投稿元:
レビューを見る
久しぶりに良書にあたった気がします。
面白いです。国語の大事さというか、文書力がよくわかる
内容です。
仕事上もかならず必要になると思います。
技術者であれば、逆にこういうスキルが必要だと
思いました。また、コミュニケーション能力って
こういうことだと思いました。
投稿元:
レビューを見る
野矢先生の著書は、論理学を初心者に丁寧に説明する内容が多いように思うが、この本は少し視点を変えて、接続詞や要約や質問について書いている。国語ゼミと題する所以である。構成は従来と同じで、質問と回答解説を重ね、徐々に難しくしていくことで理解を深める方式だ。
だが、これらも論理学の一部である。それを、この本ではコミュニケーションをスムーズにとるためには、正しい国語からと説明しているが、言い換えればそれには正しい論理展開が必要とも言えるのではないだろうか。
一見やさしいが、真剣に読むほど難しく思える本の姿勢は好ましく、今後もできるだけついていきたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
野矢茂樹といえば、入試評論文頻出の教授。そんな彼が書いた本。母国語である日本語を改めて学ぶという機会は、私たちにはあまりない。しかし、的確に相手に伝えるための文章や話し方は誰もが身に付けたいもの。この本には、そんなテクニックが紹介されている。ただ技術の提供だけがあるのではなく、実際に問題も掲載されているため自分の苦手な部分が把握しやすい。
テクニック部分は紹介しきれないので、印象に残った言葉を紹介
☆国語力=相手のことを考え、分かってもらえるような言葉に言い換えたり補ったりする力
☆私たちは完全にではないけれども、分かり合える。分かりあおうとする努力、それを支えるのが言葉の力である。言葉の力が不足していると、分かりあおうとするのも大変で、すぐに諦めてしまう。
投稿元:
レビューを見る
正しい文章を読む機会が減っている。ネットに書き込まれているコメントは、感情的なものも多い。
情報を正しく理解するには、論理力・国語力が必要である。
私の仕事は調査関係の仕事で、社内でレポートを出す。これまでつみかさねてきたやり方をもう一度見直し、骨太の文章・レポートを書くために、この本は非常に有効なものであった。
投稿元:
レビューを見る
相手に対して思ったように意図を伝えることができずにもどかしさを感じる。そういった経験は多くあるのではと思います。本書はそういった場合に、どうやったら相手と理解し合えるのか。その技術面について簡単に理解できるように、最低限これだけは知っておいたらということが書かれています。何かの発表をしなければいけない時、ミーティングで相手を説得しなければならないとき、事前に自分の主張を整理して話すだけでも違ってきます。その方法について書かれていますので、実践的で勉強になると思いました。
投稿元:
レビューを見る
「質問する」「反論する」のところが
特に参考になった。
普段、何も考えずにいると、
いざというときにコトバが出てこなくなる。
日本語だからわかるに決まっている、
日本語だから話せるに決まっているというのは勘違い。
日本語だからこそ意識しなくてはいけない。
投稿元:
レビューを見る
とても勉強にはなる。しかし「論理トレーニング」と比べてそれほど差があるわけではない。
ま、今度教育課程の改定があるが、国語は基本的にこういう方向の教科であってほしいなあ。
投稿元:
レビューを見る
知人がFacenookで絶賛していたので購入。
いやー面白かった。特に、5章「文章の幹を捉える」から7章「的確な質問をする」までの流れは目から鱗だった。
練習問題が多く含まれているので、深く考えながら読むことになる。そのため読みきるには時間がかかったが、それでも読んで良かった。
続編とか問題集とか出してくれたら嬉しいなー。
投稿元:
レビューを見る
『論理トレーニング』著者による大人のための国語の基本。
正確なコミュニケーションのために、伝えることを意識する、事実・推測・意見を区別する、言いたいことを整理する、標識となるつなぎ方、要約、根拠、情報・意味・論証の問い、反論といった授業が問題と解説・解答のかたちで進められる。
ところどころにある仲島ひとみさんのマンガも本書の内容をよく踏まえていて雰囲気を和らげている。
ただし、(実際には区分できないケースがあることに触れつつ)ここまでの明確な区分意識が必要かなと感じるところはあった。
18-26
投稿元:
レビューを見る
とても良い本だった。
『論理トレーニング』も名著だと思うけれど、これはそれを上回る。
『論理トレーニング』は講義のテキスト。
だから、説明も少なめだったのだろう。
(それに、受講者が東大生だから説明もそれほど必要がなかったに違いない。)
これに対して本書は、読者との回路がしっかり作られている。
野矢先生って、(すごく失礼だけど)説明のうまい先生だったのね、と初めてわかった。
たとえば、事実と推測、意見の違い。
これ、区別が簡単そうに思えるが、いろいろな例を自分で考えていくと、結構難しいことがわかる。
そのとき、野矢さんは「事実にも多面性がある」という。
一つの事実にも、複数の見かたがあり得るということだ。
そこで、中立的にならなければいけないかというと、そうではない、という。
自分の事実描写にも危険性が含まれていることに自覚的になればよい、と。
言論の意義を大事にしつつも、実にプラクティカルな態度だ。
「理由」「根拠」「原因」の区分には、若干もやっとした感じが残る。
理由・・・「なぜ?」への答え
原因・・・ある物事が何によって引き起こされたかを説明する理由
根拠・・・ある主張の説得力を増すために示される理由
関係としては「理由」に「原因」「根拠」も包摂されるということらしい。
では、「原因」「根拠」以外のものも「理由」には含まれているのだろうか?
