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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/09/08
- 出版社: みすず書房
- サイズ:20cm/303,29p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-622-08658-1
- 国内送料無料
紙の本
大気を変える錬金術 ハーバー、ボッシュと化学の世紀 新装版
著者 トーマス・ヘイガー (著),渡会圭子 (訳),白川英樹 (解説)
卓越した化学者フリッツ・ハーバーと、彼が開発したアンモニア合成法を工業化して、大量生産に導いた技術者カール・ボッシュ。食糧問題の解決や兵器開発など、2人の生き様とその功罪...
大気を変える錬金術 ハーバー、ボッシュと化学の世紀 新装版
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商品説明
卓越した化学者フリッツ・ハーバーと、彼が開発したアンモニア合成法を工業化して、大量生産に導いた技術者カール・ボッシュ。食糧問題の解決や兵器開発など、2人の生き様とその功罪を描き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
空気から固定窒素をつくるハーバー=ボッシュ法の発明は、化学の力で文字どおり世界を一変する半世紀をひらいた。固定窒素は“賢者の石”であり、「それを探そうとする者はそれぞれ強迫的な思いにとりつかれ、それぞれの悲劇を味わった」
発明の前史から説き起こしているが、本書の中心はハーバーとボッシュ、とりわけカール・ボッシュの物語だ。アンモニア合成法の発明によって物質変換の威力の虜となり、一個人には背負いきれないほどの社会的責任を担ってしまった一人の天才的なエンジニアとして、ボッシュの人物像が浮かび上がる。彼が直接間接にかかわった無数の命の重さを考えれば、ときに表層的とも思える描像ではあるが、にもかかわらず読む者を何度も戦慄させるに足る事実がここには書かれている。将来、エネルギーと環境の問題を克服する夢の科学技術が現れるなら、それこそは、人類が絶対にあけてはならないパンドラの箱かもしれない。
大量の固定窒素が生物圏全体を変質させ、戦争の形態を変え、ヨーロッパの政治経済を大きく変容させた。発展の裏で人々にもたらされた悲惨、環境への負荷の大きさもまた、計りしれない。最終章では窒素サイクルを変えた人類へのしっぺ返しともいうべき、グローバルな環境影響が明かされる。今日の繁栄の代償の大きさに言葉を失う。【商品解説】
目次
- はじめに 空気の産物
- 第I部 地球の終焉
- 1 危機の予測
- 2 硝石の価値
- 3 グアノの島
- 4 硝石戦争
- 5 チリ硝石の時代
- 第II部 賢者の石
著者紹介
トーマス・ヘイガー
- 略歴
- 〈トーマス・ヘイガー〉医化学系ジャーナリスト。医微生物学と免疫学を修める。米国国立癌研究所の広報担当を経て、フリーランスのライター。『Oregon Quarterly』のエディターを務める。
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