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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/06/09
- 出版社: 游学社
- サイズ:19cm/215p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-904827-39-0
紙の本
古典に学ぶ民主主義の処方箋 民主主義の歴史からネット時代を見据える
著者 石井 登志郎 (著)
元衆議院議員の著者が、2009年から2012年までの民主党政権時代の出来事を回顧するとともに、トクヴィル、バーク、ヴェーバーなど、民主主義の真の実現を決して諦めようとしな...
古典に学ぶ民主主義の処方箋 民主主義の歴史からネット時代を見据える
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商品説明
元衆議院議員の著者が、2009年から2012年までの民主党政権時代の出来事を回顧するとともに、トクヴィル、バーク、ヴェーバーなど、民主主義の真の実現を決して諦めようとしなかった先人たちの思索を辿る。【「TRC MARC」の商品解説】
われわれはたいていの場合、見てから定義しないで、定義してから見る(リップマン)
主権は譲り渡され得ない、これと同じ理由によって、主権は代表されない(ルソー)
民主政治は国王や貴族団体より誤りを犯しやすいとしても、一度光りが射しさえすれば、真理に立ち返る機会もまた大きい(トクヴィル)
政治とは、情熱と判断力の2つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である(ヴェーバー)
日本一の大金持も其の日稼ぎの労働者も参政権の前に立てば絶対平等である(斎藤隆夫)
自分の使命をはたすためなら、いつでも姿勢を柔軟に変えられる者こそ、真の首尾一貫性を持っているのだ(バーク)
本書には、民主主義の真の実現を決して諦めようとしなかった先人たちの古典の名著がいくつも登場します。
「異なる価値観を持った人々が共に暮らす社会は、異論を排しない社会です。少数の意見を排しないで、落としどころを探して行く。そのために代議制民主主義という制度が設計されたのです。議員と有権者の二人三脚が機能して初めて、代議制民主主義はその真価を発揮します。私はそう信じて、今まで「政治バカ」の道を走り続けてきました」と語る著者が、古典を紐解き、先人たちの思索を辿りながら、今や機能不全に陥った民主主義を再生させるための処方箋を見出すべく思索を深めて書き上げた1冊です。
民主主義には、化学や物理のような「一つの正解」は存在しません。人間社会の根源、人間とは何かを問い続けるものです。それゆえに先人たちが紡いだ言葉の力は時代が去っても失われることなく、むしろこれだけ情報過多の時代にこそ輝きを増し、時代の行き詰まりを切り拓いて行くための手引きとなるでしょう。【商品解説】
目次
- はじめに
- 石井登志郎さんのこと 内田 樹
- 第一章 民主主義の病巣を探る
- 「民主主義が今ある中で最もマシな制度だ」by チャーチル/実際に選挙に出ると見えること/一八歳投票権が始まる/投票へのハードルを下げることは重要である/投票率が下がることで「特定少数」が通りやすくなってしまう/政治権力とは何か―ヴェーバーの示唆/政治に対して消極的な態度を類型化する―『権力と社会』by ラスウェル&カプラン/「土建国家」の限界と「無政治的」態度の拡大/議員に対するニーズの変質/地元で「号泣県議」誕生の衝撃/「ステレオタイプ」 大衆心理の形成過程と民主主義/政治家はいかに好印象なイメージを作るかに腐心/「社会の空洞化」につけ込む「政治の表層化」―「一点突破型選挙」に吹き飛ばされる/「政治文化を変える」はずの民主党政権が挫折した理由/政治が変わらなくてはならない理由―従来型の民主主義では解決できない問題が押し寄せる
- 第二章「政治家不信」を乗り越える
- 信頼されない「政治」/特徴的な日本の「政治家不信」/日本の民主主義を振り返る/日本における普通選挙法導入の立役者「斎藤隆夫」に見る、普選の理念/『ザ・フェデラリスト』に見る、議員に期待されるもの―世論の「鏡」と「濾過」/政治のレベルは有権者次第―トクヴィルがみたアメリカの民主主義/ルソーの「社会契約論」―市民は「選挙の時以外は奴隷」か?/シュンペーターの民主主義論―リーダーシップの重要さと代議制の肯定/政権公約(マニフェスト)型選挙の追求/「代議士は選挙区の代表ではない、全体の利益の代表である」バークのブリストル演説/全国組織政党の強さ―公明、共産/政治家への視点を変え、「政策実績と実感」で評価する/学問のすゝめ―福沢諭吉の意図したところ/「官僚政治」にどう向き合うか/官僚機構と政治―マックス・ヴェーバーに学ぶ/ヴェーバーの示す政治家の資質
著者紹介
石井 登志郎
- 略歴
- 元衆議院議員。1971 年5 月29 日生まれ。
幼少期を芦屋市で過ごし、世田谷区立船橋小学校、早稲田中学・高等学校を経て慶應義塾大学総合政策学部卒(SFC 一期生)。(株)神戸製鋼所に入社(アルミ・銅原料部に配属)、在勤時に阪神淡路大震災を経験、ボランティア活動に従事。退職後に渡米し、ペンシルバニア大学大学院公共政策課程修了MGA(Fels Institute of Government, University of Pennsylvania)。帰国後、(株)日本総合研究所創発戦略センター副主任研究員、参議院議員鈴木寛政策担当秘書を経て、2009 年に衆議院議員初当選(兵庫県第7区、西宮市・芦屋市)。在職時は、衆議院政治倫理及び選挙特別委員会理事、党使用済み核燃料問題事務局長、大学改革ワーキングチーム事務局長、インターネット選挙解禁に関る各党協議会実務責任者など歴任。現在は、ヤフージャパン株式会社政策企画本部フェロー、慶應義塾大学SFC 研究所上席所員(訪問)、会社役員などを務める。一児の父。
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