紙の本
ぽけ〜っとしたいときにオススメ
2018/08/04 18:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく「 I love you 」に関する文が並べられています。
「I love you 」の訳だけでなく、「I love you 」を相手に伝えるラブレターの抜粋まで載っています。
リラックスして読めます。
紙の本
I Love Youの訳し方
2019/03/14 16:42
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アナグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
思い出さないでほしいのです
思い出されるためには忘れられなければならないのが
いやなのです
寺山修司
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様々な小説や詩から愛の言葉を抜粋しています。著者の名前から、有名な作品、台詞を抜粋した書籍までそのページで確認できるのがとてもよかったです。
著者の方が抜粋した台詞に対して、詩のような書評をのせています。それに対して「納得だ」「いや、そうじゃないだろう」と、自らの考察を深めるのも楽しみのひとつかもしれません。
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twitterのRTで興味を惹かれ購入しました。
著者が選んだ100人の作家の“I love you”を篭めた言葉と、それに対して著者の解釈が内容となっています。作家は近代から現代まで幅広く、読んだことのあるものも人によってはたくさんあると思います。
後ろには作家索引も載せてくれているのでまた思い出してひくことができて親切なつくりです。
5つのテーマ、「情熱的に」「感傷的に」「個性的に」「狂気的に」「浪漫的に」とまとめられて紹介されています。個人的には「狂気的に」のテーマに一番惹かれました。
著者の方もまえがきで記していますが、あくまで“I love you”を篭めた言葉だけを引用し、その前後の説明や背景は解説されていません。作品中の人物の台詞だとしてもその言葉がどんな状況で出たものかというのはこの本だけではわかりません。
その1文のみを読み取り、感じるのが楽しみ方の一つだと思いました。
また著者の解釈についてもその通りに受け取る必要はなく、読者それぞれの感じ方を尊重されていますので、どれだけ私たち読者が自分の発想で感じるかでより深く味わえる本だと思います。
全体的にロマンチックで素敵な本で、作品のとある1文に魅せられて夢中になる人にはお勧めです。
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情熱的なものから狂気的なものまで、多種多様な「愛のことば」には、作風とのギャップがある作家さんも居て、読んでいてとてもときめきます。
何度でも読み返したくなる素敵な一冊。
自分の中の創作意欲も刺激されます。
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自分の結婚観について悩んだのと同時に、私には愛という感情が不足しているのではないかと浸っていたときに出会った本。
言葉の力から、愛ってなんぞやの原点に立ち返ってみようと思い、購入。
ここからは、心に響いたものを徒然と記録。
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神様の名を呼ばぬ時はお前の名を呼んでいる
- 八木重吉
わたしをすきなひとが、わたしに関係のないところで、わたしのことをすきなまんまで、わたしいがいのだれかにしあわせにしてもらえたらいいのに。わたしのことをすきなまんまで
-最果タヒ
会いたくて 淋しい
あなたに会いたくて淋しい
会えなくて淋しいではなく
-北川悦吏子
ほんとうはただたださわりたくて、キスしたくて、抱きたくて、少しでも近くに行きたくてたまらなくて一方的にでもなんでも、涙が出るほどしたくて、今すぐ、その人とだけ、その人とじゃなければ嫌だ。それが恋だった。思い出した
-吉本ばなな
愛しているから 愛していると云えないのです
許してください わたしの不器用な沈黙を
-谷川俊太郎
話したいことよりも何よりもただ逢うために逢いたい
-竹久夢二
君に似し姿を街に見る時の
こころ踊りを
あわれと思え
-石川啄木
僕はあなたを思うたびに
一ばんじかに永遠を感じる
-高村光太郎
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結局これで分かったのは、愛という気持ちに固まった形はないのね、という非常に、単純で当たり前なことだった。なんとも情けない。
恋のような甘酸っぱさも愛、
相手を大切に思うあまりの不器用さも愛、
空気のような温かさも愛、
相手を思うあまりか、自分を守ろうとするあまりか、気がおかしくなってしまうのも愛
色々な愛の形が様々な言葉で表現されていて、心底言葉にできることの才能が羨ましいと思ったよ。
