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商品説明
冬に完成する「小さな籠」、砂に埋もれた筆、儚い手毬…。見たこともない植物の果ての姿がここに。自然のなかで、枯れ、朽ちていく植物の最期の姿を、カラー写真で紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
〈自然のなかで、枯れ、朽ちていく花や実の美しさ〉
〈約100種の植物の最期のすがたを紹介します〉
自然のなかで枯れ、朽ちていく植物のすがた約100種を美しいカラー写真で紹介します。よく目にする植物の普段との違いや、種子散布など、次へ命をつなげるための工夫も解説。路地裏植物の散策をライフワークとする著者が自身で撮影した、貴重な植物の最期が詰まった一冊です。【商品解説】
著者紹介
田中 徹
- 略歴
- 〈田中徹〉京都府立植物園および京都市青少年科学センター学習相談員、京都植物同好会代表。種生物学会・日本植物分類学会会員。著書に「京の路地裏植物園」がある。
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書店員レビュー
そして、いのちの果て
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
みずみずしい葉、鮮やかに咲き誇る花。
活き活きとした植物もいつかは枯れ、朽ちていくものだ。
その最期の姿に迫った「なれの果て図鑑」が登場した。
本書では、草木の果て(枯れ姿)が写真とコラム形式の解説で紹介される。
まず見ておきたいのは、この本の表紙を飾るキク科のスイラン。繊細な冠毛でできた球体は、少しでも触れると崩れてしまいそうなほどで、著者は「儚い手毬」と名付けている。
また、「水の花」と呼ばれているのは、シソ科のミカエリソウ。茎の根元に霜柱をつける植物があるなかでも、ひときわ美しいキャンディーのような氷柱をつくるという。
これら植物の最期の美しさを堪能した後は、後半の章である「受難の果て」、「生きる果て」へと解説が進む。
外敵に傷付けられても姿を変え生き延びるアオキや、枯れかけても鉄でよみがえるソテツ。ヒルガオ科のネナシカズラは寄生する宿主を探して、共食いをしてまでも茎を伸ばす。
ただ美しく枯れるだけではない植物の姿に、いのちをつなごうとする並々ならぬ力を見せつけられた。
ロフト名古屋店理工書担当 中村