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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/12/02
  • 出版社: 小学館
  • サイズ:18cm/171p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-09-386431-2

紙の本

一九四四年の大震災 東海道本線、生死の境 (十津川警部シリーズ)

著者 西村 京太郎 (著)

浜名湖岸にあるビルが炎上し、男の焼死体が発見された。男の名は、藤田武。妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。時代は一気に、太平洋戦争の末期に遡る。武の祖父徳...

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一九四四年の大震災 東海道本線、生死の境 (十津川警部シリーズ)

税込 891 8pt

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商品説明

浜名湖岸にあるビルが炎上し、男の焼死体が発見された。男の名は、藤田武。妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。時代は一気に、太平洋戦争の末期に遡る。武の祖父徳之助は「フジタ浜名湖地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎と研究に従事していた。米軍による空襲が勢いを増し敗色濃い戦時下に、政府、軍部が国民に強いたものは言論統制、報道管制だった。そんななか、藤田親子は大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとした。そして、一九四四年十二月七日に、昭和東南海地震が起こる。これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し弾圧した。実際に、翌年一月十三日には三河地震が起こったのだが…。しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明になった。戦後、戦争での悪行を暴くために、藤田健太郎と息子の武は、それぞれの時代に動きはじめたのだった―。【「BOOK」データベースの商品解説】

ビル炎上で男の焼死体が発見された。男の名は藤田武。時代は遡り太平洋戦争の末期。武の祖父徳之助とその息子の健太郎は、大地震への警鐘を鳴らそうとするが、国家権力に封殺され…。『本の窓』連載をもとに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

太平洋戦争の悪行を、21世紀の今暴く!

浜名湖の湖岸にある「フジタ浜名湖地震津波研究所」のビルが炎上し、そこから男の焼死体が発見された。男は、主宰者の藤田武。妻の美里には、何のために武が死んだのか分かっていた。
時代は一気にさかのぼり、太平洋戦争の末期。武の祖父徳之助は、「フジタ地震津波研究所」をつくり、息子の健太郎とともに研究をしていた。
米軍による日本本土への空襲が勢いを増す中、敗色濃い戦時下に政府、軍部が国民に強いたものは、言論統制、報道管制だった。その圧制下にあって大地震・津波の襲来を予知し、警鐘を鳴らそうとしたのが藤田親子だった。
ついに、1944年12月7日に大地震が東海地方を襲った。後に言われる昭和東南海地震である。これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子を、当局は拘留し迫害した。そして、翌年1月13日には三河地震が起こったのだった。しかしながら、徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送り込まれ、徳之助は行方不明に。それを命令したのが、川崎憲兵隊長だった。
戦争での悪行を暴くために、戦後、藤田健太郎と武は、それぞれの時代に動き始めた――。




【編集担当からのおすすめ情報】
実際に起きた三河地震をモチーフに、西村京太郎先生が、戦争の悪を描き出します。戦後70年の掉尾を飾る、十津川警部シリーズの異色作です。【商品解説】

著者紹介

西村 京太郎

略歴
〈西村京太郎〉1930年東京生まれ。「歪んだ朝」でオール讀物推理小説新人賞、「事件の核心」(後に「天使の傷痕」に改題)で江戸川乱歩賞、「終着駅殺人事件」で日本推理作家協会賞受賞。

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