なんて言ったらいいのかわからなくなってしまうのも愛で、その歯がゆさに苦しむ人が大半だと思うから。私を含めて。
私自身の経験で言えば、デートの去り際などにバイバイと言って一度別れたあと、どうしてももう1度だけ振り返りたい気持ちを抑えて歩き続ける時の気持ちを思い出させられました。
振り返ったときに相手と目が合うのも怖いし、相手がもしもとっくのとうにいなかったら…と考えるのも怖くて。
可愛くないなぁ
良い本だった。
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文豪の引用は素晴らしいです。
前後の文章もなく、どういった状況で書かれた言葉かもわからないのに、たった一行やたった数行でこちらの心臓を鷲掴みにしてくれるものがいくつもありました。
人の感性は違うので、どれがどのような作用をするかは千差万別かと思いますが、それでもいくつかの言葉は珠玉として心に残るのではと思います。
ではなぜ星が1つか。
ひとえに、作者?著者?の厚顔無恥も甚だしい、コメントともエッセイともいえぬ駄文の羅列があまりにもひどかったので。
通常であれば、自分の感性に合わなければ、それは決して作者の責任ではないと思って、ただ残念に思うだけですが、今回は久しぶりに文章を読みたくなくなる程度には不快感を覚えました。
冒頭で、文豪たちの言葉を味わってほしいから、あえて引用元の内容には触れていないとあり、なるほどそれは一理あるなと納得したのですが、ではなぜ、その文豪たちの言葉にひたる時間も与えられぬままに、作者が「直感で」書いたらしい文章を毎ページ読ませられなければならないのでしょうか。
この本を手に取る大多数の人間は、文豪の言葉の使い方に興味があるはずで、作者のコメントとやらを目的に読むのではないかと思います。恥ずかしながら、私は作者のことを存じ上げなかったのですが、もし作者自身に固定のファンがついているのであれば、わざわざ文豪の言葉を前面に押し出さずとも、「文豪の言葉を読んで作者が思ったこと」といった内容がわかるタイトルで本を出版されればよかったのでは。
久方ぶりにここまで怒り狂っているのでレビューが長くなりますが、大昔にリリーフランキー氏のエッセイで読んだ「女の子っていうのは、ロマンチストな男が好きだよね。バーとかでさ、俺は世界平和に貢献したいんだとか、恵まれない子供たちにチャンスを与えたいんだよねとかいう男に、女の子たちってすぐにときめいちゃうでしょ?でも、考えてみてよ。その男がさ、本当に世界平和に貢献したくて、本気で発展途上国の子供たちの状況に危機感を抱いているんなら、そいつはなんで都会のバーでへらへら酒なんか飲んでんだって話じゃない?」というような内容を思い出します。
あえてきつい言葉で書くと、他人の褌で勝負しているんだなこのひとはという思いが大変強かったです。コメントを書いている自分に陶酔しきっているだけで、読者なんて存在はどこにもいない。読み手を意識した文章ではなく、あくまでも耳触りが良い(とご本人は感じていらっしゃるであろう)言葉をそれっぽく羅列しただけかと。
あとがきで、日本語ではたった一文の英語(I love you)を何通りにも訳すことができるから、日本語は世界で最もロマンチックな言語である、とありましたが、日本語が最も優れているというような書き方をする意図が理解できません。本の中には、シェイクスピアやゲーテ、ナボコフやコクトーといった非日本人の引用も載っているにも関わらず、しかもそれらは全て、訳者のものではなくオリジナルの文豪のものだとあるにも関わらず、なにをもってして非日本語を扱う文豪たちは常に「I love you」とした書かなかったというような扱いになっているのでし���うか。はなはだ謎です。
日本語はロマンチックかもしれませんが、ドイツ語も英語もフランス語も中国語もロマンチックでしょう。優劣を決める意味がわかりません。
と、散々、悪いレビューを書きましたが、引用されている言葉は美しいものが多く見られて、何度もドッグイヤーをつけました。すでに知っている文豪から、名前だけは知っているけれど作品は読んだことがない文豪までいて、新しい作家を知るきっかけになるかと思います。
再三再四になりますが、作者のコメントがなければ、文句なしの星5つの本になるかと思います。
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破壊力が凄いんです、、どのセリフも、ものすごい破壊力を秘めてる。愛の伝え方がこんなにも多様だと知らなかったし、自分の経験じゃ想像もできないほどの壮大な愛が一言のセリフに詰まってる。読んだだけで泣けちゃったものもあれば、ほ〜センスあるな、と感心したもの、いや、これはさすがにわからん…と引いたものも笑
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読むと、クッ!となります。心臓がクッ!と。
私が特に好きなのは森瑤子さんの
「わたしが淋しいのは、あなたがわたしに欲情を抱いていないということに対してなの」
わかるわぁーーーー。
