〈小説〉ベルセルク炎竜の騎士 （ＹＯＵＮＧ ＡＮＩＭＡＬ ＣＯＭＩＣＳ）

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人気漫画ベルセルクのスピンオフ小説。新生鷹の団の一人グルンベルドが使徒になった経緯を描いている。

新生鷹の団の中でも武士然としたグルンベルドは好きなキャラクターの一人だったので彼の過去に期待した。

率直な感想としてはキレイすぎてハリウッド映画のようなストーリー。もちろんベルセルクらしい残虐描写はあるので、まんまそうというわけではないですが、主人公側の感情のみがフォーカスされているのがちょっと違和感。ストーリーの序盤から徹底的に敵側をこれでもかと悪役に描くことで、主人公側が相対的に良い人っぽさが出てますよね。

戦争に正義側悪側なんてありません。グルンベルドはチューダー側の兵士を数えられないほど殺していますからね。

まあそういうことは置いておくとして、ストーリーとしては後半の厚みがもっと欲しいですね。本編にあるような使徒にあるような嫌悪感があまり…言うならキレイすぎる。

まあこれはこれでアリかなとして見てみては良いと思います。

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ベルセルクそのものは読んだことがありません。
戦争と、女性への凌辱は切り離せないってことなのかな。
そして主人公はそこに関わらない。関わらないことがむしろ問題を大きくしてしまったのかもしれない。
無口、そして無関心。
生きていくために生きていたのだろうけれど、戦いだけが生きていくために必要なものじゃなかったということなのね。