本と店主 選書を通してわかる、店主の原点。店づくりの話

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森岡書店の森岡さんが、いろいろな人との語り合う。
それぞれ独特な世界をもって仕事してる人ならではの声が興味深い。
《”表現”は生き残らなくて”仕事”が生き残るんだ》
この言葉に出会えただけでも、この本に出会えてよかったとおもう。

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森岡書店店主が、個性的なお店の店主を招き好きな本の話や、こだわりの品の話をします。
雑誌連載のものをまとめたもの｡

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2016年25冊目。

雑貨やスイーツなど、多種のお店を経営する店主たちが愛読本と経営について語るインタビュー集。
それぞれの本の紹介はあまり多くないのだけど、「この人のお店、行ってみたい」と思える感性が、本について語ることをきっかけににじみ出ていた。
何年経っても、ふとした瞬間に何度でもめくりなおす本を持っているとっていいなと思った。

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丁寧さ。
その言葉が浮かんだ。

この本はお店の店主と方と森岡書店の森岡さんが、本を通して語り合うという形式の内容のもの。
会話のキャッチボールの中から、その人の人柄やお店作りへの思い、これまでの人生を振り返る。
静かに読みたい１冊。

この本を読んでいると森岡さんや他の店主の方の「丁寧さ」がすごく伝わってくる。
その姿勢が僕にとってはすごく尊敬できるもので、今、自分に足りないものなのではと考えさせてくれる。

丁寧に考え、丁寧に生きて行く。

もし、自分が店を持つことになるのなら、どんなお店にしたいか少し考えて行くことにしよう。

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一度は行ってみたいと思い続けている森岡書店。その店主、森岡督行さんが様々な店主にどんな本を読んできたか尋ねたインタビュー集。

おぉ！というインパクトを受ける話は少なかったけれど、平井かずみさんの図鑑や樹木ハンドブックの使い方は参考になった。確かに原産国を見ると想像しやすい。

つげ義春の話が出てきて、大学時代につげ義春の話をしていたあの同級生はどうしているかと思ったり。懐かしきメディア学専攻のゼミ。

そして、森岡書店。2015年にできた銀座店のコンセプトも素敵だな。「一冊の本を売る書店」「ある一定期間に、一種類の本を売る書店を指し、一冊の本から派生する展覧会を行う書店」「2次元である本の中身を、3次元の空間に出すことを専門的に行う書店」。こちらにも、近々、行ってみたい。

そういえば、去年益子に行ったのだけど、いろいろな古いものが集められた良い雰囲気の店があり、もちろん本も並んでいて、裏表紙を開くと森岡書店の値札がそのまま貼られた本があり、「おぉ〜！この店の店主は森岡書店にも出入りするような人なのか」と1人感激した覚えが。この森岡書店かは定かではないけれど、店に置かれたもののセレクトはなかなか光っていた。森岡書店はそういう存在です。

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雑貨店、お菓子屋さん、フラワースタイリストなど活躍されている方々の選書を通して新しい本と出会えます。平井かずみさんの選書が1番気になりました。器に花を入れてみたい。モランディの画集も早速見返して…。
読後は暮らしを豊かにするモチベーションがあがりました。

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扱われているお店の魅力と、紹介されている本の魅力につられて旅先で購入（荷物になるのに）。
こういう類の本はつまらないな、と感じることがほとんどなのだけれど、それぞれの思想・理由をもってお店をもたれている方それぞれのルーツを、森岡書店の森岡さんのガイドで、本を通じて辿れて、とても興味深く読みました。