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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/02/11
- 出版社: 真明社
- サイズ:21cm/311p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-909534-00-2
紙の本
天使の創造 現在の、そしてかつてそうであったすべての子どもたちへ
著者 板東 としえ (著)
ゆるりゆらら 雲はゆれて ゆるりゆらら 天使は歌う…。ずっと昔、こんな歌を聞きながら私は生まれてきたことを、あなたに出逢うまでは忘れていた。生涯をかけて理想の保育を追求し...
天使の創造 現在の、そしてかつてそうであったすべての子どもたちへ
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商品説明
ゆるりゆらら 雲はゆれて ゆるりゆらら 天使は歌う…。ずっと昔、こんな歌を聞きながら私は生まれてきたことを、あなたに出逢うまでは忘れていた。生涯をかけて理想の保育を追求した著者による小説。【「TRC MARC」の商品解説】
「あら、もどってきたの?」
雲の上で女の子の天使は尋ねた。
下界へ行って、すぐに帰ってきた男の子の天使は、深呼吸をひとつすると話し始めた。
「うん、ぼくのお兄ちゃんまだ生まれたばかりなの、元気そうなお母さんだからさ・・・」
「元気そうなお母さんだからどうしたの?」
女の子の天使はせかすように羽をパタパタさせた。
「お母さんのおなかの中に入ったんだ、ぼく。そうしたらさ、『あなたは産めないわ、仕事はもうこれ以上休めないし、それに、あなたを、いいえ、生まれて3ヶ月しか経っていないこのぼうやですら、どうやって育てたら良いか分からないの。だから・・・だから・・・ごめんね、ごめんね・・・』そう言って、お母さん、体も心も傷つけながら、ぼくを天界にもどしちゃったんだ」
「そうだったんだ・・・」
女の子の天使は悲しそうにうつむき、下界を見た。
(あのお母さん、ずいぶんがんばっているみたい。あれじゃ心も体も潰されそう。なんとか助けないと)
女の子の天使は、次に生まれる番までまだ何年もあったのに、神様にお願いした。
「どうか半年後に、あのお母さんのおなかの中に行かせてください。あのお母さんの子になって助けたいのです」
― 本文冒頭部より ―【商品解説】
目次
- 第一章 遠い記憶
- (一)天使のうたごえ
- (二)小さな心の傷
- (三)美月の震え
- (四)春香の涙
- (五)手の怪我
- (六)優太のうそ
- (七)琴音の百日咳
- (八)お迎え一番遅い子の挨拶
著者紹介
板東 としえ
- 略歴
- 1949年、栃木県の山奥で炭焼きと林業を営む一家に、4人兄弟の長女として生まれる。豊かな自然の中で幼少期を過ごし、高校卒業後、保育士となる夢を叶えるために上京。事務員として働きながら日本音楽学校の夜間学部で保育を学び、目黒区の保育士となる。働きながら結婚し、2児を出産。夫の転勤に伴い茨城県に移り、桜村(現つくば市)の保育士となる。やがて保育所所長となり、自ら思い描いた理想の保育を実現する。35年間の保育士経験を活かし母親学級の講師としても活躍。定年後、児童館館長を務める。後年インドを訪れ瞑想等を学び、自宅にて瞑想の会を主宰。
2015年、これまでの全ての体験を集約し、1冊の本として人々に届けることを決意。
他の著書に「乳児の指導」別冊号(学研)、愛がさね(けやき書房)、雨は帰っていった(文芸社)、等がある。
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