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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/09/20
- 出版社: 朝日新聞出版
- サイズ:19cm/270p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-251401-1
読割 50
紙の本
ドーダの人、森鷗外 踊る明治文学史
著者 鹿島 茂 (著)
ドーダとは、「ドーダ、俺はすごいだろう」という、自己愛を核としてなされるすべての表現行為のこと。究極の「外ドーダ」人間となった森鷗外の過剰な自意識に迫る文学評論。『一冊の...
ドーダの人、森鷗外 踊る明治文学史
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商品説明
ドーダとは、「ドーダ、俺はすごいだろう」という、自己愛を核としてなされるすべての表現行為のこと。究極の「外ドーダ」人間となった森鷗外の過剰な自意識に迫る文学評論。『一冊の本』連載を改題のうえ加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
【文学/日本文学評論随筆その他】東大で独逸語を学び、ドイツに留学したのちには軍医の傍ら、小説家としても名をはせた森 外。彼には西欧人コンプレックスから生まれた「ドーダ」がある、と著者は説く。偉大な文学者の過剰な自意識に迫る画期的な文学評論。【商品解説】
東大で独逸語を学び、ドイツに留学したのちには軍医の傍ら、小説家としても名をはせた森 外。彼には西欧人コンプレックスから生まれた「ドーダ」がある、と著者は説く。偉大な文学者の過剰な自意識に迫る画期的な文学評論。【本の内容】
著者紹介
鹿島 茂
- 略歴
- 〈鹿島茂〉1949年神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。明治大学教授。「馬車が買いたい!」でサントリー学芸賞、「子供より古書が大事と思いたい」で講談社エッセイ賞受賞。
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紙の本
ドーダ文士をドーダする鹿島茂
2016/12/12 01:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の初出は朝日新聞出版のPR誌であるところの「一冊の本」の連載である。小林秀雄のドーダ論をリアルタイムで読んで面白かったという印象があったので、地元のジュンク堂の店頭で小林秀雄と森鴎外のドーダ本が単行本としてリリースされているのを見つけたときは誠に欣喜雀躍。エキサイチングな心持で即購入に至った次第である。
さて、本書は、成島柳北、坪内逍遥、森鴎外が1:1:2のカクテルである。白眉の森鴎外のドーダ論では、森鴎外vs坪内逍遥、森鴎外vs麦飯派(いはゆる脚気論争)、森鴎外vsナウマンという論争(むしろ森鴎外が一方的に難癖をつけたエピソード)から森鴎外の内部を完膚なきまで丸裸にする。ところが丸裸にしているのは森鴎外個人ではない。もっと拡張して森鴎外的なるもの、つまり明治から現在に至る日本人の思考方式の恥部をたたいているのである。鹿島茂氏は本書に於いて森鴎外というドーダな人物を徹底解剖することにより見事にドーダをかましている。それも堀江敏幸氏ばりの過剰な教養でノリノリに揶揄しまくっている。これはまさにGNUのような再帰的芸当であり、あまりの芸術的キマり具合に読んでいてハハハと声に出して笑わされてしまう瞬間が何度かあった。氏はドーダの快感に酔いしれるあまり、とうとう終盤に至り海外通販番組か酩酊親父の繰り言を彷彿とさせる無限ループ状態の様相を呈しており、これはもはや書物として破綻寸前な放送事故ならぬ出版事故である。兎に角、本書を読了した暁にはわれわれ日本人にしかと森鴎外的ドーダが内包されているという驚愕の知見が得られること必至である。
P.S.尚ほ、鴎外の鴎の字は違うのは承知ですが、いざPOSTするときに、「レビュー内容に使用できない文字」と怒られてしまったので、この表記で我慢されたい)