深くはツッコミませんが、わかるわぁーーーー。
もうひとつは、著作者の言葉。
「今、恋がうまくゆかないからと、焦る必要はない。『運命』なんて、『タイミング』という言葉を少し大袈裟に言っただけだ。」
この言葉のおかげで気が楽になった。
恋愛はタイミング。そう。タイミングは大事。
私のタイミングはいつ来るのかってことですけどね。
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100人の作家の愛の表現
それぞれにすごいなあ
これらの言葉に酔うには私はかなり歳をとりすぎました
やはりね
かなしいけど
著者の説明(?)がまどろこしくなって文豪たちの言葉だけを味わっていきました
≪ 恋をする 言葉がすべて 詩になるの ≫
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100人の作家の100通りの愛の表現を集めた本。所謂「文豪」と呼ばれるレジェンドの名言から、現在活躍中の若い作家さんの作品まで、幅広く紹介されています。
小説なり書簡なりの中からポンと抜き出されたたった数行の言葉なのに、「わかる!」って何度も何度も頷いてしまったり、心臓を鷲掴みにされたような衝撃を受けたり、自分が言われた訳でもないのに思わずにやけてしまったり……。
激しく情熱的な言葉もあれば、狂気すら感じる鋭い言葉もある。冷たくいじけた言葉もある、ふわふわと夢見ているような言葉もある。だけどこれ全部言わんとしていることは「愛」なんだなあ。
様々な名作を一口ずつ味見させてもらっているような気持ちで読みました。
ただ、各名文に添えられた著者のポエムがちょっと……。
「編集者・ライター・ロマンチスト」である著者が「直感」で書いたコメントだそうですが、名文そのものを素直に味わいたい人にとっては蛇足かと。
100通りの愛の言葉を楽しむ、という趣旨にしては、著者が全面に出過ぎている感じ。
著者の「同じ文章を読んでも、ちがう受け取り方をする人はいるはずです。」(あとがきより)という考えには全面的に賛成なんですけど、私にとっては解釈違いを超えて殆ど別の話題のように感じたものも結構あったんですよね(こればっかりは相性が合わなかったと思って諦めるしかないんですけど)。
本文のフォントはすごく好き。
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愛し方は人それぞれだし、表現の仕方も人それぞれ。情熱的な人もいれば、狂気的な人もいるし、浪漫的な人もいる。I love youになって迷子になるのもばかになるのはわたしだけじゃない。どの愛し方も、ああ良いなあと思う。
ひっかかったもの。メモ。
「あなた様なしには 私の今後の芸術は成り立ちませぬ もし あなた様と芸術とが両立しなければ 私は喜んで芸術の方を捨ててしまいます」谷崎潤一郎
運命は努力では手に入らないどうしようもないもの。
「会いたくて 淋しい あなたに会いたくて淋しい 会えなくて淋しいではなく」北川悦吏子
さびしいは状態ではなく欲求であり、その裏には声が聞きたいとか逢いに来て欲しいとか、相手に対する欲求がある。
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北方謙三と宮沢賢治のギャップに思わずニヤリ。そして自分のI love youの訳し方を探してみたくなる。それが自己のオリジナリティに繋がる気がして、一皮むけるような気がして。なんだよ、これめちゃくちゃ良書じゃん。
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この世界には日ごとに、数えきれないくらいのあたらしい物語が解き放たれている。
そのすべてを読むには一人の人間の体では足りない、ということを嘆いたことはありませんか?
自分の知らない素晴らしい物語が、文章が、表現が、きっとどこかで生み出されている。
そのすべてを読むことができないから、自分と感性が似た誰かが選んだ「これはよかった!」というものを参考にするのですが、この望月氏はきっと、恋愛における感性がとても自分と近いんだと思います。
立ち読みしているとき、太宰の『斜陽』や金原ひとみの『星へ落ちる』の、一番好きなフレーズが目に入って、あ、買おう!と心に決めました。
そしてその直感は大当たりでした。
選ばれたフレーズは素敵なものが多くて、付箋を一つずつ貼って、これから原本を読んでいくのが楽しみです。
ただ左側の著者による解説は野暮です。(もっと直截にいうなら、不要です・・)
それでも広い本の海から素敵なフレーズを集めて一冊の本を作ってくれたことは高く評価したい。
インスピレーションを得たいとき、手元においてパラパラと眺める、長いつきあいの一冊になりそうです。
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発想が粋な本だなぁと思いました。
いろんな作家のいろんな愛の伝え方。文学的で情熱的で、おもしろい!
ただ、そのひとつひとつにつくコメントが蛇足な気がして、それならその倍もっと載せて欲しかったなぁと思いました。