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紙の本
新しい幸福論 (岩波新書 新赤版)
著者 橘木俊詔 (著)
ますます深刻化する格差社会。このなかで、どのようにしたら、より幸せに生きられるのか。格差研究の第一人者が、社会のさまざまな制度の問題点を指摘しつつ、経済学のみならず、哲学...
新しい幸福論 (岩波新書 新赤版)
新しい幸福論
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商品説明
ますます深刻化する格差社会。このなかで、どのようにしたら、より幸せに生きられるのか。格差研究の第一人者が、社会のさまざまな制度の問題点を指摘しつつ、経済学のみならず、哲学、社会学、心理学などから考える。【「TRC MARC」の商品解説】
より心豊かな生き方を、格差社会のなかで考える【本の内容】
目次
- はしがき
- 第1章 ますます深刻化する格差社会
- 1 お金持ちの所得が高くなっている
- 日本のお金持ち/高くなるお金持ちの所得額と資産額/プロスポーツ選手や芸能人の所得/なぜこれほどまでに高額所得者の所得が上昇したのか
- 2 日本の過去、そして外国との比較
- 過去の日本のお金持ち/戦前の高額所得者の姿/戦後の改革
- 3 日本の貧困層
- 貧困者の増加/高齢者と単身者、そして女性/貧困者の多い理由/貧困を生む社会的背景
- 4 機会不平等
著者紹介
橘木俊詔
- 略歴
- 〈橘木俊詔〉1943年兵庫県生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都女子大学客員教授、京都大学名誉教授。専門は労働経済学、公共経済学。著書に「老老格差」など。
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紙の本
優れた現状分析と物足りない私見
2016/07/01 17:09
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投稿者:平良 進 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は5章から成っている。前3章は、現代日本が抱える矛盾や改革されねばならないことが極めて具体的に描かれている。その意味で前3章ではドッグイヤーをたくさん付けることとなった。時も今、参院選の最中だがこうした社会分析をきちんとしている候補者がそう多くはないようにも思うからだ。
ゆえに前3章には五つ星をつけたい。しかし末尾の結論に至るくだりでは筆者の思い入れと主観が出すぎて共感しがたい。改めて本のタイトルを思い出した。この著作はこの人の考えに過ぎないのだと。「人と自分を比べない人生を」と勧めるくだりに至っては、早稲田の加藤諦三並みの三文人生論のような空気を感じて、前半における鋭い観察眼の感動が薄れてしまった。人と自分を比べない人生をそう皆が簡単にできるものなら、本屋や飲み屋に人は集わないものなのだ。
よって星三つ。