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シンギュラリティ・ビジネス
2017/10/24 11:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaa - この投稿者のレビュー一覧を見る
人工知能、シンギュラリティへの関心が高まって来ている今、多くの人が抱いている疑問や不安に対する答えのいくつかが簡単に述べられていた。読みやすく、これらの問題を理解する1冊目の本としても良いものだと思った。
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p55 ディアマンディス(Xプライズ、シンギュラリティユニバーシティ)の提唱する「エクスポネンシャルの6D」
1 デジタル DIgitalization
2 潜行 Deception
3 破壊 Destruction
4 非収益化 Demonetization
5 非物質化 Dematerialization
6 大衆化 Democratization
p149 シンギュラリティ大学が考える人類の12の課題
教育・エネルギー・環境・食糧・健康・繁栄・安全・水・宇宙・防災力・統治機構・住居
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技術の進歩の速度が加速度的に早まることで、ここ何年かでこれまでに経験したことのない変化が社会に生じる。最近の囲碁、将棋で人間がAIにかなわなくなったというニュースや、AIタクシー、AIを活用した様々なサービスなど、その予兆を感じさせる出来事は多い。本書では、その概要を紹介しているが、決してシンギュラリティを恐れるのではなく、人間社会の進歩に向けて積極的にAIを活用するのだという姿勢が貫かれており、読後感がよい。個人的にも、AIによる劇的な変化を、ぜひわが身で体験したい。
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1 デジタル DIgitalization 2 潜行 Deception 3 破壊 Destruction 4 非収益化 Demonetization 5 非物質化 Dematerialization 6 大衆化 Democratization
Uber 日本では単なるタクシーの配車サービスぐらいにしか思っていない人が多いかもしれませんが、すでに同社の時価総額は、世界最大のフェデックスを上回った。その仕事を奪うかも
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シンギュラリティ。孫さんが使ってから何となく知っているような言葉でしたが、まとまった本は初めて読みました。まあ今後の人類にとって楽観的に考えるか悲観的に考えるかは置いておき、このような未来が否応なしに近づいていることは理解できました。エッセンスとしては、リニアで判断できる世界は終焉に向かっているということ、指数関数的に世の中は変化せざるを得なくなっていること、かなあと。ビジネスヒントというよりモノの考え方を根本的に変える必要があると示唆していると思いました。是非は関係なくね。
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2045年に起こるといわれる、シンギュラリティについての本。シンギュラリティというと、人工知能の進化というイメージだけど、この本はAirbnbやUberのようなシェアリングビジネスや遺伝子組み換え・3Dプリンターも変革をもたらしていると記載。
何気に、今はNASAは自分たちでロケットをの打ち上げを行っていないという記述に驚いた。その部分は民間に委託しているらしい。日本もこないだ民間のロケットが打ち上げ失敗したけど、そういう時代になってくるのかも。
それと、ソーラーパネルの発電効率は年々高くなっているとのこと。そういう話きくと、やっぱり原子力発電はいらなくなってくるだろうなと思う。無くしていくようになったらいいんだけどね。
後、Uberの時価総額がフェデックスを上回ってるとしって驚いた。そんなに大きくなってるのか。日本ではまだ一般的じゃないけど、増えてくるんだろか(まだ、Airbnbのほうがよく聞くイメージ)。
なお、日本は年金や生活保護を受給している人が多いから、海外の人の中には、「ある意味で日本はすでにベーシック・インカムが成立している」と考えている人もいるらしい。確かにそういう考え方もできるか。
