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商品説明
厳密な研究者、魂の教育者、真摯な求道者、仏教的世界の伝道者という4つの顔をもつ著者が、仏教(=市民社会の宗教)について優しく語りかける講演録&エッセイ集。『宝積』連載「仏典のことば」などを収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
「先生、この問題について、仏教ではどうすればいいですか?」
「じゃあ、お釈迦さまやお弟子さんのことばを聴いて、一緒にマネしてみましょう!」
「このままでは仏教は亡びる」では、明治期の在家仏教者・井上円了の手紙を読んで、いつの時代にも「このままでは仏教は亡びる」という危機意識をもった人があらわれたからこそ仏教は復興され更新されてきたことを確かめましょう。
「経典に学ぶ」では、経典の一節に耳を傾け、自分をなくしてひたすら聴き、身近なことや社会問題に対して仏教徒はどのように望めばいいのか、一緒に考えていきましょう。最後に、仏教が生まれたインドはヒンドゥー教の国ですが、その国では仏教のことをどう思っているのか、お話しします。
「在家菩薩に学(まね)ぶ」では、出家していない私たちのお手本として、在家菩薩について見ていきましょう。特に『維摩経』の主人公・維摩居士に注目して、一緒に学(まね)びましょう。最後に、維摩居士への質問役・文殊菩薩についてお話しします。
「不殺生・共生の思想」では、仏教徒にとってもっとも重要な考え方「不殺生・共生」について見ていきましょう。お釈迦さまはどのような態度で戦争に望まれたのか、非暴力主義の代表者ガーンディーやキング牧師はどのように行動したのか、あるいは明治期の仏教徒の反戦運動を通して、仏教徒は戦争を代表とする暴力にどのように対処すべきなのかを考えます。
市民社会の宗教=仏教について、著者が優しく語りかける、講演録&エッセイ集。【商品解説】
目次
- このままでは仏教は亡びる――井上円了の書簡から
- 経典に学ぶ
- お釈迦さまのことばに耳を澄ませてみませんか?
- 仏典のことば
- ヒンドゥー教から見た仏教
- 在家菩薩を学(まね)ぶ
- 菩薩とは――その誓願と実践
- 優しさの原点を探る
- 維摩居士の生き方に学ぶ
- 心を清らかにするとどうなるのか――心を清らかにすることの意味
著者紹介
菅沼 晃
- 略歴
- 〈菅沼晃〉1934〜2016年。群馬県生まれ。東洋大学大学院博士課程中退。東洋大学名誉教授。著書に「モンゴル仏教紀行」「道元が叱る」など。
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