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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/07/07
- 出版社: 朝日新聞出版
- サイズ:20cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-251392-2
読割 50
紙の本
素手のふるまい アートがさぐる〈未知の社会性〉
著者 鷲田 清一 (著)
被災地支援にとりくむ藝大生、東北の地域社会に入って制作する写真家…。現代社会の隙間で、生存の技法としてのアートと錯綜する社会との関係を読みほどく、臨床哲学者の刺激的な考察...
素手のふるまい アートがさぐる〈未知の社会性〉
素手のふるまい アートがさぐる<未知の社会性>
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商品説明
被災地支援にとりくむ藝大生、東北の地域社会に入って制作する写真家…。現代社会の隙間で、生存の技法としてのアートと錯綜する社会との関係を読みほどく、臨床哲学者の刺激的な考察。『小説トリッパー』連載に加筆・再構成。【「TRC MARC」の商品解説】
【文学/日本文学評論随筆その他】東日本大震災後、アートのもつ底力がこじあけた未知の社会性とは? 被災地支援に取り組む芸大生と写真家、陶芸家のタコツボ無人販売所、工芸家のウクレレ化保存計画……臨床哲学者が社会とアートの交差する場所に立つ日本の未来への刺激的評論。【商品解説】
世の中、資格取得が目指されているが、現代社会で組織にぞくさず、無認可ではじめられる職業人として、アーティストがいる。
阪神大震災、東日本大震災、原発事故をへて、臨床哲学者はアートが社会とどのようにかかわるのかを問い続けた。
*
藝大生ふたりは被災地支援の記録と報告会を行い、写真家は東北の村に入って新しい制作に取り組む。世界的に活躍する美術家によるインスタレーション(仮設構築物)、陶芸家の無人タコツボ販売所、美術家の焚き火の集い、工芸家による建築物のウクレレ化保存計画……美よりもなによりも面白さにひかれて始まるアートのさまざまな動きを具体的に見ながら問いかける――現代社会の隙間で「新しい社会性」はどのように胎動していくのか。人間の生きる技術としてのアートは教育、ケアの領域でも核になるのではないか。弛(ゆる)さ、弱さ、傷つきやすさをそのまま保持する勁(つよ)さとはどのようなものか。わかりやすさに負けず、いかに「わからなさ」を社会とアートの連帯の綴じ目にできるのか。
*
芸術から生活技術まで、スキルから作法まで、《生存の技法》の文脈のなかで、素手でこじあけるアートが教育やケアの領域を横断し、未来の予兆を手探りする。これからの日本に必要な人間の生きる技術=「生存の技法」としてのアートと社会との錯綜した関係を読みほどく、臨床哲学者の注目の刺激的評論エッセイ。
*
●1「社会」の手前で 2巻き込み 小森はるか/瀬尾夏美の模索 3強度 志賀理江子の〈業〉 4アートレス? 川俣正の仕事を参照軸に 5ゆるい途 もう一つの 6〈社会的なもの〉 7〈はぐれ〉というスタンス 8点描 おわりに(「目次」から)【本の内容】
著者紹介
鷲田 清一
- 略歴
- 〈鷲田清一〉1949年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。哲学者。京都市立芸術大学理事長・学長。大阪大学名誉教授。「「ぐずぐず」の理由」で読売文学賞を受賞。
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