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著者は、シンギュラリティ大学のエグゼクティブ・プログラムに参加し、今は日本でベンチャ企業を興しているという。シンギュラリティ大学はレイ・カーツワイルとピーター・ディアマンディスによって2008年に設立され、大層な人気であるという。
シンギュラリティ大学では、解決すべき課題を12のカテゴリーで提示し「グローバル・グランド・チャレンジ」と呼んでいる。
・教育(Learning)
・エネルギー(Energy)
・環境 (Environment)
・食料 (Food)
・健康 (Health)
・繁栄 (Prosperity)
・安全 (Security)
・水 (Water)
・宇宙 (Space)
・防災力 (Disaster Resilience)
・統治機構 (Governance)
・住居 (Shelter)
これに対して、その手段となるテクノロジーのメガトレンドとして9つの分野を挙げています。
・AI (人工知能)
・VR/AR (仮想現実/拡張現実)
・エネルギー (ソーラーパネル)
・3Dプリンタ
・IoT
・ロボティックス
・ブロックチェーン
・ドローン
・ナノテクノロジー
リストを眺めると、まあ出てくるべきものが出てきているなというところです。これらの具体的な進め方と大局観こそが大きな課題となってくるのだろう。
「シンギュラリティ」というからには、乗数での指数関数的進化によって環境が変わっていく世界を想定するべきである。そのときにはデジタル化から始まるディスラプションが鍵になることは間違いない。変化を味方につけなければいけないなと。
ひとまず本の内容としては、レイ・カーツワイルやその他の関連著作を読んでいる人にとっては目新しいものというのはあまりなかったのではとも思う。シンギュラリティ大学そのものに興味を持っている人は当然その限りではないが。
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前にならえで
物を手当たり次第に消費するのとは
違う価値観 生き方が
生まれるのではないか
という提案がされていました
未来が今とは違うものに
なるのは もう分かりきっているなら
無用におびえるよりも
わくわくしてみたい
そう思う本でした
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私が本を選ぶときのキーワードとして、昨年(2016)は「地政学」でしたが、今年(2017)は「シンギュラリティ」となりました。この言葉に出合ったのが、つい数ヶ月前でしたが、日本をはじめとして他の国々の将来像を予測するために欠かせない単語のように思います。
大学生の頃(30年ほど前)に、ターミネーターという映画を見て、コンピュータが人間に反抗するようになる、という設定を信じられなかった私でしたが、30年経過した今、やっとイメージが湧くようになってきました。この本を読むことでも、さらにその映像がクリアになってきた感じがしました。
かつてイギリスで産業革命が進行していたころ、それによって仕事を失われる人たちが、反発していましたが、今回の革命は、最初は、人が嫌がる分野・人が減って対応できない分野から導入されていくことでしょう。そんな難しい分野で実績をあげると、その時に人間が行っている分野はどうなっているのでしょうか。
そんな話は映画の中だけの話と思っていたら、近未来にやってくる、それも、私達が経験してきた、インターネット・スマホの発展を振り返ると、あと5年、と言われても否定できません。数年前にお亡くなりになった船井氏が著作の中で、何度となく、2020年頃から地球が変わっていく、と言っていたのを思い出しました。
以下は気になったポイントです。
・縦軸横軸共に対数目盛のグラフで直線になるということは、その加速度が一定、つまり普通のグラフにした場合にいは、全体がエクスポネンシャルなカーブを描くことになる(p38)
・2020年代にコンピュータの集積度が人間の脳を超えることはほぼ間違いないと予見されている、そのポイントを「プレ・シンギュラリティ」と呼んでいる(p39)
・カーツワイルの挙げた、人類の進化に大きな影響を及ぼす3つの革命として、1)ジェネティクス(遺伝学)革命、2)ナノテクノロジー革命、3)ロボティクス革命、がある。頭文字をとると、GNRとなる(p44)
・ナノテクノロジー革命として、大きなものは、「原子プリンター」、原子を素材として使う3Dプリンター(p46)
・米国では、すでに自動車のタイヤ以外の部分をすべて3Dプリンターでプロトタイプを制作する試みが多数行われている(p47)
