電子書籍
川崎市川崎区
2022/11/28 04:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らないことばかりでした。中には、えっ、これは本当のことですか……と、言いたくなるようなことも。外国人の混在地域や、音楽についてなど、そして、裏にある事件……。
紙の本
実際には
2019/03/14 02:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Raven019 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川崎のアンダーグラウンドについて良く書かれているとは思うが、
こんなのはごく一部の人間で大半はまともな人ですよ。
自分も昭和50年代生まれで川崎区のそれこそ浜町や鋼管通出身で20代半ばまで住んでいたが、普通に6大行ってまともに就職もして働いているし同級生にシャブ中やヤクザなどはいない。
そりゃ族に入ってるやつはいたが20越えると皆まともな道に戻って来ていた。
族に入る時点で異常かも知れないが90年半ば頃までは川崎に限らず横浜だって五番街にヤンキーは溜まっていたし、すぐそばの朝鮮学校との喧嘩なんか普通だった。
山下公園だって鬱蒼と木が生い茂っていて、イラン人がたむろしてテレカや違法薬物普通に売ってたしな。
むしろ川崎は本職が幅を利かせていたのでチーマーも居なかったし逆に平和だったけど。
川崎だけ悪く見せるのは微妙。
投稿元:
レビューを見る
音楽ライターである著者が、昨今躍進を続けるBAD HOPらを軸としながら、主にカルチャーの面から川崎サウスサイドを叙景したルポルタージュ。
社会学的なアプローチもありつつ、焦点の多くを危うくも魅力的な人物達に集めていて、読み物として楽しく読めた。とはいえ、プロローグ、インタールード、エピローグには川崎を対岸の火事にしない著者の姿勢が現れており、あなどれない一冊。
投稿元:
レビューを見る
唖然とするようなリアリティ。
川崎で働いてますが、まっったく別のレイヤーがあることの衝撃。
あそこは夜中スケボーパークになっていたのか!
たしかに踊っている子達はいた!
カラーテレビを見られることをウリにする謎の下宿のような自称ビジネスホテル、が簡易宿泊所…!
流動性が高まる世界において、アイデンティティが問われるのは人ごとではない。
物理的な限界を超える文化の力、
と言葉にすると陳腐だけどそれのもつ物理的な力を実感。
青の美しい写真も素晴らしいです。
写真集の平山夢明せんせいの解説にマジで震えました。サブテキストとしてぜひ。
投稿元:
レビューを見る
”サンタクロースがやってこなかった子どもでも、サンタクロースになることはできるのだ”
ノンフィクションの池袋ウエストゲートパークを読んでいるようだった。
出版された当時から読みたいリストには入ってたけど、なかなか読めてなかったやつをやっと。
こういう土地柄のストーリー、しかもハードな現実の物語って読み応えあるし語弊があるけどめちゃくちゃ好き。
その理由はなんなのかっていうと、自分の経験では慮れない、ある意味全く共感できない状況を見せつけられるからで、想像力や自身の社会での立ち位置の認識の圧倒的な欠如を感じるからなのかもしれない。
冒頭でも書いたように、一種の市井のヒーローたちの物語にように感じるけど、それは同じ日本に存在する紛れもない現実。
そんな状況下での連帯や繋がりは、作中でもあるように、「ルーツ」ではなく「におい」という、ある種一番現実的な感覚で生まれるもの。
そういうハードな環境で、外部からの介入や制度によってもたらされたものではなく、人と人との繋がりやひどく純粋な欲求によって形成されたストリートカルチャーは、いつの時代も若い人を中心に惹きつけてやまないものなんだと思う。
どんな絶望的な時代や状況でも、「もしかしたら自分も」と微かにでも思わせてくれたり、なにかに努力することの意味を見出してくれる人たちを、フッドスターと呼ぶのだろう。
投稿元:
レビューを見る
同じ川崎在住でも、見てる川崎が全然ちがくて驚く。
自分より年下の話なのに。
読んで思ったこと。
川崎から引っ越そう(笑)
投稿元:
レビューを見る
川崎では昔4年間バイトをしていたから、知らぬわけではないのだが・・・
現在でもサウスサイドでは、昼間から公園で中学生がラリって、酔いつぶれた親父が倒れているという光景が広がっているという。
鶴見や東京の不良との抗争も、以前と変わらぬ世界だ。
私の知る川崎は、ギャンブルと性風俗とヤクザとホエールズの町であったが、現在もさほど変わらぬ場所もあるようだ。
でも外国人は更に増え、地元ではお互い上手く付き合っているのに、ヘイトな人間が遠征してきて、地元のカウンターと衝突したりする。
それとラップの聖地となっているのも大きな変化だ。
武蔵小杉辺りの再開発が、大きな成功を納めているが、この本に描かれる川崎の文化に変化は起こるのであろうか?
