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紙の本
なぜ日本の大学には工学部が多いのか 理系大学の近現代史
著者 功刀 滋 (著)
明治以降の大学(理工系)の変遷を社会的・政策的背景を交えながら振り返り、日本の大学の国際的な位置づけや、世界の「理工系」を概観しながら、理工系大学の進むべき方向を考察する...
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商品説明
明治以降の大学(理工系)の変遷を社会的・政策的背景を交えながら振り返り、日本の大学の国際的な位置づけや、世界の「理工系」を概観しながら、理工系大学の進むべき方向を考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
本書の主題は大学の理系学部(特に工学部)の歴史です。
国・公立大学の法人化、運営費交付金の削減、少子化など、大学は大きな転換期にあります。「第1章 大学の現状」では、主題に入る前に、大学の現状について数量的規模と国際的位置取りの観点から眺めます。
「第2章 高等教育と工学教育」では、高等教育レベルの工学に関する教育の始まり、世界における「大学」の誕生、および文系・理系への分化の歴史などについて考えます。
「第3章 学校制度を創る―旧制の時代」「第4章 新しい学校制度のはじまり―学制改革後の大学の変化」「第5章 社会の変容と新大学―三八答申と四六答申」では、19世紀後半から20世紀半ばにかけて近代日本の学校制度が整備される中での、そして第二次大戦の後の占領下での、さらには高度経済成長期における変革下での、大学の歩みを振り返ります。
「第6章 21世紀の大学像と変革」では、経済が成熟期へ向かう中で求められた変革、すなわち法人化や認証制度などといった変化の歩みを振り返ります。
「第7章 大学院と研究」では、大学院制度の変遷をまとめます。大学院の意義はどのように変わってきたのか、大学教授と大学院教授はどう違うのかがこの章を読めばわかります。
「第8章 理系学部のルーツを遡る」では、本書の主題である工学部だけでなく、理学部、農学部、医学部、歯学部、薬学部の変遷の歴史を探っています。特に、医学部の変遷は複雑で興味深いものです。
「第9章 大学の変化とこれから」では、現在進んでいる大学の変革・改革から、地域格差、留学生、グローバル化、男女比率といった問題、および工学系高等教育の行く末を考えます。【商品解説】
目次
- 第1章 大学の現状
- 1.1 大学の量的寄与
- 1.2 大学の懐具合
- 1.3 世界との比較
- 第2章 高等教育と工学教育
- 2.1 高等教育と大学
- 2.2 理系と文系
- 2.3 工学と理学
- 2.4 世界の工学部
- 第3章 学校制度を創る―旧制の時代
著者紹介
功刀 滋
- 略歴
- 〈功刀滋〉1949年京都府生まれ。京都大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学。同大学工学博士。京都工芸繊維大学名誉教授。著書に「高分子のはなし」「生体物理化学」など。
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