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トラウマで着ぐるみの中に入れなくなった椛島。
彼と自覚がない天才スーツアクターの太田との関係がナイス。
ひたすらヤな奴と思った布施のイメージが変わっていくのが面白かった。性格に難ありでも、スーツを着ての動きは素晴しいし、仕事への姿勢は真摯なものだった。
豆源監督はぶっ飛んでる。監督としては才能があるんだろうけど、周囲の人は大変(笑)
ゆっくりと改善していた椛島のトラウマが、あんなことになって残念だけど、いつか、着ぐるみの中で活躍する姿を見てみたい。
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事故からのトラウマで怪獣の着ぐるみに入れなくなったと樺島と、ひょんなことから天才的な才能を見せるも、自覚もやる気も見られない太田。二人の対比と、怪獣映画にかける人々が描かれている。
普通の映画とは違う撮影方法などは興味深かったので、わざわざ探偵ものにしなくても、単純に怪獣映画にかける人々の話にした方がスッキリしていい気がした。
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ヒーローショー、特撮映画などのスーツアクターが業界トラブルの謎解きを行う。冒頭に起きる事故が怖い。ちょうどゴジラが公開されてるけど今はモーションキャプチャつけてCG処理だから、重たい怪獣スーツを着なくてもいいらしい。
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スーツアクターが探偵?!
珍しい組み合わせだなって思って読みました。
特撮業界のことも色々書いてあって、面白かった。
怪獣ハンガー…いい響き…
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怪獣に入って演技する「スーツアクター」の凸凹コンビ、椛島と太田。映画撮影所でおこる事件の謎を、このふたりが解決する!
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怪獣役のスーツアクターに憧れて、(食べてはいけないものの)何とか細々と仕事をもらえるようになってきた椛島だったが、着ぐるみを着たままプールに落ち、たまたま現場にいた巨漢だがぼんやりしている太田に助けられた。その時の恐怖からそれ以後着ぐるみに入れなくなった椛島の代役として急遽スーツアクターをさせられることになった太田は、自らの意志に反して、なかなか筋がいいようで、現場で重宝されるようになる。だが、元々やる気のなかった太田は、椛島がいないとやっていけず、椛島は自然に太田のマネージャーのようになる。そして、そんな撮影現場に持ちあがる不審な出来事を、豆田監督の指示によって、探偵よろしく調査し、解決する役目まで背負うようになるのである。撮影スタッフ間のいざこざや、過去の撮影時の出来事など、さまざまな要素が絡み合うが、怪獣映画の撮影現場という特殊な場所の舞台裏も垣間見られて興味深い。なんだかんだ言っても、人間っていいなと思わされる一冊でもある。
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特撮連作ミステリ。特撮にはあまり興味がありませんが。こういうの読むと、ちょっと面白そうだと思います。スーツアクター、カッコいいとは思うのだけれど。しかしなかなか大変そうなお仕事かも……。
特撮に関わって起こるさまざまな事件に挑む、トラウマを抱えた主人公。そして天性の才能を持ちながらも無自覚な相棒。さらに絵に描いたような悪役キャラのライバル、と登場人物も非常に魅力的。個人的には布施が大好きだなあ。実際にいたらややこしそうだけど(笑)。
ミステリとしての謎解きはもちろん面白いけれど。特撮にかける情熱が読みどころです。お仕事小説っぽい部分もあるかな。
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映画製作の現場でおこる事件の謎解き。
光の当たる場所には闇もある。妬みや恨み渦巻く世界にそれでも夢を求めている椛島は強いなぁ。
いろんな才能見せつけられても好きな道を突き進めるからハンデ克服も近いはずです。
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【収録作品】彷徨うスーツアクター/笑うスーツアクター/探偵はスーツアクター/消えたスーツアクター
