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名著と呼ばれていて、ずっと気にはなっていたんだけど、なんとなく惹かれずにずっとおいておいた本。改訂版が出たので読んでみる。正直なところ、アフォーダンスの部分とかは拍子抜けだし、ドアとかどうでもいい。でも後半のミスとか、なぜヒューマンセントリックなデザインが出来ないのか?とかそういう部分は現実に即していて大変役に立つ本になっている。アジャイルとかとおんなじで、ヒューマンセントリック原理主義者を生み出すだけ生み出して会社の偉い人は理解しないとかいうねじ曲がったエンジニアを生み出さないという点で評価!
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デザイン分野の古典の一つ。
現在勉強している分野ではバイブルとして扱われる一冊なので、厳しい訳にめげずに何とか最後まで読みきった。と思ったら翻訳者が逝去されたようで、新版では勉強している分野の先生が翻訳を担当されており、話を聞いている分、新版の方が理解しやすかったのかも・・・と思ったり。
本書に驚かされるのは現在主流となっているWEBサービスのUIに関する言及があったり、IoT文脈による未来につながる言及があったりとちょっとした未来予想図のような記述が見られる事。
こう考えると人間とモノの関わりについて、根本的な関係性は七段階モデルに代表される本書のモデルで説明され続けるのかもしれない。
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モノをデザインするための方法について書かれた本。
しかし、そのために人間がどのようにデザインに対して行動するかを書いてあり、デザインという視点だけでなく、マネージメントや、自己行動の際の指針にもなる、良書。
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HCDの洞察を深めるのに必須。モノやサービスをプロダクトする立場にいる人は得られるものが多いと思う。
最も「読んでよかった」と思える本の一つ。
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名著と名高く、ネットや先輩からのおススメとしてあげられていた本だったので、読んでみた。
本書はページ数も多く、どの内容も有意義な内容だが、良いデザインと悪いデザイン,ヒューマンエラーに関しては印象に残った。
良いデザインとは、それをどのように扱えばいいかすぐに分かるということである。
また、エラーが起こるさい、それはヒューマンエラーとして単に片づけられるものではなく「何故」と考えていくと、そこにはエラーが起きやすいデザインがもとになっている。
というような考え方はエラーを起こした他人や自分を責めるという考え方に一石を投じるものだったので新しいと感じた。
この考え方が必要な場面は仕事や日常に多くあると感じたので私自身いいデザインを心がけていくようにしたいと思う。
※本書でのデザインとは、プロセスやシステムの構成、機能についてなど幅広い。
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デザインをしない身としてはいまいちピント来ない内容。
シグニファイという新規概念も一般人には敷居が高い
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道具のデザインは楽しいが難しい。一方で、なぜ使いにくい道具がこれほど世の中にあふれているのか? その原因を探求し、人間にとって使いやすい道具をデザインするための方法論「人間中心設計」のエッセンスを認知科学の視点からやさしく説く。
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著者が広めた「アフォーダンス」という言葉に聞き覚えがある人は多いだろうが、一般に利用されている「アフォーダンス」は、増補改訂版では「シグニファイア」という概念で置き換えられている。少し冗長な面も多いが、それでも「機能症」「スキューモフィックデザイン」、ヒューマンエラーの「スリップ」と「ミステイク」の分類分けなどは参考になった。 あとは僕らが「当たり前」に思っているデザインも、きちんと理論を下地にそうなってるんだなと感心したね。
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設計者は典型的なユーザーではない。
自分が設計したものを使っているうちに、その専門家になってしまい、
誰もが使用時に困難を覚えるということは想像もできなくなる、
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デザインというよりも、社会生活で非常に役に立つ話がぎっしり詰まった本。例えば、デザインするものに、どのように操作できるか示す目印をつけよう。という「シグニファイア」のくだりは、日常的に何かを指示したり、自分が使う仕事環境を改善したりするときに応用すれば、ミスを防げる。他にも、「なぜヒューマンエラーが起こるか?」「人が短期的に覚えていられるのはおおむね5個。」などなど、おもに工業デザインの分野で仕事をする人向けの内容だが、応用範囲は広い。
中学生くらいの教科書にしてもらいたいくらいの良書だと思う。いや、教える側が読んでおくべき内容か・・。
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『行動経済学の逆襲』p450で紹介。
以前、放送大学の何かの授業で紹介されたことがあるけど、増補・改訂版が出ているようです。
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身近に存在する「あるあるネタ」を例に出し、さくさく読ませてくれる良書。
一般的には"デザイン"と聞くと"おしゃれやファッション"を想像してしまうだろうが「ドアを開ける方向」「車は左と右どちらを通るのか」扱うものの機能性のデザインから、社会のルールといった生活に密着した"デザイン"についてわかりやすく解説してくれている。
容器の蓋を開ける時に、「回して開ける」OR「引っ張って開ける」事を迷ったり、間違った開け方にトライしたこと誰しも一度はあると思う。
じゃあ、なぜそういったことが起こるの? そして。どうしたらそういった間違いを解消できるの?
それを教えてくれるのがこの本である。
なので、「読者に分かり易く伝えるためのデザイン」も考えてくれてるのだろう。実に分かり易く、読んでいてすいすい頭に入ってくる。
いい本に巡り合った。是非たくさんの人に読んでもらいたい。
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大学の講義の教科書のような(?)読みごたえのある本。ヒューマンエラーについて丁寧に書かれている。最初から読むとデザイン思考の章に到達するまでに時間かかる。
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「良いデザインとは何か」というシンプルな問いへの、バイブル的な一冊。
良いデザインというのが、必ずしも論理的に定まるわけではなく社会的・物理的制約を受けるという点には目から鱗。
なるほど我が家のキーボードもQWERTYである。
デザイン思考の章で語られる「工程が変わっていく中でデザイン思想が欠落してしまう。なので極力、全工程関わるべきだ」というのは興味深い側面だった。
いわゆるアジャイル開発の利点が、デザイナー目線ではそういった点にあるのか。
非デザイナーであるからこそ本書を手にとってよかった。
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4Pのうち、プロモーションに関わることが多いが今度プロダクトに移る時のことを考えて、その道の名著を手に取った。
ほとんどのエラーが人間の過失によるものならば、もはやそれを人間のせいだとするのはおかしい(ヒューマンエラーは起こる前提でデザインされていないといけない)、という考え方が印象的。
一方で、買われなければ意味がない、納期を守る必要がある、デザイナーとマーケ、営業では言うことが違う、など現実問題としての制約がある中で突破できるデザインこそが良いデザインだとされている点も名著たりうる所以なのかなと思った。
良いデザインは我々のニーズに合っているから気づきにくい
技術者は人々がこうあるではなくこうあってほしいという論理的な組み立てで考えてしまう
ほとんどの事故の原因がヒューマンエラーなのだとしたら、それはデザインの問題である
我々がヒューマンエラーと呼ぶものは単にテクノロジーのニーズに人の行為が適していない場合であることが多い
テクノロジーを操作するための知識は外に置いておく
人は本物の問題にたどり着くように掘り下げることをせずに、あまりにも安易に表面上の問題のみを見てしまうのだ
間違った問題への見事な解決は、全く解決がないよりもたちが悪いものになりかねない
機能症は進行性の病気であり、根絶させるのは難しく、ワクチンもない。
どれだけニーズにマッチしていても買われ、使われなければ成功とは言えない
世界は変わるが人間の社会的な原則は変わらない