紙の本
小説だけど為になる
2016/01/12 18:29
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miuhan - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を手に取った時、ページ数の多さに圧倒されましたが、あっという間に読了。
ガンの4大療法の派閥争いの話を読みながら、それぞれの長所短所が理解できました。
またガンについてのあれこれも、患者の私にも興味深く読めました。
そして、この本を読んで思うのは、主治医が雪野先生みたいな人だったらいいな
ということです。
投稿元:
レビューを見る
凶悪化がん治療国家プロジェクト「G4」の発足に、外科医・雪野は期待を抱いた。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。4グループの邂逅は陰謀に満ちた覇権争いに発展する。
読んだら、がんになっても治療するのがいい事なのか疑問になった。
もう若くないし、癌になってても、治療しないでおこうかな・・・
いろいろな意味で、担当の医師次第のところが大きい。
担当になって欲しくない医師が沢山出てくる話でした。
投稿元:
レビューを見る
秋吉先生無念。治療がガンを怒らせる。ガンは私達の一部なのですから。「真がん・偽ガン説」心配しても仕方ないがガンになりたくない。
投稿元:
レビューを見る
2015/10/29-12/09
最新医学ノンフィクション。読み物としてではなく医学書として読み切った。久坂部洋の真骨頂。
読み進める楽しさを実感している。
投稿元:
レビューを見る
ほんまにタイトルとおり”虚栄”だった。
立場というか自分たちの位置づけというかそんなことばかり気にしているようで、もう! と思ってしまう。
相手を蹴落としながら自らを優位にするのではなく、その世界全体の位置づけをあげてくれるような動きであれば、患者としてもありがたいのに。
がん治療については、ますます考えさせられてしまった。
投稿元:
レビューを見る
#読了。凶悪化するがんに対し、総理の肝いりで「プロジェクトG4」が発足。しかしながら外科、内科、放射線科、免疫療法科それぞれががん対策の覇権と予算を狙い、肝心の治療や患者はおきざりに。果たしてプロジェクト、がん治療の行方は。。。医師の争いなか、「真がん・偽がん説」に興味がそそられた。同じような話を以前に何かの本で読んだことがあるような気がするが、実際放置できる精神力を保つというのは難しいのでは。
投稿元:
レビューを見る
+++
凶悪化がん治療国家プロジェクト「G4」の発足に、外科医・雪野は期待を抱いた。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。四グループの邂逅は陰謀に満ちた覇権争いに発展。がん医療の最先端をサスペンスフルに描く!
+++
有名人が次々と凶悪がんで亡くなる事例がマスコミをにぎわした。そんな折、国は、診療科を跨いだがん撲滅に力を注ごうと、プロジェクト「G4」を起ち上げた。だが、いざ蓋を開けてみれば、それぞれの診療科の覇権争いに終始し、しかも、医者たち自身が、次々にがんに侵されていく。いざ自分ががんになったときの対応や、診療科同士はもちろん、科内での出世競争は、見ていて哀れさえも感じられる。これが医療の現実だとしたら、かなり厭だが、似たり寄ったりのことはあるのだろうと想像できてしまうところがまたなんとも言えない思いである。極端な描き方をされている部分もあるとは思うが、興味深く、486ページというボリュームを感じさせない一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
白い巨塔以来の医療ものにおいて、海堂尊さんがスーパーエンターテイメントになった今、著者の存在は貴重でしょう。本書も盛りだくさんで楽しめましたが、中盤以降の展開は、悲劇というより、喜劇的でもあります。むしろ、それが狙いでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
がん撲滅のために政府主導で立ち上がったG4プロジェクトに翻弄される人々の物語。現役医師が書いただけあって臨場感やリアリティタップリで唸らされます。それにしても、地位が上がれば上がるほどその人の視野が狭くなっていくのはなぜなのでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りた。凶悪化したガンを治療するG4と命名された国家プロジェクト。外科、抗がん剤、放射線、免疫の権威の大学病院が選ばれ予算を自分の所にたくさん獲得しようと奮起。そのためにはマスコミや政治家、製薬会社など利用し互いの足を引っ張りあう。大学教授達は半ば強引にガンになるのだが、その時に選択する治療方は?ガン治療に関しては、岸川先生の言ってる事が私の思想や感覚にドンピシャで、世の中には一定数いるのかなと再確認。QOLを下げてまで治療はしない。無駄な延命はせず寿命だと受け入れる事など、医療技術発達で長寿大国は、高齢化問題も生む。
投稿元:
レビューを見る
医療系でしかも分厚い。読み切れるかなあと思いましたが後半はあっという間でした。そもそもドラマの原作本かと思ったのです。違いました。でも読みました。がんの凶悪化を手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法の4分野が一緒になって頑張るぞというものかと思ったら、覇権争いのどろどろ。後半になるにしたがってどんどん登場人物ががんになっていくのが何の因果だ、と思いました。
投稿元:
レビューを見る
がん撲滅のためのプロジェクト「G4」
それは手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法からなる
四大治療だった。
「G4」に関わる人々の陰謀、裏切りなどが描かれる。
がんは、本物のがん、放置しておいても大丈夫ながん
その二つだけ?他には考えられないのか。
もし、自分ががんになったら。
手術は必要?放射線治療は?
