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商品説明
【歴史時代作家クラブ賞特別功労賞(第7回)】維新に名を残す男らと議論を重ねた末、無血開城を断行し…。激動の幕末を駆け抜け、新たな時代をつくった西郷隆盛の生涯を描く。『本の旅人』連載を書籍化。2018年大河ドラマ原作小説。【「TRC MARC」の商品解説】
幕府側として蛤御門の戦いに勝利した吉之助は、生まれついての大将としての才覚を開花させた。長州征伐を企図し、勝海舟と面会した吉之助だったが、勝の提案は彼を変えようとしていた。五代友厚、坂本龍馬、高杉晋作、木戸孝允、岩倉具視。維新に名を残す男らと議論をかさねた吉之助は、無血開城を断行する。一方、盟友・大久保一蔵は、新しい国家の設計図を作りだしていた。幼い頃から常に共にいた吉之助と一蔵。二人に別の道を歩む時が訪れたのか――。新しき時代、維新編!【商品解説】
著者紹介
林真理子
- 略歴
- 1954年山梨県生まれ。コピーライターを経て、作家活動をはじめ、82年『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーに。以降、「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、95年『白蓮れんれん』で柴田連三郎賞、98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。
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もっと侍の気概に迫って欲しかった。
2018/06/22 11:22
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投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上中下巻の下巻である。話もクライマックスを迎えるところであるが上巻における斉彬との心の交流などの人間関係、中巻における夫婦をはじめとする男女関係など、西郷とその周りの人物との交流が下巻では上手く描写されていないように思う。この原作本には登場しないが維新・明治初期の激動では様々な人間模様があったはずだ。
思うに、著者は晩年の西郷が孤独であった事を描きたかったのかもしれない。しかし、そうだとすると、なぜ孤独に陥ったのか。大久保との盟友関係はどのようにすれ違ったのかといった部分を、もっと丁寧に描いて欲しかった。できれば、侍の気概や士族の矜持の観点から人間像のを描写して欲しかった。
上巻の斉彬の存在感の重み、中巻での必要以上な記述量と細かな描写に比較すると、クライマックスとなる下巻の記述量が少なく、人間関係の描写が雑に感じられてしまい、尻つぼみ感のある読了であった。