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商品説明
かわいいチェコ? ロマンティックなプラハ? 美しい街にはおぞましい毒がある−。宗教・民族・イデオロギーをめぐり、人間は、国は、かくも非人間的になれるものなのか。中欧の都に、人間という狂った者の1000年を見る。【「TRC MARC」の商品解説】
一九一八年、チェコスロヴァキア共和国が成立して以来、この国にはざっと数えて、七つの体制が存在する。その間、三回にわたり、歴史は大きく書き換えられた。ナショナリズムを鼓舞して。体制に都合よく。自由の幻想のために。国民の記憶である歴史を塗り替えながら、国は国である準備をする。
プラハという小さな街では、隠されているはずのものがひょっこり顔を出す。自国ではよくわからないことが、ふとわかってくる。チェコの歴史をしつこく追いかけているうち、歴史とはなにか、国とはなにか、その本質が突きつけられていた。
本書を鍵に、全体主義の意味を見通してみよう。プラハ訪問前に読めば、見えないものが、きっと怖いほど見えてくる。【商品解説】
目次
- 中世の幻/プラハⅠ
- 同化と対立/プラハⅡ
- さまよえる街/プラハⅢ
- 光と影/クトナー・ホラ
- 死の街/チェスキー・クルムロフ
- 要塞と刑務所とゲットーと/テレジーン
- 消された村/リディツェ
- 未来都市/ズリーン
著者紹介
増田 幸弘
- 略歴
- 〈増田幸弘〉1963年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。フリー編集者・記者。スロヴァキアを拠点に、日本とヨーロッパを行き来して取材をおこなう。著書に「棄国ノススメ」など。
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紙の本
チェコ好きにはたまらない
2015/11/16 20:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pivo - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字通り、ビロード革命以後に観光大国になったチェコの明るい部分でなく、ユダヤ人、ドイツ人と深く関わってきた闇の物語り集。テレジン収容所の話しは初めて読んだし、現在人気No.1のチェスキークルムロフは80年代まで廃墟の町だったことは知っていたが、その詳しい話しは聞いたことがなかった。かつての社会主義時代含め、本来チェコの魅力は、他の国にはないこうしたマイナーな話しにある。そういう意味では、この本はチェコを語るには至極真っ当な価値の高いものである。