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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/02/20
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/259p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-07974-3
読割 50
紙の本
手話を生きる 少数言語が多数派日本語と出会うところで
著者 斉藤 道雄 (著)
聞こえないこと、それは必死に受容し克服すべき障害ではない−。多方面へのインタビューや欧米の事例等を紹介し、手話と日本語のバイリンガル教育を掲げる明晴学園の、変わりつつある...
手話を生きる 少数言語が多数派日本語と出会うところで
手話を生きる――少数言語が多数派日本語と出会うところで
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商品説明
聞こえないこと、それは必死に受容し克服すべき障害ではない−。多方面へのインタビューや欧米の事例等を紹介し、手話と日本語のバイリンガル教育を掲げる明晴学園の、変わりつつある手話の豊かな世界を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
聞こえないこと、それは「欠陥」として意識しつづけ、絶え間ない努力によって乗り越えなければならない障害ではない。 日本のろう者・ろう児の母語、日本手話で授業を行い、手話と日本語のバイリンガル/バイカルチュラルろう教育を実践する日本初にして唯一の学校、明晴学園から見えてくる ○ ろう教育の歴史 ○手話という言語が乗り越えてきた、また今も向き合っている困難 ○ 言語学からみる手話 ○ 補聴器、人工内耳など最新の動向……ろう者・ろう児、その親、教育者、日本手話の話者・通訳者(ろう者・聴者いずれもがいる)、手話言語学の研究者といった多方面の人びとへのインタビュー、欧米の動きや事例、研究成果、国内外の文献、そして、何よりも明晴学園で「手話を生きる」子どもたちのことばをとおして、過去から未来へ、現在進行形で変わりつつある手話の世界を描く。【商品解説】
目次
- 【二つの世界――はじめに】
- 【1.手話が現れるとき】ろうがいい/朝の会/手話の学校/幸運な出会い/読売新聞紙上の論争/授業参観の日に/権威の衣/ミラノ会議/手話によるインプット/トータル・コミュニケーションの台頭
- 【2.自然言語としての手話】ストーキーの発見/自然言語に優劣はない/民間信仰から言語科学へ/二言語基底共有説/バンクーバー決議/ことばの里親/ランゲージ誌論文の波紋/人工内耳を生かす自然手話
- 【3.ろう者の手話と聴者の手話】八潮「たんけん」/手話付きスピーチ/日本手話の発見/日本語対応手話の席巻/頭のなかの言語/変化の兆し/手話を生きる
- 【4.手話本来の姿を見る】和光大学での論争/人権救済の申し立て/内からの否定/フリースクールへの胎動/龍の子学園/教育特区のもとで/よみがえる手話/伏流の文化言語モデル/ろう社会の混乱/先端の手話言語学/手話はローコンテキストか/ジョイスに手話を
- 【5.手話言語の試練】サケのピリカ/感覚のポリティクス/日本語中心主義/二つの言語のはざまで/私たちは何をしたのか
- 【あとがき】
著者紹介
斉藤 道雄
- 略歴
- 〈斉藤道雄〉1947年生まれ。ジャーナリスト。TBSテレビ報道局の記者、解説者などを経て明晴学園理事長を務める。著書に「もうひとつの手話」「悩む力」「希望のがん治療」など。
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年4月号より
書標(ほんのしるべ)さん
これまで行われてきた、ろう者が聴者のようになることを目標とした「聴者のろう教育」ではなく、日本のろう者・ろう児の母語である「日本手話」を全面的に授業に取り入れた教育を行う日本初にして唯一の学校、明晴学園(東京都品川区)。その立ち上げ以前から関わる、ジャーナリストである著者が20年にわたる取材を通し、ろう教育の歴史、手話が向き合ってきた困難、海外事情など手話の世界の過去・現在、そして未来を描く。
少数言語としての手話を操り、「ろうがいい、ろうでいい」と捉える学園の子どもたちの活き活きとした姿は、読後、世界の見方を変えてくれるかもしれない。