抗がん剤は有効?それとも、免疫療法?
何もしない方がいい場合があるかも知れないな。
何が最善か、その時にならないと分からない。
『虚栄』を読みながら色々、考えてしまった。
投稿元:
レビューを見る
ガンの凶悪化が進む中、時の総理大臣の肝いりで、ガンの撲滅のための国家プロジェクトに集められた、各分野の専門家たち。表面上協力しながら、自分の分野を優位にするよう画策する。
手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法、いずれも一長一短であり、外から見ると協力し合えば良い結果が出るのではないかと思いが、自分の分野に対する自信とエゴで、他の分野を蹴落とそうとする姿が面白く、こっけい。
結局、総理大臣の急死でプロジェクトは空中分解。
最後、ガンはまだまだ未知。人類はまだ何もガンにはできない。治療もできない。という近藤先生(実在)のモデルのような人が、自分がガンに侵されながら、結論めいた感じで終わる。
なんともいえない、納得いかないけど、そうなんだろうなともおもう。
投稿元:
レビューを見る
久坂部羊さんの「虚栄」、2015.9.30発行、久しぶりの久坂部ワールドです。本の袖に、「当てにならない希望と、つらいけどほんとうのこと。どちらがいいですか。」と。久坂部さん、かまえてからでないと読み始められない作家さんですw。その内容、そして、その厚み。今回は約500ページです(笑)読了しました。ふぅ~w。現代は2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ。がんには4つの治療法がある。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。がんは治るのか、放置すべきか、わからないことばかり。わかると言うは「医学の虚栄」
投稿元:
レビューを見る
何でも分かるように見せかけている『医学の虚栄』!
ガン治療開発の国家プロジェクトとした 「G4」=手術、抗がん剤、放射線、免疫療法の4つのグループが、莫大な予算獲得に、足の引っ張り合いで、覇権争いと、化して行く。
山崎豊子氏の描いた医学界の様な状況も、存在する。
昨今、有名人が、ガンで、亡くなっている。
それに対して、いくつもの本がでているのだが、手術不要論、抗がん剤の治療は効かない、遺伝子革命、切らずに治すガン、等々、どれを信じて良いのやら、、、、
この本の表紙に、「当てにならない希望と、つらいけどほんとうのこと。どちらが良いですか。」と、書かれていたが、、、、自分が、ガンになった時、告知して欲しいと、思っている。
治療法は、、、、と、言うと、やはり、そこの病院の意向に従う事になるのだろうな~と、思っていたが、この本を読むと、少し考えなければいけないのかもしれない。
2人に1人が、ガンになり、3人に1人が死亡すると言う事は、6人に、一人がガンで死亡すると言う事である。
平均年齢は、伸びたが、健康寿命は、何歳なのだろうか?
統計にしても、このガンでの死亡も、ガンにかかっている人が、別の病気で亡くなっても、ガンで死亡と言う事になれば、数値も変わって来るだろうから、、、、
医療サスペンスと書かれていたが、今のガン治療について、メスを入れる作品だと思う。