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紙の本
時間かせぎの資本主義 いつまで危機を先送りできるか
著者 ヴォルフガング・シュトレーク (著),鈴木 直 (訳)
いま世界は銀行危機、国家債務危機、実体経済危機という三重の危機の渦中にある。貨幣のマジックで危機を押さえ込む「時間かせぎ」はどこまで可能か。欧米で大きな反響を呼んだ、現代...
時間かせぎの資本主義 いつまで危機を先送りできるか
時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか
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商品説明
いま世界は銀行危機、国家債務危機、実体経済危機という三重の危機の渦中にある。貨幣のマジックで危機を押さえ込む「時間かせぎ」はどこまで可能か。欧米で大きな反響を呼んだ、現代資本主義論。【「TRC MARC」の商品解説】
資本主義の危機を財政出動によって先延ばしする「時間かせぎ」はいまや限界に達している。ギリシャ危機とその前提であるユーロ危機に象徴的に見られるように、国家と市場の民主主義的コントロールはもはや不可能なのか。1970年代から新自由主義を経て現在にいたるまでの資本・国家・市民の力関係の変化を分析し、資本主義の限界点での可能性を示唆する。【商品解説】
目次
- 序章 危機理論
- 第一章 正当性危機から財政危機へ
- 第二章 新自由主義改革
- 第三章 財政再建国家の政策
- 結語 次に来るものは何か?
- 参考文献
- 訳者解説 いつまで「時間」を買い続けられるか
著者紹介
ヴォルフガング・シュトレーク
- 略歴
- 〈ヴォルフガング・シュトレーク〉1946年ドイツ生まれ。社会学者。フランクフルト大学で社会学を専攻し博士号取得。マックス・プランク研究所(社会研究部門)所長。ケルン大学教授を兼任。
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現代資本主義の永続的危機
2016/03/08 10:30
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hope one - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツの政治経済学の大家による現代資本主義分析。2008年金融危機以降の資本主義の停滞が、数十年に及ぶ新自由主義改革の結果であることを明確に指摘している。現代の国家が、国民からの民主主義的要求と金融市場からの新自由主義的要求という矛盾した要求のあいだで板ばさみになり、深刻なジレンマに陥っているという指摘はたいへん興味深い。