・AIが人間を凌駕するポイントとして、1)人間には到底真似のできない方法で情報を蓄積可能、2)完璧に記憶を保存可能、3)絶え間なく最高かつ最新のレベルを維持する(p49)
・物事がエクスポネンシャルに成長するとき、6つのDが連鎖反応的に起こる、1)デジタル化、2)潜行、3)破壊、4)非収益化(VRが非収益化するものを考える)、5)非物質化、6)大衆化、例として1台のスマホに1億円相当のアプリが入っている(p54、62)
・ソーラパネルが急速に進化したのは、使用する素材をコンピュータでシミュレーションできるようになったのも要因である(p69)
・テスラ社がネバダ州郊外で建設したバッテリー工場では、1年間の生産量が数年前の全世界で生産された、リチウムイオンバッテリーの総量を超える。これを利用して、各地に蓄電所を建設し始めた、太陽光発電の技術が「潜行」から「破壊」の局面を迎えるのは時間の問題(p71)
・米国では、少し前までは、シェールガス革命であったが、いまは太陽光・太陽エネルギー革命へ動き出した(p71)
・太陽エネルギーがタダならば、それを利用してつくられる、水・食料も限りなくタダに近づく(p76)
・人間が働かなくてもよくなった時、資本家が労働者を使って利益を生みだし、労働者がそこから収入をえて生活するという資本主義の基本的な仕組みが維持できるとは思えない(p84)
・労働から解放された「先輩」として、馬がいる。産業革命で、労働力としての馬は不要になった(p85)
・人類の社会が5番目の新バージョンに更新されつつある、農業革命以前の狩猟採集社会を1.0とすると、農耕社会が2.0、工業化社会が3.0、情報化社会が4.0、いま起きている改革が5.0、IT革命とは一線を画すものである(p90)
・いままで工場で様々なロボットが稼働していたが、それぞれに対する指令は人間が個別に出していたが、IOTでつながると、ロボット同士が連携して、自動的に最適な作業を選択する、例として、スマホは、ノート・ペン・カメラ・カレンダーを1つに置き換える汎用性を持っている(p92)
・コンビニに3Dプリンタが置かれるようになると、私達は、製品データさえあれば、そこで物を「プリントアウト」できる。メーカは注文された製品のデータだけ販売すれば良い(p94)
・Uberが大きな売り上げとなったのは、いままで自家用車で移動していた人が、それに乗らなくなったのが大きな要因のひとつ。タクシーを使っていた人たちが、Uberで移動するようになった。Uberはタクシーの代替サービスだけでなく、自動車を使うあらゆる行動に取って代わろうとしていている(p97)
・ウーバー化されたビジネスの大きなメリットは、従業員・在庫のようなものを企業が抱えなくて良い。空車や空室の維持にもコストのかかるタクシーやホテル会社と異なり、必要なときに必要なリソースのコストだけ払えばよい効率の良いシステムである(p102)
・若いユーザーたちは、何か欲しいものがあるとき、アマゾンでなくて「メルカリ」で検索する。(p108)
・シンギュラリティ大学が注目するテクノロジー、人工知能(AI)、VRAR(仮想・拡張現実)、ソーラーエネルギー、3Dプリンター、IOT、ロボティクス、ブロックチェーン、ドローン、ナノテクノロジー(p150)
・日本はデフレが続いたにもかかわらず、生産される品質が上がり続けている。これは人類史上でなかったこと。経済原理からすれば、デフレが続けば製品の品質が下がり、皆が貧しくなる(p154)
・将来どうなるか、ということと、今何をすべきかということは、全く別の問題である(p158)
・2018年に「みちびき」という準天頂衛星が稼働するようになれば、自律飛行型ドローンが都市の上空を飛び回るようになるはず(p165)
2017年9月24日作成
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カーツワイルの著書とカーツワイルが設立したシンギュラリティ大学の紹介がほとんどで、著者自身のビジネス展望は特になく、エクスポネンシャル(指数関数的)思考を紹介している程度、カーツワイルやシンギュラリティの入門書としては良いかも。
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カーツワイルはこれから人類の深化に最も大きな影響をもたらし、
私たちの生活を劇的に変えるものとして、次の3つの革命を上げた。
・G,N,R
・ジェネティック革命
・ナノテクノロジー革命
・ロボティクス革命
ピーター・ディアマンデスは物事がエクスポネンシャルに成長するとき、その多くのケースで「D」の頭文字を持つ次の6つの事象が連鎖反応的に起こるという。
