験++
2020/08/07 00:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が若いころODAがらみの出稼ぎでイラクに行き、イラク戦争に巻き込まれ命からがら帰ってきたという壮絶バイト体験がバズっていたのを読んで即買いした。
電子書籍で読んだのは紙がなかったから。作者いわく一番売れなかったというのはタイトルも表紙も地味なせいだろうか。仕事に行く途中の電車の中でスマホで読んで乗り換えを忘れてしまったほどだから、面白くなかったというとウソになる。当初は件の壮絶バイト体験が詳述されるだけでも十分と思ったのだが、きちんとスケールも、プロットも、キャラもしっかりした小説になっていて、なんというか上手い。作者の正義感というか、誠実な人柄が伝わってくるのも好ましい。昼下がりの刑事ものテレビドラマのような雰囲気もあるので、そういう系統が好きな方は大いに楽しめると思う。