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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/12/07
- 出版社: ビジネス社
- サイズ:19cm/277p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8284-1929-9
読割 50
紙の本
日本が全体主義に陥る日 旧ソ連邦・衛星国30カ国の真実
著者 宮崎正弘 (著)
ソ連崩壊から25年、旧ソ連邦15カ国+衛星国15カ国を現地取材。各国が全体主義から本当に脱却できているのかを考察すると共に、全体主義の呪いがそれらの国よりもむしろ現代の日...
日本が全体主義に陥る日 旧ソ連邦・衛星国30カ国の真実
日本が全体主義に陥る日
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商品説明
ソ連崩壊から25年、旧ソ連邦15カ国+衛星国15カ国を現地取材。各国が全体主義から本当に脱却できているのかを考察すると共に、全体主義の呪いがそれらの国よりもむしろ現代の日本に残留しているのではないかと指摘する。【「TRC MARC」の商品解説】
ソ連崩壊から25年、宮崎正弘氏が現地取材をくり返し、現在の旧ソ連・衛星国の実情を書き記したルポ集大成!【本の内容】
著者紹介
宮崎正弘
- 略歴
- 〈宮崎正弘〉1946年金沢生まれ。早稲田大学中退。評論家。著書に「日本と世界を動かす悪の孫子」「中国大分裂」など。
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紙の本
表題にやや偽りあり
2017/01/16 21:47
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投稿者:えいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『日本が全体主義に陥る日』という本書の表題はまぎらわしい。本書の内容を端的に示すのは「旧ソ連邦・衛星国30カ国の真実」という副題のほうである。
ソ連が解体し、ロシア、ベラルーシ、ウクライナをはじめとして12カ国の「独立国家共同体」+バルト3国に分裂したのは1991年のことだった。著者は、これらの15カ国と、旧ソ連の衛星国だったポーランド、チェコ、旧ユーゴスラビア諸国など15カ国、計30カ国を訪れ、その国々の現状をレポートしている。レポート内容は観光案内と政治的考察の組み合わせと言えよう。
いずれの国についても、著者の滞在日数は少ないし、1カ国に割ける頁数も限られているので、レポートがやや表面的になるのはやむをえないが、現地に足を運んでこれらの国の現状を紹介するのは、宮崎氏にしかできない力業と言えよう。これらの国々は日本人になじみのある国ではない。未知の国々の現状への覗き窓として、本書に匹敵するものはないだろう。
ただし、エピローグの「むしろ全体主義に転落しそうなのは日本ではないか」はそれまでのレポートとは異質で、宮崎氏の右翼的イデオロギー臭が強すぎる。氏の「全体主義」という用語の使い方は一般的ではない。「平和」「市民」「反戦」(宮崎氏が嫌いな言葉)が全体主義の用語だというのは、日本の現状とはほど遠い。安倍政権とそれに迎合するマスコミ(かの朝日新聞までも)は、これらの言葉を排除し、今や「平和」「反戦」を口にする者は身を縮めなければならないほどである。日本はむしろ、ナチスを真似する(麻生副総理)、安倍独裁政権の全体主義に転落しそうなのである。
このエピローグのために評価を1つ下げた。