1.デジタル化; Digitalization
2.潜航、欺瞞、詐欺; Deception
3.破壊; Disruption 既存の市場の破壊
4.非収益化; Demonetization 既存のビジネスの非収益化
5.非物質化; Dematerialization 物やサービスが消える
6.大衆化; Democratization 誰でも手にいる
シンギュラリティ大学の創業ディレクターでもあり、自身も起業家であるサリム・イスマイルが提示する指針。
新しい時代に求められる組織を「エクスポネンシャル・オーガニゼーション」
(E×O=飛躍型組織)と名付けた。
これはそのまま彼の著書(マイケル・4マローン、ユーリ・ファン・ギーストとの
共著)のタイトルにもなっている。(邦訳は「シンギュラリティ大学が教える飛躍
する方法」日経BP)
エクスポテンシャルな組織とは、「従業員数や規模と比べるとケタ違いに大きな影響力(あるいは成果)を生み出す組織」のこと。→Uber, Airbnb
E×Oの特徴
MTP; Massive Transformative Purpose; 野心的な変革目標
→Google;世界中の情報を整理する
TED; 価値のあるアイデアを広める
Xプライズ; 人類にとって有益な、飛躍的技術革新を実現する
シンギュラリティ大学; 10億人に良い影響を与える
イスマイル
●飛躍的組織の外部環境的性質;右脳
5つの特徴は「SCALE」
Stuff on Demand
Community & Crowd
Algorithms
Leveraged Assets; 外部資産活用
Engagement
●飛躍的組織の内部環境的性質;左脳
5つの特徴は「IDEAS」
Interfaces
Dashboards
Experimentation; 仮説検証
Autonomy; 自立型組織
Social; ソーシャル技術
シンギュラリティ大学が注目するテクノロジー・メガトレンド
AI、VR・AR、エネルギー(ソーラーパネル)、3Dプリンター、IoT、
ロボティクス、ブロックチェーン、ドローン、ナノテクノロジー
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この分野でいずれ大きな革命を起こす可能性が高いのは、なんといっても原子プリンターです。原子を素材として使う3Dプリンターです AI機械ならではの特徴によって、次の店で人間を凌駕することになるとカーツワイルは指摘しています。①機械は人間には到底真似のできない方法で情報を熟成することが可能②機会は完璧に記憶を保存することが可能③機会は絶え間なく最高かつ最新のレベルを維持し続けることが可能 ①デジタル化②潜行③破壊④非収益化⑤非物質化⑥大衆化 ソーラーパネルの進化でエネルギーの価格は0に
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未来学者でAIの権威のレイ・カーツワイルさんが
「2045年にシンギュラリティ(技術的特異点)を迎える」
と予言しています。
シンギュラリティを迎えるに当たって、
「どのような準備をするべきか?」
を齋藤和紀さんがまとめられた一冊です。
現在でも、テクノロジーの進化は驚くほど早く、
指数関数的に進化の速度は上がっています。
シンギュラリティとは、
そのスピードが「無限大」になる時期の事です。
本著では、このシンギュラリティについて丁寧に分かりやすく書かれています。
また、シンギュラリティを迎えるにあたっての組織論や勝ち抜く組織について説明されています
最後に、
著者は、そのような指数関数的に技術進化する今の時代に大切な事として
「結果的に環境に適応した者が生き残り、
繁栄していく」
と述べています。
これまで以上に過去に囚われず、
新しいことに目を向け受け入れる多様性が
必要なのかもしれませんね。
この瞬間も、技術進化は進んでいます。
技術者としても、前を向いて歩いていかねばと改めて感じた一冊でした。
是非、オススメの本です
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3Dプリンター
太陽光発電
ロボティクス
サイバーセキュリティ
エクスポネンシャル組織 規模によらず大きな影響力を持つ組織
スカンワークス
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シンギュラリティ、エクスポネンシャルといったキーワードについて平易に解説してあり、章立てもロジカルで読みやすい。