それから、「原因」と「根拠」を分けることの、実際的な意味(例えば文章を書くときにどう役立つか)が、もう一つ伝わってこなかった。
ここが大事なところだと思うだけに、もっと詳しく知りたかった、という気持ちだ。
投稿元:
レビューを見る
普段つかっている言葉というのはいかに曖昧なのか、そして曖昧なまま受け取っているかということがよくわかります。
タイトル通り大人のための国語のゼミといった内容で、非常に勉強になる内容です。
投稿元:
レビューを見る
テーマに沿って例題形式で解説するスタイル。
文章力を鍛えるには実践的で良いが、ある程度の文章を書く人向きと思われる。
言いたいことを伝えるためには、箇条書きにしてカテゴリー化してから順番を決めるだけで、伝わり方が全然異なることが実感できた。
また、接続詞の使い方でも強調したいことが変わってしまうこともある
投稿元:
レビューを見る
大人のための国語ゼミ。
まさにタイトル通りでした。
大学受験の時に国語の問題をといてた気分を思い出しました。
この本での国語とは日本語をいかに正確に使い、自分の考えなどをきちんと伝えるか、ということをテーマにしています。
筆者が例文と問題を示し、読者はそれを読み、解き、答え合わせをする。まさに参考書の問題を解いているよう。
なので、普通にさらさらっと読めません。
勉強って脳がすごく疲れるなーと当たり前のことを思い出しました。
(子供に「勉強しなさい」と言っている時、言われている子供としては大変なんだなーとしみじみ感じました。言われる側の気分を忘れてますね。おじさんは。)
回答の説明を読んでも、何故かな?と疑問に残るところもあり、もう一度例文、回答と繰り返し読むうちに、なんとなく理解できてきます。
ただし、モヤモヤとした疑問も残るので、本来はセンセイに対して、質問したいところなのですが。
●事実・憶測・意見の区別
●さまざまな接続表現
文章をつなぐ接続表現がないと文章は読みにくくなり、分かりづらい
第一グループ 付加、選択、換言、例示
第二グループ 対比、転換、補足
第三グループ 条件、譲歩条件、理由、帰結
●文章を要約してみて、文章の幹と枝葉を見極める
●理由・根拠・原因の違い
普段なんとなくしゃべったり、文章書いていますが、上記の観点で見た場合、間違った文章書いているんだなと反省。
ですが、すぐに直るとも思えなく、徐々に改善できていたらいいなと。
投稿元:
レビューを見る
大人向けの国語トレーニング本。山川から出ているというのが何ともそれっぽいです(笑
例文が出てきて、問→解答、という参考書に近い体裁で進んでいきます。マンガを使ったキャッチーな挿絵も入っていてスイスイ読み進められるのですが、同じパターンが続くので中盤からは飽きが来て流し読みっぽくなってしまいました。読むなら一気読みしてしまった方が良いかも。
とは言え、大人が社会でコミュニケーションを取るにあたって押さえておくべきツボは網羅していると思うので、読んでおいて損は無いのでは。個人的には、大学生の時か、社会人になりたての頃に読んでいたら、もっと円滑なコミュニケーションが取れたんじゃないかと思いました。
ちなみに、このレビューを書きながらも、本著を読了した方が見ると「あれ、この論理展開おかしくない?」と添削されるんじゃないかと思って、なんか書きづらいなぁ…という気持ちになりました(笑
投稿元:
レビューを見る
日本語の勉強なんてしたくない!
でも本書の設問は解けない。解説を読む。意外とわかってない。いやだ、いやだと思いながら少しずつ読み進めると、要約とか反論とかの基本が学べる。役立ちそう。
山川出版社というところがガチっぽい