投稿元:
レビューを見る
川崎に越してきて10年。
市民として、著者と同世代の人間として、
思うことは色々ある。
経験から言えば、川崎も僕の出身地である横須賀も、10代を過ごした湘南(藤沢、鎌倉、逗子)も横浜も大差ない。それぞれの闇があり、それぞれの地獄がある。
ただ、本書で繰り返し述べられているように、これは川崎という街を1つの切り口とした現代日本の抱える問題の現状を伝えるものであり、これから先の世代や未来に向けたヒントだ。
そういった意味で言えば、磯部氏という信頼の置ける音楽ライターが、音楽(を主としたカルチャー)に焦点をあてて掘り下げている本書は、とても理解しやすかった。
投稿元:
レビューを見る
多摩川に沿って丘陵から沿岸部まで伸びる川崎。その川崎駅よりも南側、デトロイトの顰みにならって、サウスサイドと呼ばれるこの地域。
ガラの悪い川崎。貧しい複雑な事情の家庭。やくざと風俗とヘイトスピーチ。強く生きる若者の群像。
格差社会となった現代日本においては確実にどこにでも存在するレイヤー。このレイヤー間の厚い半透膜を突破する声を生み出すにはヒップホップと言う音楽の力が効果的なのだっだ。
投稿元:
レビューを見る
2019.06.21,未読
川崎中1殺人事件の真相が知りたくて購入したのに、なんかどうでもいい川崎のラッパーの話がほとんどで途中で読むのやめました。
買わなきゃよかった
投稿元:
レビューを見る
以前の著作とは違い、あくまで外部の人間としての俯瞰視点で綴られている。ただ、ストリートを書き換えていく若者について描く筆致の熱量は変わらない
投稿元:
レビューを見る
川崎という名前を聞くと、工業の街や横浜と二分する神奈川県最大の都市というイメージがあるが、それは外から見た印象であり、実際に川崎に関わる者からすれば、また違う見方が出来る。本書は、そんな川崎の深い部分まで書かれてあり、思っていたイメージと乖離が大きい事を感じる。これほど、街の中が凝縮されている都市も少ないのではないだろうか。そこには多種多様な人たちの集まりがあり、それが街の基礎として成り立っている。川崎という街を知りたければ、これを読めば理解出来ると感じる。
投稿元:
レビューを見る
ヒップホップやスケボーなどのストリートカルチャーからみた、街のルポルタージュ。
ヒップホップのパーソナリティに着目したものでは都築響一のヒップホップの詩人たちが有名だが、それよりも、ラップを通した街論になっていて、広がりがある。また、BAD HOPがどれほど鬱屈した若者たちのヒーローになっているかもよくわかった。それは文字通り、生きるか死ぬかなのだ。
ただ、それぞれの章は、いかに川崎がダークで、猥雑で、カオスな街なのかということ(在日、ヤクザ、不良、売春、生活保護にギャンブル、工業地帯・・・その一方で北部のつくられた都市と空虚感)。そこからさまざまな手段で這い上がろうとしているのか、という話で、同工異曲といった感。
もちろん、それゆえに川崎のDEEPさは執拗に印象づけられていくのだが、もう少し全体が有機的にリンクしていく構成は練られたと思う(これは本人もあとがきでエクスキューズしているが)
しかし、一番印象に残ったのは、川崎ではなくスケボーについて。
「僕らの世代も飛べなかったステア(階段)で、ある日、新しい世代がメイクする。その光景を見るのは、同じ土地で長くやっていることの醍醐味ですよね」
街に勲章が刻まれている。街のすべてが舞台。これこそストリートだ。
投稿元:
レビューを見る
川崎駅の周りはチッタやらラゾーナやらなんやらでとても華やかだけども、そこは少し前は工場街でドヤ街だったという話を聞いたりする。実際行くと、少し行くとそういう雰囲気がどことなく感じたりもする。
この本は川崎に少し前には確実にあり、今も隙間や端に残ったものを、当事者たちへのインタビューを中心にルポルタージュ形式でまとめている。貧困や人種差別、国籍差別とかの社会問題と、hiphopを中心としたカウンターカルチャーのウネリのようなものがあい混ざった感じがとてもスリリングに描かれていてとても面白い。
正直ほんとうに川崎ってこんなにヤバいのかな?というような感覚も覚えるが、そんなのはあまり関係ない気もする。
サウスサイド川崎!
投稿元:
レビューを見る
現代の「リバーズ・エッジ」=川崎。
「窓の外に広がる川崎の風景は夕陽に染まっている。また闇に飲み込まれるのだとしても、それはこの瞬間、確かに美しかった」