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紙の本
仏教の大意 (角川ソフィア文庫)
著者 鈴木大拙 (著)
「大智」と「大悲」の導きで現れる「霊性」を生きることの意味とは何か。キリスト教的概念や華厳仏教など独自の視点を交えつつ、困難な時代を生きる実践学としての仏教、霊性論の本質...
仏教の大意 (角川ソフィア文庫)
仏教の大意
05/09まで通常528円
税込 264 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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商品説明
「大智」と「大悲」の導きで現れる「霊性」を生きることの意味とは何か。キリスト教的概念や華厳仏教など独自の視点を交えつつ、困難な時代を生きる実践学としての仏教、霊性論の本質を説く講義録。【「TRC MARC」の商品解説】
◆霊性論の本質、仏教の精髄に迫った『日本的霊性』に並ぶ名著、遂に文庫化!
人は、耐え難い苦しみや大きな悲しみの経験なくして、本当の慰めと平和に至ることはできない――「大智」と「大悲」の導きで現れる「霊性」を生きることの意味とは何か。知性や理性だけでは到達できないその世界こそが、仏教の精髄へと繋がっている。キリスト教的概念や華厳仏教など独自の視点を交えつつ、困難な時代を生きる実践学としての仏教、霊性論の本質を説く講義録。『日本的霊性』と対をなす名著。
解説・若松英輔【商品解説】
目次
- 序
- 第一講 大 智
- 第二講 大 悲
- 解説 若松英輔
著者紹介
鈴木大拙
- 略歴
- 本名、貞太郎。1870年、金沢市生まれ。東京帝国大学在学中に、円覚寺にて参禅し、大拙の道号を受ける。97年、渡米。帰国後、東京帝国大学、学習院、大谷大学で教鞭を執るほか、英文雑誌を創刊し、海外に仏教や禅思想を発信した。1936年、世界信仰大会に日本代表として出席。イギリス、アメリカの諸大学で教壇に立った。66年没。著書に、『無心と言うこと』『禅とは何か』『日本的霊性』などがある。
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紙の本
鈴木大拙の霊性
2020/07/18 14:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、鈴木大拙の、なんとしても仏教の精髄を伝えたいという想いに貫かれているように感じました。
彼の霊性に触れたといってよいのかもしれません。
しかし、書かれてあることを理解しようとすれば、論理の矛盾の突破、命懸けの体験を必要とするので、そのような体験がなければ分かりにくいだろうなと思いました。
電子書籍
仏教という大建築を載せている大支柱の一つは大智、もう一つは大悲。
2020/08/28 21:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:三分法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の題名である「仏教の大意」の意味は、大智と大悲が仏教の精髄であるということである。大智は般若、大悲は大慈ともいう。ここで「大」というのは数量ではなくて絶対無限とか無量という意味である。大智と大悲は両両手を携えて行くといわれ、大智大悲の心は霊性の心であるといわれている。本書の最初に、われらの世界は一つではなく、二つの世界だ。二つの世界の一つは感性と知性の世界(差別・分別の世界、我を根拠としている世界、対象的世界)、もう一つは霊性の世界(無差別・無分別の世界)とある。分別するのが知性だから、知性の流行するところには必ず二元性が現れる。この二元性のゆえに苦が生じ、不自由な世界が随伴してくる。分別の世界を超越して霊性の世界に到達するために、霊性の動きに目覚め、いったん感性や知性を否定する、そうすると初めて感性や知性(分別)を動かしている者の根源に到達する。すると感性や知性に縛られていないということを自覚する自由な境地に至る、という。これを体得した人として、本書においては禅者(禅匠)、妙好人などの実例が語られている。たとえば、妙好人の讃岐の庄松については、知性的分別の世界に住んでいなかった。それかといってこの世界以外にも出ていなかった、二つの世界は一つであった、と紹介されている。