世の中にはいろいろな仕事があるのだなあと思う。著者の特撮愛がにじみ出ている。
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着ぐるみやってたけど、
中の人で全然動き違うのは本当。
だけどあんまりやる気ない人が天才的な動きすることはない。
怪獣だから違うと言われればそれまでだけど。
でも臭い匂いとかリアルに復元できるから
おえってなりそうだった。
20過ぎた男の着た着ぐるみまじ臭いから。
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スーツアクターとは怪獣やヒーロー、怪人などの着ぐるみ、スーツに入って演技する人のこと。初めて知った言葉である。
スーツアクターを目指すも事故のトラウマで着ぐるみに入れなくなった樺島は、天才的な演技力を持ちながら自覚のない天然ボケの太田のマネージャーのような形で撮影現場に出入りすることになり、そこで起こるさまざまな事件に関わる羽目に…
監督、アクター、マニアなどそれぞれ一癖ある人々揃いで、でもみんな怪獣映画を愛する情熱は人一倍。
ミステリ的な謎は小粒だが、それよりも着ぐるみの中の人目線の話なのでお仕事小説として面白かった。
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怪獣映画で使う着ぐるみ怪獣の中で演技するスーツアクターの椛島雄一郎は,水没事故で死にそうになり太田太一に助けられ,その後は仕事を太田に任せてアシストに専念している.監督の豆田源太郎の下で動いているが,色んな事件が起こりそれの解決に乗り出す.往年の名スーツアクターの倉持剣,少し嫌味な布施太郎,謎めいた小川特撮監督,活発な取材をする飛田富子 など特異なキャラクターの登場人物が話を盛り上げる.4つの短篇があったが,「探偵はスーツアクター」が面白かった.輪島仁深の存在が不気味で盗まれたゴズメスを取り換える算段をする椛島と布施.小川の活躍が素晴らしい.
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スーツアクター、つまり、変身ヒーローや怪獣の着ぐるみに入って演じる役者のことだが、ヒーローではなく、怪獣のスーツアクターを目指す男とその相棒のストーリー。
椛島は、怪獣ショーの撮影中に事故にまきこまれ、命を落としかける。そのトラウマで、スーツが着られなくなるのだが、スーツアクターをやめられない。
彼は、自分を救ってくれた作業員の太田のたぐいまれな運動能力と体力に目を付け、彼とコンビを組んで、アクターの仕事をこなしていく。
その中で、映画撮影の現場で起きるさまざまな謎に首を突っ込まざるをえなくなるのだ。
太田を好きでいながら、その素質に嫉妬を抱く椛島の屈折した心が悲しく、切ない。
椛島の今後をもう少し見てみたい気がする。
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2019.01.27
大倉崇裕の作品を続けて3冊。偶然手に取ったものだけど、面白かった。スーツアクターに魅力を感じる人が沢山いるというのも、全く知りもしなかった。ディズニーなんかはそうなのだろうか?昨年の暮れ、訴えがあったけど、やはり過酷な仕事なんだなあ。事件解決の発想が素晴らしいと思った。
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あるアクシデントで着ぐるみを着られなくってしまったスーツアクター椛島は、そのアクシデントで知り合った太田を自分の代わりにアシストすることになりました。私は男兄弟も息子もおらず怪獣にほとんど縁がなかったので、あれを着てアクションを起こすということがどれほど大変なことなのか今回初めて知りました。彼らはいくつかの事件に巻き込まれ、解決のために頑張ります。残念ながらそれらの事件があまり気分のいいものでなく、読後感もすっきりしません。いい味出してる脇キャラもいたので勿体なかったです。是非彼がまた怪獣に入る続編を!
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スーツアクターという特撮等のきぐるみを着て演技をする俳優が現場で起きる事件を解決するお話。
短編集。
作者の趣味なのかわかりませんが内容の8割がた特撮(怪獣映画など)に対する熱い想いでつづられております。
なので・・・・全く興味のない自分は半分で脱落。
読み切ることはできず・・・。